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【夏至まつり】A Long Long Day
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●たき火~もりもり食べよう
「へぷちっ!! さむっ!!!!」
アケーチ・タッマーキ
に助けられた
千歳飴 楓子
は、たき火の前でバスタオルに包まりながらガタガタ震えていた。震えてはいるが、案外元気である。
「あっ、たき火だぁ」
やってきた
曖浜 瑠樹
が、楓子の姿を見つけて心配そうに聞いた。
「だいじょうぶ?」
「うむ。大丈夫だ。少年は楽しかったか?」
「楽しかったよぉ。あっ、でも、沢山泳いだらお腹空いてきちゃったなぁ……」
たき火コーナーでは、直火で焼いたソーセージやそれを挟んだホットドッグ、酢漬けニシンとジャガイモのプレート、イチゴとベリーの盛り合わせなどが売っている。その周りには小さなろうそくが建てられ、「カップルが手を繋いで飛び越えると、その二人は結婚できるというよ」なんて呼び掛けが声高に響いている。
夏至のたき火は北欧からヨーロッパ、ロシア、カナダなど幅広い地域で行うそうで、ソーセージやホットドッグ、酢漬けニシンとジャガイモを食べるのは北欧圏の風習。たき火を飛び越えると結婚できる、というのはリトアニアの風習を真似たそうだ。今回は、ろうそくの火を越えればいいので、本家リトアニアより容易に願いが叶うかもしれない。
「たき火はいいねぇ……秋冬は暖かいし、焼き芋とか焼けるし……」
瑠樹は両手を翳して火の熱さを楽しみ、それから親からもらったお小遣い500円と自分のお小遣い500円を足して、直火焼きソーセージのホットドックとジュースを買った。
「あつ、はふ……おいし~い! 夏至まつり、来てよかったぁ!」
「む。美味そうだな。楓子もそれをくれ」
というわけで、楓子もあつあつジューシーなホットドックをひとつ。
焼きたてのソーセージからはじゅわっと熱い肉汁が溢れて、じつに美味だ。
◇
さて。たき火の反対側では、
御剣 刀
と
旅鴉 月詠
が至極真面目な顔で、バーベキューの準備をしていた。
「たき火で焼くお肉とか芋とかとても美味しく仕上がります」
某〇こみちさんみたいな手つきで、ひとりプレゼンする刀。
「ハーブソーセージもいい。薬草はいいぞ、ピリ辛で」
月詠も同じ手つきでひとりプレゼン。
いや、刀がいるからふたりプレゼンか。
「ちょっと焼け方が変でも美味しく感じるので、そこはたき火マジック! いくぞ、旅鴉!」
「うむ。火は福を呼び、灰を撒くと肥沃な地になって美味しい野菜が採れるのだ」
たき火で勝手に焼いたらまずいかと思ったが、そんなことはなかった。
刀はベーコンとジャガイモをアルミに包んでそこにガーリックバターをぱっとひとかけ。
ボール状のホイル包みをいくつか作ってたき火に放り込む。
来る途中のベーカリーで買ったパン、これも焼く。
その間に珈琲を買ってくる。
竹串でジャガイモの焼け具合を見て、すっと通るようになったら完成だ!
焼けて黒ずんだアルミホイルを開くと、ほっかほかの湯気と、ガーリックバターのいい香りが溢れた。
「ベーコンとその油が染みこんだジャガイモ美味しい! パンと一緒に食べるとまた味が変わる!」
月詠は、串に刺したソーセージを火にくべ、焦げ目がついたところで、はふはふとかぶり付く。
「肉汁とハーブの香りが口いっぱいに広がって……美味! 美味すぎる!!」
「俺にもくれ」
「1本だけだぞ。美味いからな」
「わかってる。……てか、残り全部食べるのか、旅鴉」
「何か問題が?」
「ない」
ただ、もっと欲しいなってちょっと思っただけだ。
刀はがつがつ、食べる食べる。
「酢漬けニシンとジャガイモのプレートも美味しいです」
もぐもぐ、食べる食べる。
「これを珈琲と一緒に楽しむ。幸せだ」
はあ~と至福のため息を吐くと、火の向こうから楓子が話しかけてきた。
「その食べ物おいしそうだな、どこにあった?」
「酢漬けニシンとジャガイモのプレートはそこの屋台で。ハーブソーセージは旅鴉が。ベーコンとジャガイモのホイル焼きは、俺が作った。食べるか?」
「うむ。とても旨そうだ。ご相伴に預からせてもらえるか?」
「勿論」
刀は気前よく、ホイル包みをひとつ楓子に渡した。
「熱いから気を付けろよ」
「うむ……はふっ、あつっ」
「ははは。ふーふーして食べないと」
「わかった。……ふー、ふー」
息を吹きかけ、すこし冷まして、ぱくり。
「うまい!!!」
「だろう?」
そう言う刀は、デザートのイチゴとベリーの盛り合わせに移っている。
「うん! すっぱあまくて美味い!」
「楓子もそれ食べたい。どこに売っている? ……あっち? ありがとう!」
間も無く刀は腹がくちくなった。満足気に腹をさすると、たき火の周りのロウソクに目をやる。
「カップルが手をつないで飛び越えるとそのカップルは結婚できる? いや、それ誘った時点でプロポーズじゃねえか! 良い手だな」
この謂れを最初に考えたリトアニアの誰か、すげえ、と素直に感心してしまう。
「結婚か~」
「なんだね、興味あるのかい?」
月詠に聞かれ、刀はずっと遠い未来に想いを馳せようとしたが、うまくかたちにならなかった。とりあえず今は剣術を極めたい。その気持ちが大きくて、結婚なんて考えた事もないけれど、……よく一緒にいる女の子達とはこれからも一緒にいたいと思う。
(それが結婚という形になるかはアレだけどさ)
刀はそれから、男友達のことも考えた。
(男友達は何となくこれからも一緒にいるよな)
女と男、何が違うのかまだよくわからないけれど……ちょっとだけ意識した瞬間であった。
◇
楓子を助けたアケーチは、彼女が元気になってきたのを見ると、着替えに行った。
寝子島での普段着であるスーツ姿に戻って、さっぱりとした表情でたき火のそばに腰かける。
「たき火の暖かみが心地良いです……!」
「先ほどはおかげで助かった。ありがとう」
デザートを食べ終えた楓子が、そういって、イチゴとベリーの盛り合わせを奢ってくれた。
それを食していると、偶然にも
四十九院 鸞
が通りかかった。
彼女も浜辺に似合わぬ黒のワンピースに黒の女優帽だが、こちらも黒のスーツなので違和感なく話しかける。
「おや、鸞さんもいらしてたのですね、ふふ……!」
「あら……。あっちゃん、だったかしらぁ」
「以前は、あっくん……と!」
鸞はまつ毛を妖艶に瞬かせて微笑んだ。
「あっくん。そうだったわぁ」
「よかったら一緒にお食事はいかがですか? イチゴやベリーの盛り合わせもありますよ……!」
「まあ」
「お酒もあるようですが、飲まれますか?」
「喜んで、ですわぁ」
ふたりはスパークリングワインにベリーを浮かべた紅色のカクテルを注文し、グラスを合わせた。
「乾杯」
「かんぱぁい♪」
夏空の青の下、黒い二人が、赤いお酒を飲み干す。
「美味しいですわぁ」
「たき火にキャンドル、美しい人。幸福の極みです、ふふ……!」
祭の楽しい雰囲気を共に味わい、たき火に当たりながら大人なお酒の時間を楽しむ。
よいこともしたし美しい人とも会えた。よき夏至の日に、もう一度、乾杯。
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担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年08月02日
参加申し込みの期限
2018年08月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年08月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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