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【夏至まつり】A Long Long Day
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●花輪占い~フクザツコイゴコロ
自宅近くでお祭りがあると聞き、親愛なる
ロベルト・エメリヤノフ
先輩とともにやってきた
来島 アカリ
は、あれこれ物色しているつれない彼の赤い髪を三歩後方から見守りながら歩いていた。
「ただのお祭りかと思ってたんですけど、けっこう色々なイベントがあるんですね」
「ほんとだ。結構賑やかで楽しそう……お昼はここで食べて行こうか」
ロベルトはアカリの方を振り返らずにきょろきょろしている。
夏至まつり、って聞いたことなかったけれど……と赤毛を視界の端に入れながら見て回っていると、花輪占いのコーナーがあり、見覚えのある豊かな桃色の髪の
胡乱路 秘子
が、花輪をポールに向けて投げている。
「んふふっ……なかなか、入りませんね……っ!」
粘着質な含み笑いに、若干イライラが混じっている。
いつも余裕たっぷりな彼女の珍しい姿にアカリは思わず足を止めた。
(あんまり想像つかないんだけど胡乱路先輩にも、そーゆー人がいたりするのかな……)
まさか、ロベルト先輩だったり……? と、心寄せる相手の赤毛を見遣り。
(むー……さすがにそれはない、と思うけど……)
考え込むアカリをよそに、ロベルトが秘子が外した花輪を拾って渡してやる。
「……あれ、胡乱路!? 君もコレで遊んでたんだね。どう、うまくいきそう?」
「ぜんぜんです、それはもう、驚くほど入りません」
「……そっかー。よし、僕もやってみようかな」
ロベルトが進み出た。秘子がさっき外した花輪を渡す。
「意外と難しいですよ?」
「えー? やってみなきゃわかんないだろ!」
欲張って両手にいくつも花輪を持ってスタートラインに立つ。
「恋……恋か……占いだし軽い気持ちで。えっとじゃあ……理想の美少年との恋が叶いますように! 百人でも千人でも! たくさんの美少年に囲まれてると、なんかテンションあがるよね! 1つの輪っかにつき10人ってことで……えいっ!」
ロベルトが次々花輪を投げる。
届かなかったり、行き過ぎたり、どこか飛んで行ってしまったり。
「なかなか難しいな……でも諦めないよ」
ロベルトも秘子同様、なかなか苦戦している。
見守るアカリに、秘子が声を掛けてきた。
「……んふふ。来島さん。入らない方がいいと思ってるでしょう?」
「え、いや、そういうわけじゃ……」
「そうなんですか?」
秘子は含みのある口調で上目遣い。
自分のロベルトへの恋心を察しているような気もしないでもない。
気まずい気持ちになり、話題を変えようと質問してみる。
「胡乱路先輩はずいぶん頑張ってましたけど、その、好きな人……とか、いたりするんですか……?」
「んふふ。恋愛ってよく分からないので、花輪占いをやれば理解できるかと思って」
もったいぶった含み笑い。本当かウソかわからないのはいつものことだ。
そんなアカリを見て、秘子はにちゃあと口角を上げ、悪戯っぽく笑みかける。
「来島さんこそ、好きな人のことを思って挑戦してみたらどうです?」
「んー……やめときます」
アカリは次々に花輪を投げるロベルトの横顔を見つめた。
「占いって、頑張ってる人が心の支えにするためにあるものだと思ってるんです。先輩が持ってる花輪の中に、俺はいないから……スタートラインにも立ててないのに、占いに頼るのは……嫌、なんです。だから、俺はいいです」
……すみません、少し喋りすぎちゃいました。
アカリが俯くと、秘子はゆっくりと上唇を舐めて了承し、
「……んふふっ。お気になさらず」
と、それ以上勧めはしなかった。
ロベルトが最後の一投をする。
「沢山の理想の美少年と付き合えますよーに!」
願いとともに投げられた花輪は、くるくる回りながら吸い込まれるようにポールを捉えた。
「やったー!! 本当に上手くいったらいいな! 理想の美少年ハーレム!」
ロベルトは砂浜でぴょんと跳ねて喜びを表現する。
「なんだかんだで高校三年間一度もそれらしい美少年をゲット出来てないからね……最後の一花咲かせてみたい……!」
おやおや、と秘子はアカリに向かって肩を竦める。
「困ったお人。エメリヤノフさんは自分がどんなに素敵な花が目の前に咲いているのか、ご存知ないようですね? ……心中お察ししますよ、来島さん」
「え、なん……」
頬を赤らめたアカリだったが、ロベルトが嬉しそうに手を振って駆けてくるのを見て、言葉を飲み込んだ。
いつもの笑顔をつくる。目の前の人に気付かせないように。心配させないように。
「せんぱーい? 終わりましたー?」
「終わったよー……アカリ、胡乱路となに話してたの?」
「べつになにも」
「ええ。たいしたことじゃあありません」
調子を合わせて含み笑いする秘子。
「それより、理想の美少年ハーレムができたら私も招待してくださいね……んふふ♪」
「いいけど……」
といいつつ、秘密がありそうな二人を交互にみて不思議そうに首を傾げるロベルト。その腕をアカリは半ば強引に引っ張った。
「俺もうお腹ぺこぺこなんですけど、そろそろ行きましょ?」
「えっごめん! 行こっか。じゃあね、胡乱路」
「はい。ではまた」
秘子はにんまりと手を振って、連れ立つ二人の少年を見送ったのであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年08月02日
参加申し込みの期限
2018年08月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年08月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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