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「いやー、そこら辺に落書いてるだけならまた神魂かーで済ませてあげたかったんだ、が」
今、バイク路駐用の場所に立つ
七峯 亨
の口調は軽快であるが、目は全く笑っていなかった。
整備し立て、ラストの点検がてら買い物へと走らせた通りの片隅にて。
シックなスタイリッシュフォルムが自慢のパートナーたる愛車が、芸術的というかすっかり無残というか、緑一色で陰影すら付けたリアル草木が賑やかに描かれてしまっていた。
いつもは歯切れの良いサウンドを聴かせてくれるキャブトンマフラーも、現在の見た目からだと迫力に欠けるクラシック音楽でも奏でそうである。
革製で描きにくかったのか、唯一無事なバイクのシート部分をひと撫でしてから、亨は現行犯たる緑クレヨン(※以下「グリーン」)へ視線をやった。
その目、獲物に狙い定めた虎の如く。
ぴっ………!!
グリーン、一瞬にして萎縮。しかしどうにか頭フル回転させ、口を開いた。
「クッ、クールな車体にっ、クールデザインで合わせたヨンッ」
「無駄にそのままペイントとして通りそうなデザインでお目溢し頂こうったってそうはいかねえ」
「かっこいいアメリカンスタイルヨン」
「残念ながらこいつぁブリティッシュだ」
「お日様の光当たれば更にワイルドヨン」
「雨や洗車の瞬間垂れてホラーテイストになるのが目に見えてる」
畳みかける亨の言葉に、グリーン、グゥの音も出なくなってきた。
「言い訳は仕舞いか? ってわけでおイタの落とし前はつけてもらおう」
大変爽やかな笑顔だが、その体の周囲からは圧迫オーラしか放っていないのを見やった途端、グリーンが一目散に走り出す。
だがその行く手を遮る影あり。
バイクのサイドに備え付けられていた革製のバッグから、部品管理用の油性マジックペンが飛び出していたのである。
微か目を見開くも、マジックペンの意図するところを察すれば亨は口角を上げた。
「お互い好きにやるタイプだろ。任せる」
マジック、大きく頷いた。口は無くともどこか嬉しそうである。
背後から巨人、正面には自分より一回り大きい程度のペン。
グリーン、迷うことなくマジックペンの方へシャカシャカーッと突進し出す。
しかも右、左、と胴体揺らして、捉えるのを攪乱する動きで。
体格差ゆえにやろうと思えばすぐに距離縮められる亨だが、己のマジックがどう対応するのかと好奇心から一度その足を止めた。
するとマジック、微動だにせずと思えばグリーンが脇をすり抜けようとしたその時を狙いすまし、パターンッと身体ごと倒れ込んだ。
そのペン先が見事にグリーンの足元へ引っ掛かり、グリーンずべしゃー!
「はは、やるねぇ。上体をどんなに速さでブレさせても、足元見りゃ方向は一目瞭然だわな。更に、だ……」
転んだグリーンの頭部スレスレへ、ズシンッと片足落として。
「体格差に挑むなら、相手の面とリーチを上回れない素早さは無駄だぜ」
それは亨の十八番(ろっこん)。
まさに今のグリーンと同じようなサイズで、巨体相手に戦ったこと数知れず。
故に身をもって知っているのだ。
早く動こうとすればする程前傾姿勢となる。巨体から小さいモノを見下ろせば、その傾いだ方向で動きが読めることを。
(その為自身が小さくなって相手へ挑む際は、極力頭を動かさず足さばきのみで移動している)
転んでもなお逃げようと必死に動き回るグリーンの後を、マジックと息を合わせ追い詰めながら。
―― 加減させるとマジで大変なんだな。
あくまで仕置きのつもりな為、一度手のひらで圧し捉えても潰さないよう力加減をしていた亨だが、微々たる力のふり幅に慣れず抜け出されてしまったり。
いつも稽古相手に加減は要らぬと伝えているが。
制約があった方がむしろ難しく、良い稽古になるかもしれない……なんて。
ようやくグリーンを、電柱ととある店の狭間へ追い詰めたその矢先、店の中から何かが飛び出してきて亨とマジックが同時に身構えた。
「ああ良い天気! 日の光の下で描いた方が確かに一層素敵なものが出来そうだね!」
「……うん?」
「おや?」
駄菓子と文具の店『つばき』から現れた
花椿 涼太郎
、と、その肩に乗る桃色クレヨン、青色クレヨン、サインペンを視界に捉えた亨が思わず声を漏らせば、涼太郎もそちらへ視線をやっては亨や電柱下の緑クレヨンに気付く。
互いになんとなく互いの状況察し合った。簡潔にご挨拶なんぞしつつ。
「ぴっ、ピンクー! ブルー! 助けてヨ~ン!」
「あ、グリーンヨン……」
「なにしてるヨンー?♡」
「絶体絶命ヨンッ。この巨人にまさに踏まれるところヨンーッ」
「こちらの巨人さんは……ちょっとおもしろいヨン」
「王子さまみたいにきらきらヨン~♡」
「はっはっは! キミたちこそとっても可愛いコたちだよね!」
ピンチを告げても仲間にはいまいち伝わらない様子に、グリーン、もう一人の巨人さん優しそう! と判断した。
「ちょっぴりささやかなお茶目しちゃっただけヨンーッ。説得してほしいヨーーーンッ」
「なにされちゃったんだい?」
「大事な相棒がやられてな」
「うん☆ それはご無理もないかな!」
「アレー!?ヨン!?」
涼太郎が尋ねた事へ、亨は顎で後方のバイクを指し示し告げる。改めて思い出したのか、かなりの低音で。
それを見てとった涼太郎の、艶めく唇が意外とすっぱり言葉を放てばグリーン呆然である。
「僕の身体はアート重ねられても輝きが増すだけだけれど☆ そのままの姿が美しいものもあるからね」
「分かってるねえ」
「まぁそんな僕も、生まれたままの姿が一番照り輝くんだけどね! はーっはっはっは!」
「んじゃ続行ってことで」
涼太郎の最後の言葉は華麗にスルーして、亨は今度は絶対逃げられない程度に体重かけた足をグリーンへ落とした。
「童の蛮用に苛め倒された挙句隅っこで潰れて見つかる奴程悲惨なボロにはしたかねぇし、なりたかねぇだろ」
「ぷきゅぅぅぅっヨンッ」
「頭一つ下げてくれりゃ見逃してやる。さあ逃げ場はやったぞ」
亨からの教育的指導に組み敷かれるグリーンの傍で、きゃっきゃきゃっきゃと楽しむ声が響く。
黒の達筆線画が踊る色紙、その余白部分へピンクと青のクレヨンたちが模様を描いて華やかに彩っている。
それを視界に入れれば、意地でここまできていたグリーンももはや哀愁で心折れた。
「ご……ごめんなさいヨン……」
「ま、いいだろ。命拾うんなら他所でも程々にな」
「わっ、完成だね! この色紙、僕の宝物にするよ! また遊びに来てね、クレヨンくん達☆」
「またほっぺに描かせてヨーン♡」
「ばいばい……ヨン」
かくして、落書きする時は持ち主を切実に選ぼうと学んだグリーン、
キラキラ王子様なキャンバスをいたく気に入ったピンクとブルー、
3本は哀愁と満足とちょっぴり名残り惜しさを背に去って行くのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月05日
参加申し込みの期限
2018年06月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年06月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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