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寝子島高校
【創立記念】B☆Iトリエンナーレ!
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色違いのTシャツの胸には、お揃いの軽音部のロゴマーク入り。
元気いっぱいなオレンジのシャツの胸元を見下ろし、相棒である赤いエレキギターを手に
雨寺 凛
は顔中で笑う。それだけでは足りず、艶やかな黒髪を肩に弾ませ、ホットパンツから伸びる健康的な肢でぴょんぴょんと跳ぶ。
(大胆に行くよ!)
心の中で相棒のギターに話しかけ、舞台裏で後は出番を待つばかりの軽音部の仲間ふたりを見遣る。
舞台裏の端、ショルダーキーボードを肩に物静かに楽譜を見直す
楡宮 遠海
。彼女と一緒に寝子高の舞台上がるのは、新歓祭に引き続いての二度目となる。
「遠海ちゃん」
凛に声を掛けられ、遠海は楽譜に落としていた瞳を上げた。元気いっぱいの笑顔で手を振る凛に、そっと片手をあげて返す。
(今のメンバーと馴染んでいるつもり、だけど……)
胸を彩る軽音部のロゴを見下ろす。
この学校の軽音メンバーでのライブは二度目だけれど、遠海にとってライブは幼い頃よりとても身近なものだった。
インディーズバンドのキーボーディストだった母の影響と教育もあり、物心がつく前から鍵盤に触れ続けていた。母仕込みの演奏技術で以て初めてのステージに立ったのが小学五年生のとき。初めてバンドを組んだのが中学に上がった頃。機会があればライブをしてきた。ライブには慣れ親しんでいる。
ただし、高校進学をきっかけに中学の頃のバンド仲間とは自然と別れてしまった。だから、遠海にとっての寝子島高校軽音部への入部は、新しく別なバンドに移籍したようなもの。今日までに練習を重ねて、彼女たちの音は把握している。呼吸を合わせて音を重ねることも出来る。
(でも)
ステージ上では、音楽はどんな化学反応だって起こり得る。ひとりよりもふたり、ふたりよりも三人。今日は三人で、どんな音楽を作り上げられるだろう。
遠海は舞台袖に佇む
夢宮 瑠奈
へと視線を巡らせる。
「夢宮先輩」
後輩の声に、瑠奈は舞台の光を映していた瞳を瞬かせた。右に泣きほくろのある瞳を夢見るように柔らかく微笑ませる。
(あたしにとって、ステージの上はホームグラウンドだけど)
アイドルグループ『CitrusCat's』の一員、『未明せれね』として活動もしている瑠奈は心中に呟く。それでも、この寝子島でのステージはいつも新鮮だった。いつも驚きだった。だからこそ、いつも挑戦したいと思った。今回だって、そうだ。
(寝子島が一体となるからかな)
寝子島での舞台が心を沸き立たせてくれる理由のひとつに思い至って、瑠奈は笑みを深くする。
(だからあたしは)
この場にいるのは、アイドル『未明せれね』でもあり、音楽を愛する一学生でもある。
(あたしは、……私は、――)
眩しいライトの光に満ちる舞台へと向ける。心に言葉を探す間に、出番を知らされた軽音部のふたりが隣に並ぶ。
「イメージは『夏が似合う爽やかなガールズバンド』!」
気合いを入れるように凛が言い放ち、舞台へと駆けだす。
ほとんど同時に舞台へ飛び出すなり、三人はそれぞれに位置を取り、それぞれに相棒を構えてポーズをとる。凛はエレキギター、遠海はショルダーキーボード、瑠奈はマイク。
ガールズバンドのアピールは、それだけにとどまらない。
(演奏でも魅せていくよ!)
「1! 2! 3! 4!」
凛の声に合わせ、遠海は最初の一音を響かせる。アップテンポな音は見る間に連なり、凛のギターの音と重なる。音が弾み、夏を呼ぶような軽快な音楽となる。
踊る音に惹かれ、客席に手拍子が起こった。音楽の楽しさに自然に笑顔となりながら、凛は客席を見遣る。凛の元気いっぱいな笑顔につられ、笑顔の花が客席に咲き始める。
キャットウォークにほど近い客席に、以前演劇を一緒に行った
呉井 弦月
と
神嶋 征一郎
の姿が見えた。こちらの演奏に耳を傾けてくれている様子に、
(演奏とアピールで)
弦を抑える指先に喜びが溢れる。
(場の空気を掌握しちゃえばこっちのもの!)
会場を思い切り盛り上げるべく、凛は身体いっぱいに力を漲らせて音楽を奏でる。
遠海と視線が合う。表情は冷静さを保っているものの、音を聞けば分かる。表情と裏腹、彼女の音も、彼女の内側にある情熱と同じに熱く激しく燃え上がっている。
溢れる熱情のその癖、キーボードの音はギターの音ときちんと絡んで調和を取り、耳に心地よい音楽となる。
最高潮に達しようとするギターとキーボードの音に合わせ、瑠奈は客席へと歌を放った。
『私達 まだこどもだから なにもかもが新鮮
いつだって ずっとずっと ワクワクを探してる
でもだけど こどものようには されたくない複雑
どこだって もっともっと 背伸びしていきたいよ
ここからほら どこまでも自由
そこからそう いつまでも光』
身体中を楽器にしてカラフルな声を響かせる瑠奈の歌を引き立てるため、凛は瑠奈と遠海の音に耳を集中させる。三人の音楽を、客席に届けとばかり全身全霊でギターの弦をピックで弾く。
『愛持って夢持って
とびだせ 遥かな世界
手をとって友だって
いつまでもさけぶ 空』
歌が終わり、演奏が終わる。
瑠奈と遠海と視線も交わさず最後の一音を響かせて後、凛はピックを持つ手を高く掲げてポーズを決めた。跳ね飛びそうな勢いで笑う。
「Thank You!」
最後には、しっかり部活アピールも忘れない。
「寝子島高校軽音楽部をよろしくお願いしまーす!」
割れるような拍手に見送られて舞台袖に引き上げて、三人はぱちんぱちんとハイタッチを交わす。
「いやぁ、楽しかったー!」
汗の粒をきらきらと光らせながら凛が笑う。
「三人の力で良いステージになったね!」
拍手の音と自分の心臓の音が一緒くたに身体の内側で響いている。
胸の轟きもそのまま、寝子高生活二年目な凛は直感する。
「まだまだ楽しいことがいっぱいありそうだね!」
ライブの興奮で笑いっぱなしのギタリストに、キーボーディストとボーカリストもつられて笑い合う。
(こんなに無我夢中で演奏するなんて)
お疲れさま、と衣装係の少女に渡されたタオルで汗みずくの顔を拭きながら、遠海は目尻を下げる。
(今までなかった)
そのことが、今は本当に楽しくて仕方がなかった。
情熱に任せて弾いたからか、全身に心地よい疲労がある。
(できればもっと長く続いて欲しかったけど……)
演奏中に感じた至福の余韻に浸り、遠海は瞼を閉じた。きっと、凛も瑠奈も、同じように感じてくれているはず。
演奏がどんなに熱を帯びてもクールな表情を崩さなかった遠海の笑みの気配を感じて、瑠奈は栗色の瞳を煌かせた。
(――いつまでもさけぶ、空)
トリエンナーレに合わせて作った歌詞を心に囁く。
(私を見て、私を覚えて、)
私と一緒に盛り上がって。
ステージで覚えた衝動を、胸の内で言葉に変換する。
(私は、)
『あなた』の心の中に、そっと住み続けたいから。
(忘れられたくない、いつだって一緒に寄り添っていたい)
湧き上がる気持ちをひとつひとつ拾い上げ、胸の内に丁寧に書き留めておく。それはとても、大切な作業のように思えた。
(そんな気持ちを持つのは悪いこと?)
歌うような言葉が次々と浮かんでくるのが楽しくて、瑠奈はライブの熱を持て余したように凛と一緒にその場で飛び跳ねる。遠海の手も取ってちょっぴり強引に一緒に跳ぶ。
(だけど面と向かってあなたが好きですなんて言えないでしょう?)
ここにはいない『あなた』に、客席のどこかにいるかもしれない『あなた』に語り掛ける。
(いえないよね? だからあたしは私の声で、)
瑠奈はせれねの声で、大きな声で『それ』を届け続けよう。音の塊でそっと包んだ言の葉に載せ、
(みぃんなみんな愛しているよ)
――そう、歌い続けよう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
92人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月09日
参加申し込みの期限
2018年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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