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我らは正義の味方なり!?
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―― 空き巣、撲滅? ――
上田は走っていた。あの変なヒーローは何だったのか、網干は無事なのか、色々な事が気になるが今は逃げるのみである。
逃げる際、あの謎のヒーローが誰かに連絡しているのも見た。きっと自分も探している奴がいるに違いない。
(網干さんには悪いが……逃げるが勝ちだ!)
しかし、ただ逃げるだけではいつか見つかってしまう。ここは少し身を隠せるような場所へ――。
(……! あそこだ!)
上田が見つけたのは1軒の家。そこそこ塀が高く、中を覗けば庭も広めで木などで隠れる場所にも困らない。
用心深く見て、家人がいなさそうだと判断して忍び込む。
(それにしても中々不用心だな……まぁ、利用させて貰う事にしよう)
ようやく息をついた上田は、とりあえず何か金目の物はないだろうかと悪人根性丸出しで家の中へ足を踏み入れた。
(……どどど、どうしよう!?)
家の箪笥の影に隠れていた
屋敷野 梢
は軽くパニックに陥っていた。
最近物騒になってきているから、と自分の家の縁側はいつも開けっ放し等の甘いセキュリティー具合を見直そうかと考えている時だった。
いきなり、塀の外からよじ登るような音が聞こえて思わず箪笥の陰に隠れた梢は上田に発見されずに済んだのだ。しばらく家の中を様子見して、侵入してくる上田を見て迷わず梢はろっこんを発動させる。
目を閉じ、前へ向かってジャンプ――その姿は最早梢ではなく、1匹の蝶だった。
『胡蝶の夢』――己の姿を蝶へと変化させるろっこんは、こういう時に便利だと梢は思った。いざとなれば、このまま外へ逃げる事だってできる。
(でも……駄目、このまま逃げるなんてできない)
上田から見えなかっただけで、別の部屋には祖父がいる。もし鉢合わせでもして祖父が怪我をするのは嫌だ。
ここは私一人でなんとかしないと――怖いという思いを振り切って、覚悟を決める。こういう時は落ち着いている事が大事なのだ。
ひらひらと可愛らしい羽を羽ばたかせ、梢は上田を追跡する。
まさか蝶が人だなんて思わない上田は気付いていない様で、梢を見かけても蝶が外から入ってきたのか、と思うだけだった。
部屋の中を物色している上田を見ながら、梢は視界の端に移る鞄を発見した。
確か、水筒や本や今日は一杯詰め込んでいた鞄だ。普通に殴れば十分通用しそうな程度に重さも硬さもある。
(おじいちゃんを守らなきゃ――!!)
蝶でも鼓動が速くなるのか、というほど自分の心臓が速くなっているのが分かる。怖いと思うのも、緊張しているのも無理はない。
それでも、覚悟は決めたのだ。意を決して蝶のまま上田に近づき、丁度鞄が近くにある位置まで上田が移動するのを待つ。
(もうちょっと、もうちょっと……今っ!!)
上田が鞄に背を向けた瞬間、蝶への変身を解除し、素早く鞄を掴む。そして――。
「てやぁー!!!」
「!? ぐぁ……!!」
『バコン!!』と聞くだけ痛そうな音が響き、倒れる上田。まさか死んでないよね、と見つめる梢。
とりあえず、警察に電話して、引き取ってもらって――あ、救急車もいるのかな、と梢は達成感と共に電話に近づいた、その時――。
「うぉおおおお!!!」
「きゃああ!?」
梢が上田から離れた瞬間に飛び起き、上田はふらふらとしながらも全速力で外へ飛び出す。その顔はいきなり殴られたという恐怖しか浮かんでおらず、反撃など考える頭もない。
ただ逃げる、網干の腰巾着だった上田は、人としても弱気で駄目な人間だった。
「……えと、とりあえず」
呆然と上田を見ていた梢はぽつりと一言。
「死んでなくて良かったぁ……」
ほっと安心したように息を吐いたのだった。
上田は走っていた。ひたすら走っていた。殴られた頭が痛い。でも走っていた。
(こ、こんなこと初めてだ、何が起こってるんだ、くそ!)
今日は何だかおかしい、怖い、恐怖心だけが上田を支配していた。だから走る。
(早く井上達と合流して――!?)
走る上田の目の前に、ブレーキ音を響かせながら一台の車が躍り出る。まるで鉄の塊が立ちふさがったように感じて上田は戦慄する。
「あぁ、やっと見つけた。大丈夫かい?」
車のドアを開け放ち、出てきたのは金髪の男――車で旧市街を巡回をしていた信彦だった。
信彦はパトロールの面々と連絡を取り、上田の逃走経路を予測して先回りをしていたのだ。
「な、何だ、今度は何をするつもりだ!?」
「何もしないよ、大丈夫さ」
人懐っこい笑みを浮かべ、信彦は懐からクレジットカードを取り出す。何を出したのかと、上田はそのカードを見てしまう。ただのクレジットカードだ――一般人が持っていれば。
信彦のろっこんは『Money In The Bank』、ターゲットにクレジットカードを見せるだけで信頼感・安心感を与えるものである――そしてそれは恐怖に埋もれていた上田には絶大な効果を発揮した。
「さあ、この車に乗りたまえ! そしたら、もう安心さ!」
「……! あ、あぁ、ありがとう! 助かった!」
信彦の心の中で、近隣住民の皆さんがね、と呟きながら、車の中へと誘い込む。
完全に上田は信彦を信頼しているようで、大人しく車に乗りこんだ。作戦勝ち、ともいえる形に密かに信彦は笑みを浮かべた。
(個性豊かすぎる同級生達のせいで、どーにも俺が目立ちきれてない気がするし、やっぱりインパクトある行動で印象に残らないといけないよなぁ?)
そう例えば――最近、旧市街を騒がす空き巣を捕まえるとか。それで警察に感謝状を貰うとか。
まさに予定通り、と上機嫌のまま、何も知らぬ上田を乗せて車は警察へと直行するのだった――。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒猫
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
25人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月04日
参加申し込みの期限
2012年12月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2012年12月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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