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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
我らは正義の味方なり！？
―― 空き巣、撲滅！ ――
謎のヒーロー登場から少し時は遡り――。
パトロールをしている面々から怪しい連中が予定の場所へ近づいていると報告を受けた轟達が、今か今かと犯人を待ち構えている時、その人影は現れた。
怪しい人影の数は２つ――２人の男はまるで獲物を見定めているかのように家々を眺めている。轟達は丁度見えない位置に隠れているので、人家がない場所だと思っているのか見定める動作にも遠慮がない。
「……あいつらか？」
「そうみたい。すばるさん達も、こっちにすぐ来るらしいわ」
同じく待機していた水姫も怪しい男達を見つめながら頷く。その声には緊張が含まれていた。
「この寝子島で悪さをするなんて許せねぇ！ この俺がきっちり捕まえてやる！！」
「あ、危ない事はあまりしちゃ駄目よ……？」
気合十分に今にも飛び出しそうな轟を不安げに水姫は宥める。
それに、まだ犯人だと決まってはいない。下手に言い逃れられるのも困るし、捕まえるなら現行犯逮捕が一番だ。
「あぁ、分かってる。あいつらが犯人だって分かるまでは飛び出したりしねぇよ」
「それならいいんだけど………あっ！」
水姫が驚いた様に声を上げる。２つの人影のうち、小柄な方の男が徐に塀に登り始める。その姿は、いかにも慣れている、といった態だ。
もう１人の男は周囲に気を配り、男が登りきるまで用心を怠らず、いざ自分が登る時になるとこれまた慣れているといった動作で速やかに塀の中へと侵入した。
「……これは、間違いなさそうだな。よぉし、行くぜ！ 水姫はすばる達と合流したら来てくれ！」
「あ、待って、轟さんもすばるさん達を待ってからっ……！？」
「俺は大丈夫だ！ 心配するな！」
疾風の様に飛び出し、水姫の視界から消えた轟は水姫からも見えない場所で一旦立ち止まり――。
「 戦衣着装！！ 」
叫ぶと同時に、轟の姿は一瞬で変貌した。
これぞ轟のろっこん、『戦衣着装』であり、彼のもう１つの姿である寝子島のローカルヒーロー（予定）の『ザ・ストレイト』である。
『ザ・ストレイト』へと変身した轟は、男達が侵入した塀に登り、威圧感たっぷりに仁王立ちして今まさに家の中へ侵入しようとする男達へ向かって声を張り上げた――。
そして時は戻り――。
轟――否、ザ・ストレイトは男達――空き巣である網干と上田の目の前に降り立つ。
「……ザ・ストレイトぉ！？ しらねぇぞ、そんな奴！？」
「あ、網干さん、逃げましょう！？」
突然現れたヒーローに２人はじりじりと後退する。その顔は驚愕と困惑、そして敵意が滲み出ていたが、ザ・ストレイトは恐れない。
そんなザ・ストレイトに怯えたのか、上田はいち早く逃げ出し――。
「こら、待てぇ！」
「誰が待つかっ！！！」
網干も上田が逃げた方向とは逆の方向へ逃げ出す。二手に分かれるつもりだ。どちらを追うか、と一瞬の迷いを利用して網干も上田も塀を登って逃亡を図る。
一瞬の迷いの後、ザ・ストレイトは網干の方へ狙いを定めたようだ。勿論、上田の事を他のパトロールの班に連絡するのも忘れない。
「待てぇい！ それ以上逃げても袋のなんたらだぞ！」
「う、うるせぇ！ 来るなぁあ！」
「……！？ あそこだ！」
わざと大声を上げ、網干や自分を目立たせるザ・ストレイト。その甲斐あって、すばる達も逃れようとする網干を見つけ、すぐさま網干に立ちふさがる形で逃亡ルートを塞ぐ。
すばると、千歳、刀は同じ剣道部員であり、連携して犯人を捕らえようと集った者達だ。その手には木刀や竹刀を持っており、学生相手ではあるが網干も流石に下手に動けない。
「くそ！くそっ！ガキどもがぁ！！」
激昂する網干の手にはナイフが握られておた、小振りだが立派な凶器である。構えるすばる達、そして――。
「ナイフなんて危ないモノ、いけません！！！！」
水姫の怒声にびくっと驚いた様に水姫の方へ顔を向ける網干とすばる達。生徒会役員として、生徒を守らねば、と勇気を振り絞っての声である。
その瞬間、どうしようもないほどに網干は隙だらけであった。そして、その隙を逃さない者もいた。
「隙ありぃぃ！ ストレイト・スマッシャァァァー！」
「…なっ！？ ぐわぁああああああ！！」
ザ・ストレイトの必殺技（注：ただの正拳突き）を受けて吹っ飛ばされた網干は地面をゴロゴロと転がってやがて動かなくなった。どうやらきつい一発を受けて気絶したようである。
これにて空き巣、網干栄太は御用となった。満足げなザ・ストレイトもいつの間にか姿を消し、いつの間にか水姫達の所に帰ってきていた轟が網干を担いで警察へと向かって行った。
「……ザ・ストレイトって誰なんでしょうね」
「駄目だよ、勘ぐったりしちゃ。ヒーローには秘密がつきものなんだから」
そんな会話が繰り広げられたりしなかったり。ヒーローは今日も島の為に働いたのである。
謎のヒーロー登場から少し時は遡り――。
パトロールをしている面々から怪しい連中が予定の場所へ近づいていると報告を受けた轟達が、今か今かと犯人を待ち構えている時、その人影は現れた。
怪しい人影の数は２つ――２人の男はまるで獲物を見定めているかのように家々を眺めている。轟達は丁度見えない位置に隠れているので、人家がない場所だと思っているのか見定める動作にも遠慮がない。
「……あいつらか？」
「そうみたい。すばるさん達も、こっちにすぐ来るらしいわ」
同じく待機していた水姫も怪しい男達を見つめながら頷く。その声には緊張が含まれていた。
「この寝子島で悪さをするなんて許せねぇ！ この俺がきっちり捕まえてやる！！」
「あ、危ない事はあまりしちゃ駄目よ……？」
気合十分に今にも飛び出しそうな轟を不安げに水姫は宥める。
それに、まだ犯人だと決まってはいない。下手に言い逃れられるのも困るし、捕まえるなら現行犯逮捕が一番だ。
「あぁ、分かってる。あいつらが犯人だって分かるまでは飛び出したりしねぇよ」
「それならいいんだけど………あっ！」
水姫が驚いた様に声を上げる。２つの人影のうち、小柄な方の男が徐に塀に登り始める。その姿は、いかにも慣れている、といった態だ。
もう１人の男は周囲に気を配り、男が登りきるまで用心を怠らず、いざ自分が登る時になるとこれまた慣れているといった動作で速やかに塀の中へと侵入した。
「……これは、間違いなさそうだな。よぉし、行くぜ！ 水姫はすばる達と合流したら来てくれ！」
「あ、待って、轟さんもすばるさん達を待ってからっ……！？」
「俺は大丈夫だ！ 心配するな！」
疾風の様に飛び出し、水姫の視界から消えた轟は水姫からも見えない場所で一旦立ち止まり――。
「 戦衣着装！！ 」
叫ぶと同時に、轟の姿は一瞬で変貌した。
これぞ轟のろっこん、『戦衣着装』であり、彼のもう１つの姿である寝子島のローカルヒーロー（予定）の『ザ・ストレイト』である。
『ザ・ストレイト』へと変身した轟は、男達が侵入した塀に登り、威圧感たっぷりに仁王立ちして今まさに家の中へ侵入しようとする男達へ向かって声を張り上げた――。
そして時は戻り――。
轟――否、ザ・ストレイトは男達――空き巣である網干と上田の目の前に降り立つ。
「……ザ・ストレイトぉ！？ しらねぇぞ、そんな奴！？」
「あ、網干さん、逃げましょう！？」
突然現れたヒーローに２人はじりじりと後退する。その顔は驚愕と困惑、そして敵意が滲み出ていたが、ザ・ストレイトは恐れない。
そんなザ・ストレイトに怯えたのか、上田はいち早く逃げ出し――。
「こら、待てぇ！」
「誰が待つかっ！！！」
網干も上田が逃げた方向とは逆の方向へ逃げ出す。二手に分かれるつもりだ。どちらを追うか、と一瞬の迷いを利用して網干も上田も塀を登って逃亡を図る。
一瞬の迷いの後、ザ・ストレイトは網干の方へ狙いを定めたようだ。勿論、上田の事を他のパトロールの班に連絡するのも忘れない。
「待てぇい！ それ以上逃げても袋のなんたらだぞ！」
「う、うるせぇ！ 来るなぁあ！」
「……！？ あそこだ！」
わざと大声を上げ、網干や自分を目立たせるザ・ストレイト。その甲斐あって、すばる達も逃れようとする網干を見つけ、すぐさま網干に立ちふさがる形で逃亡ルートを塞ぐ。
すばると、千歳、刀は同じ剣道部員であり、連携して犯人を捕らえようと集った者達だ。その手には木刀や竹刀を持っており、学生相手ではあるが網干も流石に下手に動けない。
「くそ！くそっ！ガキどもがぁ！！」
激昂する網干の手にはナイフが握られておた、小振りだが立派な凶器である。構えるすばる達、そして――。
「ナイフなんて危ないモノ、いけません！！！！」
水姫の怒声にびくっと驚いた様に水姫の方へ顔を向ける網干とすばる達。生徒会役員として、生徒を守らねば、と勇気を振り絞っての声である。
その瞬間、どうしようもないほどに網干は隙だらけであった。そして、その隙を逃さない者もいた。
「隙ありぃぃ！ ストレイト・スマッシャァァァー！」
「…なっ！？ ぐわぁああああああ！！」
ザ・ストレイトの必殺技（注：ただの正拳突き）を受けて吹っ飛ばされた網干は地面をゴロゴロと転がってやがて動かなくなった。どうやらきつい一発を受けて気絶したようである。
これにて空き巣、網干栄太は御用となった。満足げなザ・ストレイトもいつの間にか姿を消し、いつの間にか水姫達の所に帰ってきていた轟が網干を担いで警察へと向かって行った。
「……ザ・ストレイトって誰なんでしょうね」
「駄目だよ、勘ぐったりしちゃ。ヒーローには秘密がつきものなんだから」
そんな会話が繰り広げられたりしなかったり。ヒーローは今日も島の為に働いたのである。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2012年12月04日
- 参加申し込みの期限
-
- 2012年12月11日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2012年12月11日 11時00分
