this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
我らは正義の味方なり!?
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
つぎへ >>
―― 下着泥棒への罠! ――
「空き巣は捕まえたらしいよ」
「おぉ、やったな!」
武道が轟達から連絡を受け、空き巣が2人捕まったらしい。しかしまだ2人いる、と信彦が連絡していた。
2人とも下着泥棒を専門としているらしい。どうしても逃がす事はできない者達である。
「くっそー! あたしのお気に入り返せー!」
輝夜が叫ぶが、何を、とは武道は聞かない。いや、聞けない。
それに下着泥棒に迷惑をしているのは自分も同じだ。最近引っ越して早々のこの事件である、下宿先の若奥様に疑惑の目を向けられるのも仕方がないのかもしれない。
しかし、それでも疑惑を向けられる本人にとっては迷惑極まりない事であった。
ここは早々に解決していらぬ疑惑を払拭したい所である。
「んじゃ、俺は怪しいやつらとか見なかったか聞き込みもして――?」
パシャ、ジー。パシャ、ジ―……。
何処からともなく、カメラのシャッターを切る音が聞こえて武道が首を傾げた。
「うーん…中々撮れないなぁ…」
ぶつぶつと声も聞こえる。どうやら曲がり角の向こうで何かをしている者がいるらしい。怪しいと思って音の聞こえる方へ足を向けようとして――。
「撮れた! あはは、写ってる写ってる! ちょぉっとアングル悪くて判りづらいかもしれないけど、まぁ大丈夫だよな!」
今度は喜びの声が聞こえて足が止まる。いったい何なんだ、と訝しげな顔を武道が浮かべると、曲がり角から
久那詞 寛和
が出てきた。
寛和は武道の姿を見ると、嬉しそうに一枚の写真を振りながら近づいてくる。
「うぇーい、パトロールの皆さーん、元気っすか~? いいものもってきましたよ~」
振っていた写真を差し出しながら、寛和はにやりと笑みを浮かべる。
その写真には、大柄の男が今まさに下着を盗み出そうとしている所が写っていた。貴重な証拠ともいえる写真に驚く面々を少し誇らしげに寛和は見回した。
「……これ、どうやって」
「え? どうやって撮ったか? そういうのは企業秘密ってことで、こういう技術って大事だからさ」
梨樹の質問をはぐらかしつつ、自分の役目は終わったとばかりに去ろうとする寛和の首根っこを武道が掴んだ。
「まぁまぁ、そういわずに君もパトロールに参加しないか?」
「え、い、いや、無理無理!俺、運動だけは無理なんだって……引っ張んないでー!?」
もれいびの能力かも知れないと武道は勘ぐり、寛和の首根っこを離さずにずるずると引っ張っていく。
あまりもれいびの事が世間に広まるのも都合が悪いのだ、こういう事は内緒で済まさないといけない。
「まったく乱暴だな~……」
「あんまりやりすぎない様にな」
武道の言葉をどう解釈したのか、それでも寛和は軽く笑って肩を竦めたのだった――。
「……で、俺はこういう作戦に出てみた」
「そ、そう……」
輝夜の案で隙だらけにする場所には自分の家がある。それを利用しない手はない。
ということで、
心天 鉄真
は罠を仕掛ける事にした。勿論、本人には内緒で。
その作戦というのも彼の幼馴染である
白守 ムムカ
の下着を囮とするものであり、知られたら自分もタダじゃ済まない事も知っているからである。
常葉 治
は複雑な顔で頷いた。無防備にベランダに干される下着を双眼鏡で眺める鉄真も少なからず怪しいのだが、そこは罠だと思って言わない事にした。
たまたまその現場を見てしまったのも何かの縁と治も鉄真と共に見張りをしてしまっているし、自分が言えることではない。
(それに私も絶対に取り戻さないといけないものもあるし……!)
治は戸籍上は男なのだが、心は女性であり、着る物もすべて女物だ。つまり、下着も女物――それが盗まれていた。
しかも見つかれば非常に拙い代物を。
(あれを盗まれるなんて?! む、紫の紐の……!)
思い出すだけで顔が熱くなる。とりあえず他人に見つかる前に回収しなければ、と心の中で固く決意した。
「お? 一緒に見張りしてるのか、テツ! ムムカも一緒にいいか?」
「え、え?」
自分の下着が餌にされている事も知らずに、ムムカは鉄真に差し入れとしてあんぱんと牛乳を渡した。
その笑顔が眩しくて、治は何だか少しいたたまれない気持ちになった。
「あぁ……って、ムムスケ、何であんぱんと牛乳なんだ?」
「張り込みと言ったらこれだろ!」
餌にした当の本人である鉄真はそんな事をおくびにも出さず、ムムカと話をしている。ある意味、尊敬できる肝の持ち主なのかもしれない。
複雑な心境で見つめていると、治の背後に感じる人の気配。
「あれ、常葉さん、そんなところでどうしたの?」
「見張りか?」
(そ、その声は――!?)
後ろからかけられる声に慌てて振り向くと、ずばる、刀、千歳の3人がいた。
「あー、囮作戦ってとこ?」
「囮? 何かあるの?」
鉄真は動じない、ベランダを指さしただけで意図を伝える。成程、と千歳も複雑な表情で頷いた。
「いやぁ、こんな所で会うなんて偶然だね」
「え、あ、そ、そうですね」
(あぁああ! 何でこんな時に会っちゃうの私ー!!)
仲の良いすばると刀に出会って更にパニックになる治。追加で武道や寛和、輝夜、水姫も集まってきたから余計に混乱した。
この短時間の間に暇で眠そうなムムカを気にかける事が出来ないほどの混乱っぷりである。序に、皆も欠伸をしているムムカを気にしていなかった――どうなっているのかも知らずに。
(お願い、犯人さん! この場所では来ないでー!!)
治は心から神に祈る、こんな大勢にもしばれてしまったら自分は死んでしまうかもしれない。
「あ、何か怪しい奴来たぞ!」
(なんで来るのぉー!?)
治の心の願いとは裏腹に、見事に罠にかかったのは大柄な男。人目がない時を見計らい、素早い動きで下着を盗もうとしている所だった。
「……私、行ってくるわ」
「行ってらっしゃい、フォローは任せて」
「気を付けてな」
完全に逃げられる前に千歳が動き出す。すばると刀も、それに合わせて準備万全という形をとった。
武道も油断なく大柄な男を見ている。たしか、素早い動きだとも言っていた。もしかしたらもれいびなのかもしれない。
千歳は足音を立てない様にそっと近づき、一仕事終えた、と息を吐く男の背中に向けて声をかけた。
「そこで何をしているんですか?」
「―――っ!? い、いや、何もしていないぞ?」
大柄な男――下着泥棒の井上は急いで振り返り、動揺を隠そうと必死な声で誤魔化した。女一人とみて少し安心したのか、いきなり逃げ出すことはしなかったが既に足は走れる体勢にある。
「最近、下着泥棒が頻出してるらしいので、怪しまれますよ?」
「は、ははは、気を付けます、それでは――!」
下着泥棒という単語を聞いた瞬間、反射的に身を翻し逃げようとして――井上は目に眩しい光をまともに食らった。
「うぉ、まぶし……!」
「食らえ!」
バシィっ!と脛に木刀で一撃を与えると、井上から声にならない悲鳴が上がった。思わず、肩にかけていた鞄を落とすぐらいに悶える。
そこから漏れ出るのは下着、下着、下着――下着のオンパレードであった。後方で何故か治の悲鳴が上がっていたが、それどころではない。
「くっ、こ、こうなったら――下着ぱわぁああ!!!」
落とした下着をまじまじと見つめ、井上は己を興奮させる――そのことで生み出されるのは脚力の強化!
常人よりもはるかに速い速度で走り始める井上にすばると刀が即座に反応する。
「逃がすか、待て!」
「橘さん、伏せて! ちくわ☆ビーム!」
すばるが用意していたちくわから発せられるビームが伏せた千歳の頭上を通過して井上の逃走の邪魔をする。しかし、それだけでは止まらない。
「止まりなさい!」
千歳も立ち上がり、竹刀に彼女から溢れる正義の力を込めて、思い切り竹刀を振り抜く。
彼女のろっこん、『正義一直線』――その名の通り、正義という名の衝撃波は確実に井上の速度を殺いでいた。
「刀っち!」
「わかっている、こっちは部活や剣術の練習で走りこんでいるんだ、逃がすか!」
すばるや千歳の邪魔を受けているとはいえ、井上は速い。何故こんなにも速いのか分からないが、逃げられそうになる。
(くそ、絶対に逃がさない――!!)
『ガチン!』
無意識に、刀の頭の中で撃鉄が落ちるような音がした。その瞬間、世界が変わる。ゆっくりした世界――否、自分が加速する世界。
刀は無自覚だが、彼のろっこん――『加速』の能力が発動していた。同じ速さなら、邪魔をされている井上に負けるはずがない!
(このまま、捕まえる!!)
刀が腕をつかむ、抵抗される、腕がふり払われて――!
「ぎゃおー! ぎゃうー!」
「ぎゃああああ!」
突如、飛び出してきた猫――否、白虎の子供が思いっきり井上の頭に噛みついた。いきなりの事にもんどりうって倒れる井上、離れない白虎の子供――実はムムカだったりするのだが、それを知るのは鉄真だけである。
「は、はなせーはなせー!!」
「ぎゃぅ! ぎゃおー!」
いくら抵抗しようがムムカは離さない。普段鍛えているから、力だって強いのだ。
そんなこんなで何が起こったか分からない面々の中、鉄真だけが「頑張れムムスケー」と応援をしていた。
「やった、捕まえたぞ!」
「そうだな! 大勝利だ!!」
無邪気に喜ぶムムカ(いつの間にか人間に戻っていた)と輝夜を見て、とりあえず細かい事は気にしない様にしよう、という結論で纏まった面々は井上をきっちり捕縛する。
「くそ、離せー! おれは無実だー!」
「分かったから僕のちくわパンツ返せ」
「男のパンツなんか盗むかー!」
「どの口がそれを言うのかね、ほら、ばっちり写真にも写ってるし諦めなよ」
「ぐっ…! ち、ちくしょう…!」
騒ぐ井上に食らえーと寛和が写真を目の前に突き出しながら言っていたり、すばるが僕のパンツ返せーとしつこく言っていたりしたが、とりあえずこれで一安心――と武道が息を吐く。
しかし、それだけでは安心できない者もいた。
「わ、私の――あった! ……って、何撮ってるんですか! 止めてください!!」
「えー、いや、でもぇー?」
道端に散らばる下着を急いで回収している治の後ろで、鉄真は悪い笑みを浮かべながら携帯で写真を撮っていた。
それに気付いた治は耳まで真っ赤にして叫んでいたり、その声に気づいたすばる達が治にどうかしたかと聞きに来たり、手に持っていた治の下着に気づいて治がまた悲鳴を上げたり、犯人が捕まってなお騒がしいのは終わらないらしい。
「よーし、良い記事が書けそうだ……ムムスケ?」
「何でムムカの下着がここにあるんだ、テツか? テツも下着ドロかー!!」
「ちょ、ちがっ……ごぉふ!!」
井上がムムカの下着も持っていることを知って、ムムカがその原因である鉄真に腹パンを食らわす事件も起きるのだが、それは全員が「天誅」という言葉で片付けておいたのだった。
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
我らは正義の味方なり!?
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒猫
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
25人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月04日
参加申し込みの期限
2012年12月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2012年12月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!