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我らは正義の味方なり!?
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―― お色気! 変態! 下着泥棒! ――
「下着泥棒、1人捕まったらしいぞ」
「それじゃ、あと1人だね!頑張らないと!」
勝利の言葉に毬藻仔が塀の上から気合の入った声で返す。犯人は塀が高い家を狙っている事と、普通に見回っても見つからない、と考えた毬藻仔なりの工夫だ。
「こっちも何か囮でも使うか?」
「囮といってもな……誰の下着を使うつもりなんだ?」
「えーっと……」
梨樹の言葉に首を傾げる勝利。誰だって自分の下着を囮に使われるのは嫌だろう。
誰かする人は――といっても、毬藻仔、
瑠璃条 ベガ
、
春日野 日向
、
春日野 美影
も予想通り良い顔はしていない。特に日向は美影を巻き込ませないと何か威圧的な雰囲気さえ感じる。
「……駄目だな、うん」
「あ、あの! 私が囮するです!」
「「「「「え!?」」」」」
手を挙げたのは
不破 ふわり
である。まさかの立候補にその場にいた者がまじまじとふわりを見るが、ふわりの決意は固いようだ。
ふわりも下着泥棒の被害者である。最初は気付かなかったが、洗濯物を干す度に下着が減っている気がした。気がしただけで、最後の一枚になるまで本格的に異変に気付かなかったが。
「私の下着をほとんど盗むなんて、ほんと許すまじです。絶対に捕まえてやるんです!」
「ほ、ほとんど盗まれたの!?」
「そうです、あとラスト1枚なんですよ!」
毬藻仔が驚いたような声を出したが、この場に居た男子――勝利や梨樹、
山神 封
や
猫島 寝太郎
はそれどころではない。しかしそれは仕方ない、彼らだって男の子である。
「しかし、皆も色々な理由で参加しているんだな……」
梨樹がコホン、と咳き込みつつ、話題を少し変えにかかる。
「参加した理由……かぁ」
「ど、どうした、猫島、何か暗いぞ?」
憂鬱顔をした寝太郎を心配してか、封が慌てたように問いかける。
どうやら今回の事件、寝太郎を悩ます何かがあるらしい。
「いや、な…実はうちの母さんも下着ドロボーに遭ってさ。でも、それに関して――『お気に入りのパンツ盗られて腹が立つわ~。でも、若い女の子ばかり狙われるって話なら私もまだまだ魅力あるって事よねぇ。ウフフ』……なんて近所のおばさん達に話してて変な方向に話が転がったみたいで」
うんざりとした口調から、何だか話の予想がついた。皆、複雑そうな顔をして目を背ける。
旧市街の人達は良い人達だ、それは自信を持って言える。しかし、色んな意味でノリが良いという人達である。それが面白そうなら尚更というもの。
「じゃあドロボーを捕まえる為に、婦人会でお気に入りの下着を犯人の目に付く所に干して囮にしようとか言っててさ…」
(…………うわぁ)
やはり、とは思ったが改めて聞くとあまり考えたくない光景だった。若い女子ならまだしも、自分達の母親がそれをやったと思うと複雑な心境である。
「軒先に干された異性の下着に気づいて慌てて目を逸らす。なんて甘酸っぱい青春の1ページ、そのパンツの持ち主が近所のおばさんや、友達や学校の同級生の母さんという状況は……避けたい」
「……あぁ、お前は良い奴だな、俺達の為にありがとうな」
封や勝利が涙をこらえながら寝太郎を励ます。男の子しか分からない友情が生まれた瞬間だった。
「……ねぇ、男の子って全員ああいう風なの?」
「俺に聞くな」
ベガの言葉に、梨樹は真顔で答える。梨樹自身も寝太郎の気持ちが分かると言えば分るのだが……混ざってはいけない、何か自分のイメージが崩れる気がしたからだ。
「ま、とりあえずさっさと下着泥棒を捕まえた方が皆の為ってことだね」
毬藻仔が今までの話を纏めるように言った。つまりはそういうことなのだ。
「そうよ、私だけじゃ飽き足らず美影のまで……許せないわ、絶対!」
「ひ、ヒナちゃんっ! やっぱり、やめよう……? し、下着なんてまた買えば良いだけだし……それに、あ、危ないよっ」
「だーめ! 絶対犯人とっつかまえて美影が味わった羞恥を味あわせてやるんだから!」
日向の決意は変わる事はないらしい、と美影が密かに息を吐く。
あまり危ない事はしてほしくないし、したくはないけれど、ヒナちゃんが頑張るなら自分も頑張らなければ、と自分を励ます。
「それじゃ、とりあえず囮するですか?」
「そ、そうだな、あとはその囮を置くところをどこにするのか、だが」
梨樹は務めて動揺しないようにしながら考える。
「じゃあ、私の部屋にでも干す?」
「え?」
後ろから聞こえてきた声に振り向くと、そこには
レイラ・トンプソン
が魅力的な笑顔を浮かべていた。
レイラは事件の事を聞いてもあまり実感がわかず、普通に過ごそうと思っていた。しかし、こんなにも切実だったり、真剣だったり――そんな話を聞いてしまっては協力するのもやぶさかではない。
「本当に良いのか?」
「えぇ、マカセテ。多分、私の部屋は狙われやすいわよ?」
「それじゃ猫鳴館までレッツゴーなのだー!!」
ベガの楽しそうな声を合図に、皆で猫鳴館へ向かい始める。
こうして、レイラの部屋――猫鳴館の一室を借りて、最後の下着泥棒誘き寄せ作戦が始まった。
最後の下着泥棒――江川は折角のイケメンな顔を不機嫌そうに歪ませていた。
彼の目当てである下着も大して盗れずにいた――それが彼を余計に不機嫌にさせていたのだが。
「あぁ、畜生……こういう時に、こう、ボンッキュッボンッなレディがいてくれたらなぁ……そんな子の下着が欲しい……」
この江川、ドがつく変態である。物凄い変態である。イケメンなのに勿体ない人種なのである。
そんな彼が、彼好みの獲物を探し回っている時、学生の集団が彼の目の前を通り過ぎた。
(…………!! こ、これは…………!!!!)
その時、江川に電流走る――彼の好みど真ん中な少女――レイラがいたのだ。その集団は猫鳴館へ向かっていた。
「お、おぉ……! あの子達の下着が欲しい!! 絶対欲しい!!!」
鼻息荒く、残念なイケメンは彼女達の尾行を始めた。
(………うわぁ、何か変なのがついてきてる)
日向は後ろからついてくる変な……変態な人影を感じ、一気に鳥肌が立つのを感じた。
(私達を尾行しようとか、喧嘩を売ってるのかしら。ここはジャーナリストとして負けられない!)
「ヒ、ヒナちゃん……ど、どうしたの……?」
「美影、私、ちょっと行ってくる!」
「えぇ……!?」
「変なのがついてきてるから、バレないように尾行し返してやるのよ」
美影が止める間もなく日向は勝利達から離れ、物陰に隠れた。傍から見ると帰り道が別で別れた、ぐらいにしか見えない様に自然な動作で。
(さぁて、噂の下着泥棒だったら良いんだけど。そしたら、絶対とっつかまえて恥ずかしい格好にして写真取り捲った後警察に突き出してやるわっ!)
記者系統を怒らせると色んな意味で恐ろしいのよ、と怒りに燃えた日向は凄味のある笑みを浮かべるのだった。
そして猫鳴館へついた梨樹達は、日向が言っていた人影に用心して猫鳴館の中へ入ってから準備を始める事にした。
「よし、それじゃ場所を分かれて待機しようか。その方が犯人を囲めるだろうし」
梨樹の提案に皆は賛成し、場所を分けてレイラの部屋を囲む様に隠れ、待機する。
「うし! 頑張ろうな」
「…………!」
勝利も寝太郎の肩をポンポンと叩いて、自分の持ち場に移動する。その後ろで寝太郎がどうなっているのかも知らずに――。
(……一番合戦さん、寝不足だったのかぁ)
『憧れの超高級羽毛布団』――彼のろっこんは、肩を2回叩かれると枕・敷布団・掛布団が一揃いの、超高級羽毛布団セットに変化する能力である。
「あ、誰だよ布団落としてるの……適当に干しとけばいいかな」
通りすがりの猫鳴館の住人が寝太郎を物干し竿に干し、完全に洗濯物になりきる寝太郎。
この状態では自力で動けないが見張りをする分には逆にばれない分、良いのかもしれない。
(とりあえず……このままでいいかぁ)
寝太郎はのんびりマイペースに、布団になりきる事にしたのだった。
「じゃ、囮を仕掛けるです!」
レイラの部屋――男子は追い出され、女のみがいる場所で、ふわりが徐に下着を脱ぎ始める。
「え、囮って直脱ぎ!?」
「そうですが?」
「ち、ちょっと考え直そうか?」
「大丈夫です、私の下着から出るトナリノオネェ酸にスケベ反応を起こして必ず犯人は出てくるです!」
(え、何それ!?)
毬藻仔が頭痛を感じ始めながらも、妙に自信満々なふわりを止める術が最早無いのだと悟り、肩を落とすがすぐに元気いっぱいな笑顔を取り戻す。
「ま、いっか! それで出てきてくれたら万々歳だし!」
何も良くない、とツッコむ者はここにはいない。毬藻仔も割と天然系なのだ。
「あ……ヒナちゃんから……も、もうすぐ怪しい人が来るよって……連絡あったよ……ヒナちゃん……大丈夫かな……」
「よぉし、小説のネタになりそう!頑張らなきゃっ!」
「あ、じゃあ私はお風呂入ってくるわね」
美影が日向の心配をしていたり、ベガがこれは色々と目を輝かせていたり、レイラはマイペースに洗濯物を干し終えてお風呂に入る準備をしていたり、自由すぎる空間がそこにはあった。
「……何だかこういうシチュエーション、あいつが好きそうだよな」
封が、鞄から取り出したのは犬のぬいぐるみ。可愛くて一番のお気に入りのやつだ。
「確か、侍と出会ってぬいぐるみを押しつけて、魂を移らせた……と思ったけど、何かの夢だったのかな?」
今にも「おなごとの甘美な一時を過ごす事でござるー♪」と声が聞こえてきそうな気がして、ぬいぐるみを揺らす。
「女好きの侍だったな、今はこのぬいぐるみにはいないみたいだけど……きっと覗きとかナンパとか、大変なことになってるだろうな」
それがなくて少し寂しいとか、思ったりなんかはしないんだからな、とぬいぐるみに軽くデコピンをして。
「よっし、今は下着泥棒だ。俺がぜってぇ捕まえてやるぜ!」
拳を握って気合を入れなおし、封はぬいぐるみを大切に鞄へと戻すのだった。
江川は学生の集団が猫鳴館へ入っていくのを見届け、目当ての女子がどこに居るのかを木陰に隠れながら探っていた。
見つからなければ覗いてでも……と若干危ない方向に足を踏み入れてさえいる。そんな彼の目当ては意外なほど早く見つかった。
(おぉ、あの子は! あそこの部屋か! し、しかも無防備に下着を干している、だと…!!)
レイラが窓から身を乗り出し、洗濯物を外に干しているのを見て目を輝かせる――それが罠だとも知らずに。
そっと木陰から木陰、木陰から物陰へ、江川は音を立てないように移動する。どうやら家人はこれからお風呂の様だ。盗むのならば絶好のチャンスである。
だが、彼も男である。しかも変態である。そうなると、好みの女の子がお風呂に入るのならば覗かなければ自分ではいけない気がした。
そっとお風呂の窓からのぞけば、彼女のセクシーなランジェリー姿が――。
「こぉの変態、覚悟しろぉ!!」
待機していた勝利が隠れていた場所から飛び出す。これ以上は色々と拙い気がしたからだ。即座に止めなければいけない!!
勝利を皮切りに、他に隠れていた面々も犯人を囲む様にして飛び出してくる。
「あぁ、犯人さん出てきたの?」
「っ!? レイラさん、服着て!?」
「あら、セクシーでしょ?」
「俺は見てない、見てないぞ!!!」
梨樹が動揺して目を閉じる中、チラ見せサービスーと蠱惑的な動きをするレイラにしばし男性陣の目線が奪われるが、とりあえず今はそんなことをしている場合ではない。
「こ、こうなったら下着だけでも……!」
「やっぱり下着泥棒だったんですね!成敗です」
いち早く立ち直った江川が干してあった下着を掴みとり、逃亡しようと試みる。
ふわりが何故か持っていた蠅叩きでペシペシと叩いてくるが、彼にとってはむしろご褒美だ。
しかし江川は焦っていた、毬藻仔が大声で「下着泥棒が出たよー!」と叫んでいるから更に人が出てくる可能性がある!つまり即刻逃げ出さなければ捕まってしまう!
「どけぇええ!!」
江川が走る先には、怯える美影。押し退けようと手を伸ばした瞬間――。
「食らえ!」
「うぉおおお!? し、沁みる! 目が、目がぁあ!!」
木陰から飛び出した日向が、美影を庇うように立って江川の顔面に催涙スプレーを噴射した。顔を押さえ、悶え倒れる。
「今だ! かかれぇ!」
勝利の合図で皆一斉に飛びかかり、江川は日向の持っていたガムテープでぐるぐる巻きに拘束された。
これで世間を騒がせた空き巣と下着泥棒は全員捕まった、ということになる。
「ふふん、やっぱり私の下着のトナリノオネェ酸にスケベ反応を出しましたね!作戦勝ちです!」
(そ、そうなのかなぁ……ま、いっか、犯人捕まったし!)
誇らしげなふわりと、首を傾げる毬藻仔と、そしてやっぱりツッコミがいない集団だった。
ちなみに男子(いつの間にか布団から戻ってきた寝太郎もいた)はいまだ際どい姿のレイラから目を背けたりなんだりで余裕がないのは仕方がない。
その後、犯人が落とした下着をいきなり真剣な目で見始める勝利が毬藻子に下着泥棒なのかと勘違いされたりする騒動も起きるのだが、それはそれ、これはこれである。
「さぁって、それじゃ、仕返しと行きましょうか」
「……え、捕まえて終わりじゃないの?」
「いえ、自分がやったことを思いっきり反省させてやるの!警察はそれからよ!」
覚悟しなさい?と悪魔の笑みを浮かべた日向を誰も止める事が出来なかった。
その日、哀れな変態の断末魔が猫鳴館に響き渡っていた――。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
25人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月04日
参加申し込みの期限
2012年12月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2012年12月11日 11時00分
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