this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
夢の続き
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
つぎへ >>
太陽が水平線に半ばまで沈む。
夕陽の色を吸い取った海を背にして
アイオ・キャンドライト
は歌っていた。黒いパーカーでフードを被り、曲調に合わせて軽快に踊る。
目の前の砂地にはハンディカメラが置いてあった。レンズはアイオの姿を撮り続ける。
歌い終わるとすぐに状態を確認した。
――よく撮れてますわ。『歌ってみた』の動画を今日中にはアップできそうですの。
思わず目を細めた。ハンディカメラに頬を押し付ける。
――
良い物
を教えて貰ったのですわ。
宝物のように両手で包み込む。丸みのある側面に頬擦りを始めた。
辺りが夜の気配を帯びてきた。
「こんなことをしている場合ではないですわ!」
顔を洗うような仕草の後、目をカッと開く。
「いつの間に!?」
砂浜に四角い物体が建っていた。正面には『OPEN』の札が掛かった銀色の扉があった。
「なんのお店ですの?」
考えても答えは出ない。瞬時に苛立ちが募る。
「入ればわかるのですわ」
踏み込んだ先は廊下になっていた。温もりを感じる木製であった。
「誰かの家みたいですわ」
一歩を踏み出したところで両手を見た。ハンディカメラが無くなっていた。しかも星幽塔にいる時の姿に戻っていた。尻尾を自由自在に動かして見せる。
「服装も違いますわ」
ゆったりとした薄青いワンピースを着ている。毛並みの色とよく似合っていた。
――ここで考えていても仕方がないですわ。
廊下の先に目を向けた。足音を忍ばせて進んでいく。ピクピクと鼻が反応した。匂いを嗅ぎながら開いた扉の中に入っていった。
縦長の木製の食卓には各種の料理が置かれていた。二人の人物がアイオに優しげな眼差しを向けてきた。
正面のイスに座っていた大柄な白猫の獣人が口を開く。
「今、夕食の用意が出来たところだ。アイオも席に着きなさい」
「冷めたら美味しくないわよ。今日はアイオの大好きな魚介類の料理で揃えてみたわ」
右隣にいた女性が柔らかい笑みを浮かべる。アイオと容姿が似ていて両方の耳がお辞儀をするように垂れていた。
「あ、あの、ただいま、ですわ……お母様?」
「お帰りなさい」
優しい声が返ってきた。戸惑いの表情は笑顔に変わる。アイオは空いていた席に軽やかに座った。
三人の食事が始まった。
魚のソテーは身がとても柔らかい。噛み締める毎に旨味が溢れる。貝のスープは濁りが無く、薄い琥珀色に仕上げられていた。淡白な味を易々と裏切る深みにアイオは目を丸くした。空になった皿をじっと見詰める。
――表面に僅かに残っていますわ。木のスプーンでは掬えないのですわ。本能が強く訴えてくるのですわ。
とてもペロペロしたいのですわ!
青い目が血走る。正面で見ていた母親が声を掛けた。
「おかわりならあるわよ」
「おかわりですわ!」
アイオは皿を掴むと元気に差し出した。直後に照れ臭そうに笑った。
楽しい食事の時間が終わった。食後のティータイムとなった。アイオは正面に置かれたカップに向かって息を吹き掛けていた。
その時、父親が長い毛を触りながら、ぼそりと口にした。
「夢は決まったのか」
「もちろんですわ!」
瞬時に顔を上げる。輝く目で力説した。
「歌手を目指しますわ! 歌の楽しさを広めて、誰からも愛される素敵な歌手になって見せますわ! お父様、お母様、これからのアイオを見ていてください!」
「そうか。楽しみだ」
「アイオ、ちゃんと見ているわ」
二人は思い思いの笑顔で言った。
「そうですわ! ここで一曲、披露しますわ!」
アイオの提案に二人は拍手で答えた。
急いで立ち上がる。二人に背を向けた形でタイミングを計る。
アイオは笑顔で振り返った。眼前には落ち着いた色の海が広がっていた。打ち寄せる波の音が聞こえる。
「こちらが、現実……」
手にはハンディカメラが握られていた。口角を上げて空に突き上げる。
「二人にはいつまでも見ていて欲しいのですわ! アイオは素敵な歌手になって見せるのですわ!」
言い終わると、その場に座った。両膝を立てて額を載せる。フードを深々と被せた。
「とても、温かい家庭でしたわ……アイオは、負けませんわ……でも、今だけは……」
波がすすり泣く声をさらっていった。
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
夢の続き
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年05月24日
参加申し込みの期限
2018年05月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年05月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!