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神嶋 征一郎
、
ロベルト・エメリヤノフ
、
内藤 武諭
。
彼等三人はとても仲が良く一緒に行動する事が多い。それ故にか青の神嶋、赤のロベルト、白の内藤でチームトリコロールと呼ばれている。一体、誰がそのような呼び方を考えたのかは彼等も全く知らないのだが。
だが、そんな三人も今年で高校三年生。それぞれが進路の話も少しずつ出てきており、一緒に過ごす時間はもう一年ないのだ。
それは勿論、三人共に理解している。寂しくもあるし感傷的にもなるが、だからと言ってその歩みを止めるような性格ではない。残り時間が少ないからこそ、まずは今を楽しむと決めているのだ。少しでも多くの思い出を作る為に。
という事で、三人は温泉へと入りに温泉街へと来ていた。
何故、温泉かと言えば暑い日だからこそ、敢えて温泉だ! と、ロベルトが提案した為である。
その提案に対して温泉は万病に効くと古事記にも記されてるからと賛成したのが武諭。
その逆に征一郎は暑い日に更に暑いことしてどうすると行くのを拒否しようとしたのだが、巧みなロベルトの話術に丸め込まれいつの間にか行く事となっていた。
「うむ、やはり温泉はいいな。こう、独特の鼻につく硫黄の匂いがまた風情がある」
「発言がお爺さんっぽいよ、内藤」
「何? じじ臭いだと? 何を今更、言うのが2年ばかり遅い」
「何故そこで自慢げなのかが解らないのだが」
温泉地特有の匂い。その匂いに風情を感じると武諭が言えば若者らしくないとツッコむのはロベルトだ。
確かに発言の内容としてはあまり若者らしくないかもしれないが、それでもお爺さん扱いはあんまりではないだろうか。だが、そのロベルトのツッコミにも動じないどころか寧ろ、遅いと言い返す辺りに性格が現れているように感じられる。
そんな武諭の言葉に征一郎は若干呆れているようだ。もっともこのような光景は見慣れたものであり、今更似たようなやり取りはそれこそ幾度とやってきていた。
「さーて。普段は来ない場所となれば知らない美少年がいるかもしれない! 是非とも美少年発掘をせねば!」
「……やるのは良いが、通報されても知らんぞ」
「言っても無駄だ、神嶋。そいつのそれは筋金入りだってお前も知ってるだろ?」
ロベルトは美しい少年に大して並々ならぬ情熱を注いでいる。美少年を見つける為なら割と何でもやるし、もし見つけた場合はそれこそ何をするか解ったものではないと征一郎と武諭は思っている。
不幸中の幸いな事に無駄に理想が高いので、ロベルトのお眼鏡に叶う程の美少年が見つかる事は稀だったりする。
「それより俺は腹が減ってきたんだが」
「ん、あぁ、そう言えばもう昼時か。丁度飲食店があるみたいだし、どこかに入るか?」
ぐぅとお腹が鳴る音と共に武諭が二人にそう言う。
それを聞いた征一郎が時計を見れば時刻は12時を少し過ぎたところ。この暑さの中、お腹が減った状態で歩き続けるのは得策ではないだろうと征一郎は考え、どこかに入るかと二人に尋ねる。
「よし、そこのラーメン屋に入ろう」
「暑い時に敢えてラーメン……いいね!」
征一郎が二人に尋ねたのは何を食べるか相談する為でもあった。あったのだが、武諭はどうやら既に大分お腹が減っているようで目に付いたラーメン屋に入る事を即断で決めてしまう。
しかも、暑いというのにラーメンを選ぶという行為がロベルトの琴線に触れたようでそれに彼も賛成してしまった。
「何故温泉街にまで来てラーメンなんだ……!」
「別に良いだろ。早く入るぞ、一瞬の油断が命取りだ」
征一郎の抗議にも聞く耳を持たない武諭。そこまでお腹が減っているのだろうか。
だが、幾らお腹が減っているとは言え、ただの食事で命取りになっては毎日――どころか一日に三回も命取りになる機会が存在する事になる。常在戦場にも程があると言うものだ。
「まぁまぁ、良いじゃん。こういうところで食べるラーメンもそれはそれで良いものだって」
「……はぁ、全く。ラーメンを食べた記憶とかここ数年ねぇんだがな」
そんな会話を交わすロベルトと征一郎だが、既に武諭は待ちきれないのか店の中へと消えようとしていた。
それに気付いた二人は慌てて武諭の後を追って店内へと入る。
「あ、もう入ってる!?」
「てめぇは少しくらい待てんのか!?」
「ぐだぐだしてるのが悪い」
全く悪びれた様子さえない武諭は二人へとメニューを差し出す。要はさっさと注文を決めろという事なのだろう。
「うーん、どうしようかなー? 醤油チャーシュー麺に炒飯にでもしようかな?」
「……おい、バリカタとは何だ?」
「見れば解るだろ。麺の硬さだ。良く解らないなら普通で良いんじゃないか」
どうやらこのラーメン屋はみそ、醤油、塩の中からベースを選び、入れるトッピングを決めるという形式のようだ。
ロベルトが選ぼうとしている醤油チャーシューは醤油ベースにチャーシューを増量したものという事になる。
一方でラーメン自体を食べた記憶がここ数年ないという征一郎はバリカタの意味を良く理解出来ないようで、武諭へとその意味を尋ねている。
柔らかめ、普通、硬めまでは漢字と平仮名なのにバリカタで突然片仮名になっているせいで、理解がし難くなっているのかもしれない。
「……まぁ味は悪くない」
注文したラーメンを口に入れた征一郎が発した一言がこれであった事だけ紹介しておこう。
「はー……。温泉気持ちいいー」
肩までしっかりとお湯に浸かり気持ちよさそうに息を吐くロベルト。
「うむ、確かに良い湯だな。この温泉の効能は何だったかな?」
「確かリュウマチ、冷え性、打ち身、ねんざ、筋肉痛、関節痛とかが書いてあったな」
「ほう。後で確認をしてみるか」
湯に浸かりながらも首を傾げる征一郎の疑問に答えるのは武諭。どうやら温泉に入る前に効能の確認をしていたらしい。
「ふっふっふ。温泉美少年もまた、素晴らしい! いいね!」
「おい」
「てめぇ、自重しろ」
そう。このロベルトの発言からも解るように温泉へと入っているのは三人だけではない。幾人かの彼等より少し年下だと思われる男子も入りに来ていたのだ。
どうやらその少年達の中にロベルトの好みに合致する人物がいたようで、先程からロベルトは温泉を堪能しつつもその少年に気付かれないように視線を向けていた。
少しは自重をする心が残っているようで、声こそ小声ではあるものの若干視線が怪しい。幸いな事に少年は共に来ている友達との会話に夢中でロベルトの事には気付いていないようだ。
征一郎と武諭は自分達の傍で呟く声で、ロベルトがその少年に視線を向けている事に気付いた。
どんな時でも美少年を愛でようとするその心構えに対して二人は何とも言えない気持ちになる。だが、これこそがロベルトであるとも知っているのだ。
「いやぁ、この温泉に来て良かったなぁ。眼福ってやつだよー。……あ、そうだ!」
「何だ?」
「また変な事を言いだすんじゃねぇだろうな、てめぇ」
美少年に妖しい視線を向けているとは言え、散々な言われようである。いや、仕方ないと言えば仕方ないのだろうか。
「上がったらコーヒー牛乳飲もうね! 後、卓球やろうよ!」
コーヒー牛乳と卓球。それはどちらも温泉に入った際に行う事として定番とも言われているものだ。
とは言え、コーヒー牛乳は兎も角として、卓球はある程度のスペースが必要なのでどこでもあるかと言えばそういうわけではないだろうが。
「それは別に構わんが」
「何故、コーヒー牛乳なのか良く解らんが、卓球の方は自分が審判役を務めよう」
「えー、神嶋卓球やんないの? 残念だなぁ」
「何だ、神嶋は温泉に入った後にコーヒー牛乳を飲むという通例を知らんのか? まぁ、始まりはコーヒー牛乳でなく普通の牛乳だったそうだがな」
温泉と言えばコーヒー牛乳。このきっかけとなっているのは昭和に冷蔵庫が普及し始めた頃にいち早く銭湯に冷蔵庫が置かれた事にあるという事を武諭はとある本から知識を得ていた。
冷蔵庫がある。その事に注目した牛乳屋が各先頭に牛乳を置かせて欲しいと営業したのだ。
「飲む時はね、ちゃんと腰に手を当てて飲むんだよ?」
「はぁ? 何でだ?」
「何でもヘチマもないよ! 様式美だよ!」
何故、日本人である征一郎にロシア人であるロベルトが日本の温泉や銭湯における様式美を説明しているのか。ロベルトが日本で育っているという事を考慮に入れたとしてもやはり不思議な光景ではある。この場合は、征一郎が知らない事が多いと言うべきなのかもしれない。
「あー。卓球、面白かったねー。内藤に勝てなかったのは悔しいけど」
「あまり体育科を舐めるなよ。体育でくらいしか運動しないような奴に身体を動かす事でそう簡単には負けないぞ」
「この暑い中、本当に良くやるな……」
本日泊まる部屋の中に敷かれた布団。それぞれが布団に入りながら今日やった卓球の話をしている。話の流れから、どうやらロベルトと武諭の勝負は武諭の勝利に終わったようだ。
そして、話はそれぞれの進路の話へと移り変わる。
「……この関係もあと一年で終わりか」
「そうだな。俺達も三年だ。進路、将来の事も考えなければな」
「進路かー……」
三人それぞれの視線は天井へと向けられている。気まずいというわけではない。だが、何とも言えない感傷的な空気が流れ、三人共に自然と上を向いてしまったのだ。
「僕は進学かな。国内の大学にするつもりだよ」
「自分は卒業後すぐにドイツへ留学するつもりだ。ヴァイオリニストの夢を叶える為に元々決めていた事だったんだがな。この島に来るまでは多少の迷いがあったが……。寝子島へ来て自分の音楽の在り方を見直す機会に……なった」
「俺は、防大に行こうと思う。いや、正直な所どんな自衛官になるかっていうのは明確ではないのだが……身近な人を、そしてその人が住む場所を守りたい。そう思っているんだ」
呟くように何気ないロベルトの一言。それに続くように征一郎、武諭がそれぞれに決めている進路を話す。
ロベルトのようにまだ明確なビジョンが決まってない者もいる。だが、それぞれの道が違う事だけは間違いはない。特に征一郎などは日本から離れるという事もあり、卒業後は気軽に会うという事も難しいだろう。
「何かを為すには相応の努力とあとは運だ。決めたから絶対ここへ進まなきゃならねぇって事もねぇしな。……自分は別だが」
「そんなこと言うなよー!」
「何。例え別々の道を歩む事になろうとも俺達は友達だ。そこに距離など関係ない」
「そうそう! 内藤の言う通りだよ! 気軽にってわけはいかないかもしれないけど、でも、卒業しても遊ぼうぜ!」
意味深な征一郎の呟き。
だが、それを吹き飛ばすように例え何があろうと変わる事はないとロベルトと武諭は言う。武諭は自らの発言が少し気恥しいのか、視線が動いていたりするが。
「……ふっ、そうだな。てめぇらみたいな馬鹿な連中とはそうそう縁が切れる事はないか」
「馬鹿な連中ってひどくない?」
「ロベルトと一緒にされるのは心外だ」
「内藤もひどくない!?」
それはいつも通りの空気。勿論、年月が経てば変化する事もある。だが、それでもきっと変わらない物もある。
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15人
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15人
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シナリオガイド公開日
2018年05月20日
参加申し込みの期限
2018年05月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年05月27日 11時00分
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