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【誰が為に花は咲き誇る】
(ど、どうしよう……)
薔薇園の中にいくつかある屋根付き休憩所の物陰に隠れて様子を窺っていた
戌井 創
は焦っていた。
創は不思議な薔薇を一目見ようと一人薔薇園を訪れたところ、懇意にしている牡丹を入り口で見つけたのだ。
ちょっと驚かせようと思ってこっそりついていき、タイミングを見計らって飛び出そうと思ったのだが……。
(状況がよく解らないんだけど、声かけても大丈夫、かな……?)
ただならぬ2人の様子に創は不安が隠せない。
ハラハラしながら見守っていると、あやめが薔薇を乱暴に手折って激昂した。
「……知らない……ですって? ……また、また、そうやって訳解らないことを言うつもりなの!?」
薔薇の棘があやめの手を傷つけ、血が滲む。
そしてその血を吸ったかのように、あやめの手の中の薔薇は赤黒く染まっていく。
「いくらあの転落事故があったからって、そんなの言い訳にならない! 皆の口を封じたり、イジメの事実を改竄したのだって……どうせ牡丹お姉ちゃんが添木組の力を使ってやったんでしょ! そんな事をこれからも続けて真実を隠し続けるなら、私は……牡丹お姉ちゃんを一生許さない!」
うずくまったままの牡丹に激しい憤りをぶつけてあやめは踵を返す。
赤い瞳は涙で潤み、零れた一滴が薔薇に落ちる。
(仲良く、したいのに……昔みたいに戻りたいのにっ……! 私は、どうしたらいいの……お兄ちゃん)
黒さが抜け落ち真紅になった薔薇を手に、あやめは牡丹の前から去っていった。
それでも牡丹はまだ立ち上がれない。
(私、私は、本当は……)
牡丹の中でぐるぐると渦巻く疑問と恐怖。
自分という存在が酷く不安定に思えて、吐き気すら覚える。
「せーんぱいっ」
「創……くん?」
そんな中、明るく無邪気な声が降ってきた。
牡丹が恐る恐る顔をあげれば、そこにはいつもの可愛らしい笑顔を浮かべた創の姿があった。
「だいじょーぶ?」
「えっと……その……」
決して大丈夫と言える状態ではなく、牡丹は気まずそうに口ごもる。
そんな牡丹の様子に、創は事情を追求することはせずに、ただ牡丹の頭を優しく撫でる。
「創君……私は此処に居ていい存在なの……?」
創の温かい掌にじわりと牡丹の涙腺が緩む。
そんな涙目の牡丹を創はぎゅうっと抱きしめた。
「そんなの当たり前じゃない」
「!?」
「えへへ……怖くないよっ♪ ボクが一緒にいてあげるからね♪だからぼたん先輩はボクの傍にいていいんだよ」
創は驚いて目を見開く牡丹の額にこつんと自分の額を合わせる。
事情はよく解らないが、牡丹がとても辛そうだということは解った。
こういう時どうすれば良いか。
創が導き出した答えは、笑顔でいること。
大切な人がどんな状態でも、また一緒に笑えるように。
「創君……ありがとう」
まだ自分という存在が不安であることに変わりはなかったが、それでも彼がいれば……。
そう考えると牡丹の心はどこか軽くなるのだった。
「あ、ぼたん先輩、その手の薔薇……」
「え?」
創の呟きで牡丹は自分の手元を見る。
あやめが手折った際に一緒に巻き込まれて落ちた白薔薇が牡丹の指先に触れていたのだ。
それは深い愛情を示す鮮やかな赤に染まっていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
本条小鹿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月07日
参加申し込みの期限
2013年07月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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