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薔薇色の休日
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【追憶の花】
夢宮 瑠奈
は一人静かに薔薇園を散策していた。
高校に入学してから良い意味でも悪い意味でも騒がしい日常が続いていた為、たまにはのんびり過ごしたいと考えていたのだ。
(今日はなにも、ないよね……)
そんな風に思ってしまうのも、今までの生活を省みるといたしかたないとも言える。
綺麗な薔薇を眺めながら、今は離れて暮らす父に瑠奈は想いを馳せた。
(パパ、元気かな。お仕事、頑張りすぎてないといいけど)
大好きな父を気遣い、瑠奈が薔薇に触れれば白い花弁は赤と緑が混じった不思議な色に染まっていった。
「わ! ……あ、もしかしてこれが噂の……」
ねこったーで流されていた情報と、自分の手元にある薔薇の色を照らし合わせて瑠奈は納得する。
「うん、あたしはパパが大好き。だから……もう、悲しませたくない」
瑠奈は幼少時、母と共に誘拐された。
救出作戦に使われたのは、大量の鼠。
幼い瑠奈にとって、大量の鼠が押し寄せてくる光景は目の前にいた誘拐犯よりも恐ろしかった。
結果、作戦は失敗。
鼠の恐怖に耐えきれなかった幼い瑠奈が、銃撃戦を起こすキッカケになってしまったのだ。
そして。
「あたしは……パパとママの普通を殺した側に、なるんだろうなぁ……」
瑠奈の母は、その時に亡くなった。
瑠奈も悲しかったが、大好きな父はもっともっと悲しかっただろう。
それを考えると、瑠奈はもやもやして堪らない気持ちになった。
実を言えば、この心苦しい過去を瑠奈は記憶の隅に追いやって忘れていた。
幼い瑠奈はそうしなければ耐えきれなかったのだろう。
しかし寝子島にやってきて、あるキッカケで瑠奈はこの記憶を取り戻したのだ。
「草薙君……?」
薔薇の茂みの向こうに、瑠奈は自分が記憶を取り戻すキッカケになった
草薙 龍八
の姿を見た気がした。
しかし、声をかけるより早くその姿を見失ってしまう。
龍八がかつて瑠奈に語った彼自身の過去。
それはとても重く、悲しいものだった。
(人は皆自分の為に、誰かの普通を奪って生きているのかな……)
自分にとっての普通。誰かにとっての普通。普通の日常。普通の、幸せ。
瑠奈は考える。
自分だけではなく、父にこと、友達のこと、皆のことを。
「……あたしはみんなが幸せになってくれたら、幸せなの」
緑と赤の2色から紫と白の2色へと色を変えた薔薇が、自然にぽとりと瑠奈の手の中に落ちる。
棘のないその薔薇を瑠奈はそっとハンカチに包んでバッグの中にひそませた。
【物言わぬ花の矜持】
瑠奈が薔薇の茂みから離れたのを見届け、
神堂坂 呼水
は椅子から腰を上げた。
瑠奈の方からは見え辛い場所だった上、一言も喋らず気配を殺してただ薔薇の観察をしていたせいで気づかれなかったのだろう。
実際瑠奈の他にも薔薇を触りに来た人間が近くに来たが、やはり呼水の存在に気づく者はいなかった。
「なぁ、お主。もうそんな客寄せパンダのような真似は止めい」
呼水は薔薇に近づき、笑顔のまま静かに語りかける。
「1日ずっと見せて貰ったからのう、お主の力は解った。そしてな、私もある力を持っておってな。誰かと約束・取引をしてそれを遂行した時、その相手の能力を私も使えるようになるんじゃよ」
呼水のろっこん、交渉下手な贋作収集家【ギヴ&フェイク】は対象の能力を劣化習得するというもの。そしてこれは能力の説明を設定した上で、対象が納得すれば発動する。
「お主がそんな真似せんでもこの薔薇園が錆びれんじゃろ。あまり騒々しい空気もここには似合わん。どうじゃ?宣伝なら私がしてやろう。私の髪の色が色んな色に染まるのも面白いじゃろ?」
諭すような語りかけを続けながら呼水は白薔薇に手を伸ばした。
「ッ……!」
呼水の白い指先に薔薇の棘が突き刺さる。
それは、物言えぬ薔薇の意思なのか。
少なくとも呼水にはそう感じ取れた。
薔薇は呼水の手を傷つけたことも構わず、ただ凛と誇り高く咲き誇っている。
「……いやぁ聞く以上に鋭いもんじゃな、薔薇の棘は。それとも私の見当が大外れじゃったかな?」
呼水の笑顔は崩れない。
指先から血を流しても、変わらないその笑顔。
恐らく、その場に他の誰かがいれば……その笑顔を「怖い」と評する者もいたかもしれない。
「まぁいい、怒られてしまったし交渉は決裂。私は帰るわい、また今度会いに来るでのう~」
そう言って呼水はチョンと血の付いた指先で薔薇の花をつつき、持参した椅子を抱えて帰っていった。
残された白薔薇には、呼水の血が汚した赤い花弁が一枚。
それが徐々に広がり、薔薇は真っ赤に染まっていった。
否、赤ではない。
花弁は赤から徐々に暗い色へと変わり、結局薔薇は漆黒に染まった。
誰にも知られることなく、それでも気高く、漆黒の薔薇は咲き続ける。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
本条小鹿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月07日
参加申し込みの期限
2013年07月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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