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薔薇色の休日
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【溢れる想いと秘める想い】
八神 修
はカフェで一旦
後木 真央
と別れ、一人で薔薇園をのんびりと歩いていた。
どうしても腕時計をつけられずに溜息をもらしたナーバスな朝と違い、大分心にゆとりが出来たのだ。
常に何事か考えていることの多い修にとって、こういった目的も考えもなくぼんやりと歩く時間は珍しい。
(たまにはこういうのも、肩の力を抜くのも悪くない、か……)
修が悩んでいるのは先日の事件で負った心の傷のことだけではない。
家庭の事情や、これから将来のこと。
抱えている問題は大きく、一朝一夕で解決できるものではない。
真剣に向き合ってどうすればよいかと考えているからこそ、どうしても肩に力が入ってしまいがちだ。
(大体俺はリラックスしようとしても『リラックスするためにはどういった方法が効果的か』なんて考え始めて、情報収集したり分析しようとするのがいけないんだよな……)
長所であり度が過ぎると短所でもある自身の性格を省みて、修の顔に苦笑が浮かぶ。
「きゃ~っ、どの子達も本当に素敵っ! きゅんきゅんきちゃうっ!」
「あの声は……」
耳に入ってきた聞き覚えのある声に、修は辺りをきょろきょろ見渡す。
すると、少し離れた薔薇の茂み近くで
椿 美咲紀
が夢中で薔薇の写真を撮っている様子に出くわした。
「はっ……!? いけない、ただお花を撮るだけじゃ駄目よね。もっと引いて、薔薇の樹全体も撮らないと……」
「椿じゃないか」
「? あ、八神さん!こんにちはっ」
「ああ、こんにちは。薔薇の写真を撮りに来たのか?」
「うん、それもあるけど、それだけじゃないのよ?」
そう言って美咲紀は一冊のノートを出して広げて見せる。
中にはこの園内の薔薇の日照状況や土の状態、香りの違いなどがこと細かく書き込まれていた。
「へぇ、凄いな」
「折角だから育てる時のヒントにしなくちゃって思ったの。あとね、園芸には理数系の勉強も必要って前に八神さんに教えて貰ったから、そっちも頑張ってるのよ」
にこにこと、それでいて自慢げに語る美咲紀につられて修からも笑みがこぼれる。
「はは、椿は本当に花が好きなんだな」
「うんっ♪」
花や植物が本当に好きで堪らないといった美咲紀の様子を見て、修の頭の中にふとある疑問がよぎる。
(椿みたいに女の子は花が好きな子が多いと聞くが……七夜はどうだろう)
修は頭の中で花束を抱えている
七夜 あおい
の姿を頭に思い描いた。
「成程、華やぐな……」
「華やぐ?」
「い、いや、なんでもない」
秘めた想いを誰かに知られてはいけないと、修は内心少し焦りつつも冷静を装った。
しかし僅かばかり後ずさった時に、指先がツッと白い薔薇の花弁に触れた。
「あれ!? 八神さんの手の所にある薔薇……その子だけ赤くなってる!」
「え?」
修が手元に視線を落とせば、確かに白薔薇の茂みの中で一輪だけ赤く咲き誇っている薔薇がある。
「これは、一体……」
「もしかしてこれが噂の不思議な薔薇ちゃん!? 私もちょっと触っちゃおうっと」
美咲紀は興奮しつつも、傷つけないようにそっと白薔薇に触れる。
すると白い花弁はすぅっとマカライトグリーンにも見える濃い緑色に染まっていく。
「わぁ、すごい! 葉っぱみたいなグリーンローズとも、白から淡い緑にグラデがかってるようなグリーンアイスとも違う、本当に緑の薔薇ちゃん……ますますきゅんきゅんきちゃうっ♪」
感動と喜びで胸を一杯にして緑色の薔薇を写真におさめる美咲紀を余所に、修は自分が色を変えた赤い薔薇に視線を落とす。
(椿は緑で、俺が赤……どうして色が違うんだ?)
先日からねこったーで不思議な薔薇が変化する色についてあれこれ情報が飛び交っていたことを思い出し、スマホを取り出してねこったーの画面を開いた修だったが……真っ先に目に飛び込んできたある呟きに体が硬直する。
おりおん:バラはやっぱり思い浮かべた相手に対する感情に反応するみたい!検証なう!ヽ(*´∀`)ノ
「思い浮かべた相手……感情……反応?」
修が薔薇に触れてしまった時、考えていたのはあおいのこと。
そして感情と色の変化に法則性があるとしたら……。
「これは……マズイな」
修はそう独りごちると、写真を撮るのに夢中な美咲紀に声をかけずに背を向ける。
(余計な詮索はされたくないし、迷惑はかけたくない……)
修は胸に想いを秘めたまま、そっと薔薇園を後にしたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
本条小鹿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月07日
参加申し込みの期限
2013年07月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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