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薔薇色の休日
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【命短し悩めよ男子】
カフェから出てきた
志波 拓郎
と
高梨 彩葉
も薔薇園を散策している内に色が変わる薔薇の元に来ていた。
「おー、オレンジになったよ!」
友達のことを考えながら彩葉が触った薔薇はオレンジ色に。
「……兄貴だったら、これで絶対遊ぶ、だろうな……うん」
兄のことを考えながら拓郎が触った薔薇は緑色に変わった。
「面白いねー、これ」
「う、うん……」
彩葉の笑顔を見て、拓郎は自分の心臓がまた言うことをきかなくなっていることに気がつく。
(やっぱりおかしいな、自分……彩葉さんのこと考えたら)
「あれ、しばっち。薔薇の色変わってるよ」
「へ……!?」
拓郎の触れていた薔薇は淡いピンク色に変わっていた。
「これ、考えてることで色が変わるんだっけ?」
「……そう、だったっけ……?」
ねこったーで噂を確認してみると、断片的だが触っている時に考えた人によって色が変わることが読み取れた。
「私は友達とココに来たいなーと思ってたらオレンジだったんだよね」
「俺は、兄貴のこと考えて……緑に」
「ピンクに変わった時は?」
「え」
「ピンクに変わった時は誰のこと考えてたの?」
「そ、それ、は……」
拓郎は薔薇の色が意味するところは知らなくても、目の前にいる少女、しかも彩葉に向かって『君のことを考えていた』なんて、恥ずかしくて口が裂けても言えなかった。
真っ赤な顔で、酸欠金魚のように口をぱくつかせる拓郎を彩葉は不思議そうな顔で見ている。
「ひ、秘密っ……!」
「しばっちズルーイ!教えてよ~」
「ダ、ダメったら、ダメ、だよっ……!」
必死の抵抗で拓郎はその場をなんとかやり過ごした。
……はずだったのだが。
(ふぁ!? え? ええっ!? )
薔薇園の帰り道、彩葉と別れた後にねこったーに流れていた情報を目にした拓郎は、本当の意味で逃げられなくなっていた。
(俺、彩葉さんのこと……)
その日、寝子電の中で頭を抱える拓郎の姿が何人かに目撃されたのは言うまでもない。
そして拓郎の他にもう一人、頭を抱えていた男子がいた。
八十八旗 信彦
である。
(う~ん、これはどうしたものか……)
ねこったーには薔薇の色がどの感情に対応しているのかの予測が続々寄せられていた。
情報が少ない色もあったが、ピンクや赤についての情報は他の色よりも多く、また花言葉についての情報も実際の薔薇の画像と共に流れてきていた。
信彦にとって幸いだったのは、千鶴がねこったーを覗いていない為先ほどの色の意味にまだ気づいていないということだ。
(赤は愛情ってことは、あの微妙なグラデーションは、ちーちゃんが俺を好きになり始めてるってことか……?それにあの色合い……帯赤っていうみたいだけど、花言葉が……)
『私を射止めて』
まさにド直球な花言葉である。
色の変化が意味する所は花言葉と必ずしも合致するものではないとの予測も流れているが、でも、もし本当にそうだったらと考えると信彦の背中には冷や汗が流れた。
流石のプレイボーイでも、乙女の本気の恋心を向けられるとどうしていいか解らない。
というより、信彦が単純に悪い男だったら別に悩む必要はなかったのだろう。
彼女と千鶴で二股をかけてしまえばいいのだから。
しかし信彦は彼女のことを大切にしたいと考えていたし、千鶴もまた傷つけたくないと考えていた。
「ねぇ、八十八旗君」
「なっ、なんだい、ちーちゃん!?」
不自然に信彦の声は震えていたが、千鶴は少し不思議そうな顔をしただけで特に突っ込まなかった。
「いや、先ほどの色の変わった薔薇の話だけどね」
「う、うん……」
努めて平静を装う信彦だったが、心の中では悲鳴をあげていた。
「緋紅朱君なら薔薇にも詳しいし、聞いてみようと思うんだ。さっきチラっと姿が見えたし、今電話したらすぐに話が聞けるだろうか」
ウ~ウ~ウ~と信彦の中で警報が鳴り響く。
(やばい、今ちーちゃんがあの意味に気付いてしまうのは、やばい……! 時間、もう少し時間を稼がないとっ……!)
うまく話をすり替えられないか、信彦の頭が未だかつない速度で回転する。
(今このピンチを華麗に回避する、その為には……はっ!?)
この時信彦に電流走る。
あの時、千鶴が早苗の後ろに
緋紅朱 赫乃
の姿を見かけたあの時、自分もまた人影を見つけたことを思い出したのだ。
「ち、ちーちゃん!」
「ど、どうしたんだい?」
「いや、あの時さ、彼女の横にもう一人いなかったかい!?」
「う~ん、どうだっただろう……」
千鶴には赫乃の姿しか目に入らなかった為首を傾げるが、信彦は言葉を続ける。
「うん、いたんだよ! もしかしたらデート中なのかもしれないし! 邪魔したら悪いんじゃないかなっ」
「ふむ、確かに野暮な真似はしたくないし、聞くのは夜でもいいか……」
「そうそう! そうだ、ちーちゃん、カフェでお茶でもしないかい?」
「そうだね、少し休憩しようか」
こうして信彦は無事話を薔薇の色から逸らすことに成功した。
冷汗は引いてきたが、根本的な問題は解決していない。
ひとまず考える時間が確保できただけだ。
(これはそろそろ真剣に考えないとなぁ……)
頭を掻きながら、信彦は千鶴に気づかれないようにこっそり溜息をつくのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
本条小鹿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月07日
参加申し込みの期限
2013年07月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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