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<零神探訪>紅燈火街(レッドランタン・タウン)
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●裂切
裏路地。深紅の提灯が、白銀の閃光に切り裂かれる。
提灯の中から靄が流れ出で、倒れていた深緑色の服の男性の肉体に戻ってゆく。
「大丈夫かい?」
サキリ・デイジーカッター
は切り裂いた提灯を踏んで残り火を消し、焔と同じツアーバッチを付けた男に手を差し伸べる。何が起こったか分からぬという風の男は、サキリの手を取ろうと手を伸ばすが、彼が手にしたナイフに気付くと、慄き慌ててその場を走り去ってしまう。
「……やれやれ。まあいいか。ドアンさんに頼まれたツアー客はこれで全部だ」
サキリは二本のナイフを腰に帯びた鞘に仕舞い、ドアンに連絡を入れる。ほっとした声。ツアー客たちの元には、別の社員を向かわせているそうだ。何が起こったのかわからぬまま、焔以外のツアー客たちは今宵の宿に向かうのだろう。
硝煙にも似た夜の匂いが鼻腔を擽る。サキリの古い記憶が呼び覚まされる。
「このスラム街特有の空気、昔を思い出して懐かしいな」
昔は裏社会で、喧嘩が日常茶飯事という荒んだ生活を送っていた。刃物に依存めいた愛情を感じるようになったのはいつからだったか――二本のナイフを鞘の上から撫でる。
「そう遠くない場所に坂内さんが倒れてると思うのだけれど」
サキリは瞬間移動のろっこん<斬空赤刃>の機動力を活かして梨香の身体の捜索を行っていた。自分とは逆方向の探索は、リンコに頼んである。通信機が着信を告げる。さらに襲ってきた提灯は瞬間移動でスルーし、人気のないところに出て応答する。
ブリジットからの通信だ。梨香の居場所に見当がついたという。
「了解。向かうよ」
◇
海が三節棍の端を持ち、もう一端を遠心力で振るって、提灯を薙ぐように倒している。
青龍刀に登山用ロープでペンライトを結び付け、投げてよし切ってよしの即席投擲武器を作った円は、ペンライトで灯りを確保しつつ、提灯相手に初手で青龍刀を投げつける戦法を取っている。提灯が避けるような動きをすれば、ロープを肘でコントロールして軌道修正し、叩き潰す。ロープを引いて青龍刀を回収し、身体を捻って振り向く。
「アチョー!」
背後から近づいて来た提灯に体重を乗せつつ青龍刀を叩きつければ、ブリジットのバットも会心の一撃でべつの提灯を潰す。
「ぶりちゃん、また来る!」
「もうっ! 次から次へと提灯が襲って来て、うっとおしいったらない」
提灯を薙ぎながら走る三人の目の前に、サキリが瞬間移動で転移してきた。
「連絡ありがとう。見つけたかい?」
「ううん、まだ。でもきっとこのへんにいるはず」
答える円の声を聞きつつ、海は前方から来る提灯に向かって三節棍を構える。路地が狭い。振り回すと壁に当たってしまうかもしれないと両手で棍の両端を持ち、二刀流のように戦う。
勢いよく振るえば、障子戸を突き破るように提灯の表面を破れる。
(近づかせないよっ)
破れて尚、海に襲い掛かってくる提灯を、円が叩き切った。
(ありがとう!)
スケッチブックに書く間はないので、瞬きと口の動きで伝える。
「どういたしましてっ!」
ボクシングのステップで青龍剣を振るう円の動きは軽やかだった。
海はその円の脚の動きに見惚れていた。目で追い、ふいに、意識の端に何かが引っかかる。
建物と建物の間、細い隙間から覗くのは女性の脚、見覚えのある革のブーツ!
(あれは――梨香さん!)
駆け寄り、ブーツを持って引っ張る。路地に引きずり出されたのは、確かに梨香だ。
トレードマークの赤いコートは薄汚れ、その顔は死人のように青白くぐったりとしている。
海は頬を叩いてみた。起きる気配はまったくない。
『たましい 取られちゃってるみたい』
サキリは素早くあたりの提灯に視線を巡らせた。
「オバケ提灯の性質は最初の夜海霧の戦闘を見て解った。魂は僕が捜す。君たちは坂内さんの身体を守っていてくれないか。それと、リンコさんに連絡を!」
「わかったよ!」
円が答えるが早いか、サキリは目の前から姿を消した。
次の瞬間、隣の建物の壁を蹴る姿が見え、また消える。
ブリジットがリンコと仲間たちに連絡を入れる。海と円は寄り来る提灯を退け続ける。
一方、サキリは、瞬間移動を繰り返しながら、特徴的なお団子頭の影を提灯の中に探し求めた。
瞬間移動し、提灯の中に影がないか素早く確認、自分に向かって襲い掛かって来る前にまた瞬間移動する。
二三度同じことを繰り返したろうか、とうとう特徴的なお団子頭の影入りの提灯を見つけた。
(逃さない。一撃で仕留める!)
サキリは影入り提灯の上空に瞬間移動した。さらに、進化能力を発動!
二本のナイフの刀身が深紅に輝くのと同時!
サキリは両腕を振り下ろし、真上から提灯を三枚下ろしに切り裂く!
中央の蝋燭の入っている部分が落ちた。半拍おいて右半身が落ち、左半身が落ちる。
ふわり。
提灯という牢獄から解放された魂は、三筋の靄となって、絡み合いながら梨香の肉体の方へ流れてゆく。
サキリは踵で蝋燭を踏んで火を消すと、円たちが待つ方へと駆け出す。
ドルルッ、とドリフト音がして、一台のバイクが提灯を蹴散らし現れた。梨香発見の報を受けた
新田 亮
が、キーが付いたまま乗り捨てられたバイクを拾って駆けつけたのである。
「助かったわ!」
バイクの後部座席からリンコが飛び降りる。リンコは走り出そうとしたバイクに、ほとんど勝手に乗ってきた。行き先も聞かず、急いで、とだけ言って。タクシーじゃない、と文句の一つも言いたかったが、魂の戻った梨香が身じろぎしたので、優先順位が変わる。文句はあとでいい、いまは梨香だ。
「坂内先輩、生きてるか?」
青白かった梨香の顔に血の気が戻り、うっすらと瞼が開かれる。
「みんな……どうして……」
言葉になったのはそこまでで、梨香は激しく咽込んだ。肺に空気が入ることに馴れぬとでもいうように。
「無理するな」と亮は言った。
「まずは休んだほうがいい。隠れ家なら安全か? そこに連れて行こう」
「そうね。新田君、バイク、頼める?」
梨香の身体を支え起こすリンコに亮は頷き、バイクに跨ってエンジンを始動させる。いまさら、タクシー扱いがどうのと言ってる場合じゃない。梨香の安静と安全が第一番だ。
リンコは梨香の身体を抱いて後部座席に跨った。
亮の身体に片腕を回し、自分と亮の背中の間に梨香の身体を抱えこむ。
「みんな、ありがとう。隠れ家で梨香を休ませるわ。落ち着いたら戦線に復帰する。みんなは?」
『とにもかくにもあの提灯たちはなんとかしないといけないね』
海がスケッチブックに書き綴れば、
「提灯の数が圧倒的に多いな。イタチごっこで消耗戦だとこちらが力尽きてしまう」とサキリ。
「根元へ行こう。このままじゃ埒が明かない」と円も頷く。
「梨香から話を聞きたかったけれど、仕方ないわね。私たちは、このまま異変の元をだどってみるわ」
ブリジットが伝えると、亮は軽く手を上げ挨拶し、バイクを発進させた。
「またあとでな」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
R&R Agency:file2-01:落神伝説レポート
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年05月13日
参加申し込みの期限
2018年05月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年05月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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