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<零神探訪>紅燈火街(レッドランタン・タウン)
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●火祭
骨削 瓢
はじっと見ていた。
屋根の上から、裏通りを行く赤き灯りたちの動きを。
迷路の中を彷徨い群れてゆく提灯の灯りは、街の北から徐々に広がってきている。
時折、ひとつふたつ、十、二十と灯りの消えるのは、誰かが戦って撃破した証だろう。
しかしそれも焼け石に水に思われた。
化け提灯は感染するように数を増やし、瓢のいる大通りへと迫ってきている。
このままでは異変は大通りを覆いつくすことになるだろう。それはいい。問題は、数多の観光客がいる中で、ろっこんを発動しづらくなる可能性だ。
「さあて、そろそろ出番かねぃ」
瓢は――混沌と火を好むかの道化は、道化なりにこの事態に対処し、協力しようとしている。
彼は、よいや、と腰を上げる。
軽い手つきで尻についた汚れをはたき落とす。
「数には数で対抗、本格的なパニックになる前に住民を味方に引き込もうかい」
路地の奥から提灯を追って、刃引き刀を手にした
御剣 刀
と、サーベルを振るう
朝鳥 さゆる
、桃木剣を振り回す
神薙 焔
が飛び出して来たタイミングで、瓢は、ひらり、大通りのど真ん中に飛び降り名乗りをあげる。
「やぁやぁ皆々様こんにちわこんばんわ御機嫌麗しゅう、私共大道芸一座R&Rでございます!」
刀と焔は「は!?」と面食らった。瓢がこちらに来ていることを知らなかったし、遭遇早々、自分たちが大道芸一座のように紹介されたからだ。さゆるは乱れた息で無言のまま、成り行きを見守っている。たしかに自分たちは大道芸人めいている、などと自嘲する。
瓢はそんな三人を巻き込んで、あたりにいる観光客や街の人々に高らかに告げる。
「この度お近づきの印にとある催しを開かせていただきました!」
一体何事だ、と人々は瓢に注目した。充分に衆目を集めたと見て取った瓢は、大げさな仕草で、今しがた路地裏から飛び出して来たお化け提灯を指さす。
「ご覧ください! 我々が用意した空飛ぶランタン、これを多く燃やした方には豪華賞品を進呈しやしょう。火の玉祭りの開催です!」
そんな祭あったか。
聞いてないが。
しかしたしかに空飛ぶランタン。
いったいどういう仕掛けだ。
戸惑いとざわめきがあたりに広がる。
刀が瓢の袖を掴んでひそひそ声で訊ねる。
「おい。いったい何のつもりだ?」
「おや御剣はん。なに、邪魔しようってんじゃない。寧ろその逆でね。怪奇現象をただのイベントに挿げ替えて恐怖を取り除き、大道芸と言い張ることでろっこんを使いやすくする狙いだよぃ」
「そんなうまくいくわけが……」
「全員を騙す必要はない、ノリのいい奴なら何人かは食いつこう。一人二人とペテンに乗れば連鎖的に住民とランタンの全面戦争さぁ」
「しかし」
「自分たちだけで倒しきれる、なんて悠長なこといってる場合じゃないってことはわかるね? 数には数。あー、賞品の方は後でボスに工面してもらおうかい」
「……骨削、お前ってやつは」
刀は、この愉快な男の性質についてある程度理解しているつもりだった。面白い男だ。ときに厄介でもある。だが今回は、彼は事件の解決に協力する気であるらしいと分かると、刀は瓢の酔狂に乗って大道芸人の一員らしくポーズをとり、刃引き刀を鞘から抜いた。
「ほれ、化け提灯の群れが来たよ」
裏通りから第二波の提灯が現れる。ふわふわ宙を浮きながら移動する提灯は、大通りに張り巡らされた提灯にぶつかる。すると、接触された側の提灯がふるふると揺れ出し、吊り紐をねじ切って動きはじめる。
「今度は何? 大道芸のふりをすればいいの?」
焔は習いたての中国武術を披露する機会に恵まれたことを内心喜び、その気になって構えを取る。
「中国武術では武器は手の延長、形は問題ではない、右手に構え、左は剣指を作り、円の動きで……アチョー!」
桃木剣に切り潰される提灯。剣をまっすぐ立てて一礼する焔を見た人々は、すっかり大道芸だと信じている。
やがて、ひとりが喝采すれば、その雰囲気は連鎖するように通りじゅうに広がり、ポケットから取り出したライターで自分に迫ってきた提灯に着火する者も現れた。
「そうそう。ぼんやりしてると提灯はどんどん増えて手に負えなくなるよぃ」
瓢はやんやと人々を煽る。
「御剣はん! 今ならちょいとフシギだろうがフツウを壊しやしないだろうさ。一気にやっとくれ!」
刀は躊躇いを飲み込み、刃引き刀を握りなおす。
その感触を確かめながら頭の中で撃鉄を落とし、<加速>!
ひとつ! ふたつ!
真一文字に切り裂き、壁を垂直に蹴って、上空へ駆けあがり、みっつ!
瓢の隣に着地すると、あとから、真っ二つに切り裂かれた提灯が三つ、地に落ちる。
提灯の中の蝋燭ごと真っ二つになり、残り火が、提灯の外殻を燃やし尽くす。
刀の動きは、アクロバティックなショーと受け取られ、喝采を受けた。
そして人々は我も我も、と、化け提灯に挑んでゆく。
瓢の思惑通りに。
小柄な道化は、にんまりと笑むと、路地裏の方へ駆けだした。
裏通りなら、不可思議な妖怪より具体的な脅威を引っ張り出した方が効果的だろう。
そんなことを考えながら。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
R&R Agency:file2-01:落神伝説レポート
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年05月13日
参加申し込みの期限
2018年05月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年05月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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