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<零神探訪>紅燈火街(レッドランタン・タウン)
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●武器屋
狭い路地に面した裏通りの家々のほどんどは、昏い灰色をした木の壁で瓦屋根の平屋であった。中華風の格子窓がどの家にも嵌っている。狭い通りの屋根と屋根をつなぐように物干し竿が貼り巡らされ、取り込み忘れられた白いシャツが生暖かい西風に不穏にはためいている。
細長い格子窓の向こうには人々の暮らしがあるはずだが、それは決して裕福なものではない。家々の格子窓の内側では、背を丸めた白鬚の老人が安楽椅子に座ってパイプを燻らせていたり、ほつれ髪の母が赤子に乳を含ませていたり、親のない子が薄い粥を啜っていたりするのである。
ユチェンは格子窓から外を覗き、お化け提灯のいないのを確かめると、小さく合図をして路地に飛び出し、幾つか先の戸を叩いた。中から、丸眼鏡の太った中年男性が顔を出した。ユチェンが短く耳打ちすると、丸眼鏡の男は黙って頷き、一同を中に招き入れた。
そこは古今東西の武器の博物館のような場所であった。奥歯に響くような金属の匂いが漂う十畳ほどの正方形の部屋の中には、床から四方の壁から天井まで、びっしりと様々な武器が並んでいる。丸眼鏡の太った男は、この四角い武器屋の店主であるらしい。
それぞれの武器には値札がついている。法外な値が書かれているものもあったが、リンコがさらさらと小切手を切ると、店主は途端ににこやかな顔になり、どれでも好きなものを持って行ってかまわないと言い出した。
ユチェンは驚き、尊敬のまなざしでリンコを見上げる。
「いくらって書いたのさ?」
「ヒミツ。それより坊や、あなたも身を守るための武器を何か選びなさい」
すると、そばにいた
サキリ・デイジーカッター
がリンコに助言した。
「リンコさん、あなたも何か見繕ったほうがいい。拳銃は提灯に対し向いてないと思う」
確かにそうだった。拳銃の弾は提灯を貫通し、あまり効果がなかった。
小さな穴が空いたくらいでは、あのお化け提灯はびくともしないのだ。
紙風船が多少破れたくらいでは潰れはしないように。
「切り裂くか、打撃で破り倒すか……そうだな、例えば、これはどう?」
刃物には一家言あるサキリが選んだのは、刀身が美しい短剣だった。真鍮の鞘には手の込んだ意匠で装飾が施されている。リンコは手渡された短剣の感触を確かめる。
「そうね……あなたのオススメなら信頼できそう」
「いつまでも鉄の棒っていうのも乱暴よね」
朝鳥 さゆる
は、鞘に鳳凰の意匠があしらわれた、中国の香のする細身のサーベルを手にした。重すぎず、軽すぎず、サーベルはさゆるの手にしっくりと馴染む。
椅子の脚を棍代わりに戦ってきた
神薙 焔
は、桃木剣と呼ばれる長さ1メートルほどの木剣に持ち替えた。
「中国では桃の木は邪を祓い、福を呼び寄せる仙木と言われてるヨ。桃の木に見事な彫刻を施した木剣は、魔除けの法具として珍重されてるアルヨ」
「いいじゃない」
「けど桃木剣は、基本は飾っておくもの、切れ味は保証しないヨ」
「それで構わない。剣だけど棍の代わりにもなりそうなところが気に入ったわ」
恵御納 夏夜
は隠れ家にあった古びた中華鍋のほかに、提灯を切り裂くために、片手で扱う刃渡り30センチほどのウイグル刀を手に入れた。ウイグル刀は鞘に濃青色のラピスラズリと空色のトルコ石が装飾されており、どこか『夏の夜』を思わせた。
「恵御納によく似合うよ」
そういう
八神 修
は、軍刀拵えの小刀に惹かれたようだった。鞘は革製で落ち着いた趣きがある。店主によると先の大戦で命を落としたある将軍のものだという。どっしりとした鉄の刀身に錆はなく、試しに薄紙を切ってみるとよい切れ味であった。
「気に入った。これを貰うよ」
小刀を脇に差すと、修は店主に頼んで細綱も入手した。リンコに奢ってもらうのも気が引けると、修はカードで支払おうとしたが、店主はもう十分貰ったからと受け取らなかった。
「ボクはどうしようかな」
音海 なぎさ
は、普段から持ちあるいている赤い救急鞄に目をやる。先ほどは救急鞄を振り回してなんとか提灯を退けられる場面もあったが、ここから先、これだけではあまりに心許ない。
「そうはいうけどみんなみたいに刃物を振り回すのは怖いな。ボクでも使えそうなのってなんだろう……こん棒とかトゲ鉄球とかメリケンサックとか?」
「これなんかどうだ?」
自身の武器を慣れた様子で選び終えた
夜海霧 楓
が、『星球式鎚矛』と書かれた武器を指さす。名前こそ聞きなれなかったが、ゲームなどでは見たことがある殴打武器で、長さ60センチほどの棍棒の先に直径10センチほどのトゲ付き鉄球がついたものだ。
「星球式鎚矛……メイスタイプのモーニングスターだね」
なぎさは指の先で鉄球に触れた。トゲの先を突くと、ちくっと痛みが走る。これで殴られたらさぞ痛かろうが、お化け提灯と戦うにはちょうどよいように思える。なぎさはこの星球式鎚矛のほかに、メリケンサックも買って救急鞄の中に忍ばせた。
「さて、あとはユチェン、おまえだな」
楓は、あまり高級そうではないが、切れ味の良さそうなシンプルなナイフを一つ選んでユチェンに持たせた。
「ユチェン、自分の身は自分で守れ。わかったな」
手渡されたナイフの重みに、ユチェンは緊張した面持ちで頷く。
それぞれが得物を手にしたことを確認すると、リンコは通信機に向かって連絡を入れる。
「それじゃ、各々行動開始。梨香の救出とユチェンの仲間の救出を優先に、ツアー客さんも忘れず救出。最終的には提灯異変騒動を鎮圧するわよ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
R&R Agency:file2-01:落神伝説レポート
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年05月13日
参加申し込みの期限
2018年05月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年05月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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