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<零神探訪>紅燈火街(レッドランタン・タウン)
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●情熱
隠れ家を出た
新田 亮
は、バイクに跨り提灯を適当に蹴散らしながら引きつけ、作戦ポイントへと向かった。南側から回り込んで、夏夜たちがいる場所よりも一本西の路地へ着くと、そこには犇めくばかりの提灯の群れ。一気に突破し、自分が連れてきた提灯を、その群れと合体させる。
時同じくして鉄鍋を振りながら武道も多くの提灯を引き連れて現れ、瓶の中のオタマジャクシの群れのように路地にぎっしり詰まっている提灯と、その上空に舞う蝶の群れを見るや、さっと端に寄って自分を追ってきた提灯も、路地の中に押し込んだ。
「頼んだぜぃみんな!」
物陰から
如月 庚
と
屋敷野 梢
が飛び出してくる。
梢がアナウンスする。
「突然の雨にご注意ください! 特に、紙製の提灯などは、避難を。空を飛ぶなど、もっての他ですよ?」
武道は持っていた鉄鍋を頭に被る。亮はバイクを飛び降り<鬼人の体(サード・フォース)>を発動させると一気に排水管を伝って屋根の上に退避する。
梢が格好をつけて指を鳴らすと、提灯の真上を舞っていた蝶が石やら鍋やら土産物やらゴミ箱やらといった無機物の雨となって提灯たちを圧倒的に叩き潰してゆく。
蝶の群れはあらかじめ梢のろっこん<胡蝶の詩>で蝶に変化させたがらくた。
頭の鉄鍋の中にバラバラっと落下音が響くのを聞き、武道は思った。
(被ってて良かった!)
見れば、路地に群れていた提灯の七割はつぶれ、残りの三割は右往左往している。
「うち漏らした奴を撃破する」
庚の号令に合わせて、亮が屋根から飛び降りる。
空気を吸い、呼吸を止め唱える。
(発動! さらに――倍化!)
<鬼人の体(サード・フォース)>を発動、さらに進化能力も発動させて、身体能力を六倍近くまで引き上げる。身体能力とともに強化される肉体強度と動体視力。提灯がまるで止まっているように見える。着地までの間に二刀流に構えた警棒を振るえば、瓦礫につぶされた提灯の上に、警棒に打ちのめされた提灯が蛾の死骸のように積み重なる。
着地すると亮はすぐにろっこんを解いた。息切れして肝心なときに使えなくなっては困る。
「やるじゃねえか……俺も、負けちゃいられないな」
自らの額の傷を撫で、庚もろっこん<青にして蒼穹>を発動させる。
蒼く輝く拳は岩をも砕く。紙の提灯など赤子の手を捻るに等しい。
「こういうとき、如月君が味方で良かったと心から思いますよ」
梢は網をはずした虫取り網の金属柄を振り回して提灯をぶんなぐる! ぶんなぐる! ぶんなぐる!
「すべては妖怪の仕業! おのれ、妖怪め!!」
金属柄の細さと梢の勢いで、両断される提灯。
微妙に笑みを浮かべた鬼神のごとき振舞いに、庚の方こそ屋敷野が味方でよかったと思わずにはいられない。
殴るのに飽きた庚は、屋根と屋根の間に渡されていた物干し竿を引っこ抜き、
「しゃがめ!」
と仲間に伝えるや勢いよく振るっていっぺんに複数の提灯を薙ぎ落す。
武道も負けじと提灯に向かって、鉄鍋を振りかぶる。
「ええーい、これが最後!」
めしゃり、と音を立てて提灯がはたき落とされると、あれだけの数の提灯が、もう一つも残っていなかった。
Leidenschaftは梢のろっこん<胡蝶の詩>を最大限に利用し、提灯をひとところに集めて一網打尽にする「無機物の雨」作戦を今、成功させたのだ!
武道は夏夜に連絡を入れる。
「提灯を一掃した。また沸いてくる前に通って」
すると夏夜から返信。
『ありがとう。でもこっちの路地に倒れてる人がいっぱいいて……そっちで片付けた提灯に魂が入ってたみたいで、今、いっせいに気づいたんだ……すぐにはいけないよ』
「待ってて。今助けに行くよ」
答えると、武道は仲間たちに手で合図し、夏夜たちがいるほうの路地へ向かう。
◇
Leidenschaftが「無機物の雨」作戦を展開したのより一本東側の路地には、目覚めたばかりの地元の人たちを介抱するユチェン、楓、真、なぎさ、夏夜がいた。倒れた際に身体をぶつけたりして怪我のある人には、なぎさが救護にあたっている。救急鞄の中から包帯や絆創膏を取り出し巻いてあげたり、やさしく声を掛けたり。
その中にはユチェンの仲間である、フェンとミン兄弟の姿もあった。ユチェンは年下のフェンとミンを両腕で抱きしめ無事を喜び、助けに来るのが遅れてしまったことを詫びている。
「よかった。仲間を助けられたんだネ」
ほっとした武道は、来た方を指さし、動ける人に避難を促した。
「また提灯が来るかもしれない。事情の説明は後です。逃げてください!」
人々は指示に従って退避を始める。
しかし、フェンとミンはその場をなかなか動けなかった。弟のミンが足を怪我していたからだ。
「痛いかい?」
武道はフェンのそばに跪き、
「イタイノイタイノトンデケー」
と足を撫でるふりをして、ろっこん<スイ・マー>で軽く局所麻酔をかける。
「あれ? 急に痛くなくなった」
「お兄さんのオマジナイ、よく効くでショ? でも怪我は治ってないから、包帯も巻いてもらおうね」
なぎさにウィンクすると、彼も事情を察して、
「痛くないのは今だけだから、フェンお兄ちゃんといっしょに隠れ家に行って休もうか」
とミンの足に添え木をして包帯を巻く。
弟の様子に一時安堵したフェンであったが、はっと顔を上げると、不安そうな声でユチェンにこう訴えた。
「
メイユ
が……」
「メイユが、どうした?」
「メイユが心配。ぼくたち、見たんだ。動く提灯、
紅火楼
の方から来た」
真と楓が顔を見合わせる。
「紅火楼って、ユチェンさんの仲間だったメイユさんが、ひと月前に『上がった』っていうとこやなあ」
「ああ。話を聞く限りだと……いわゆる『娼館』だよな」
「そこが、異変の発生源なん?」
「そんな――メイユ!」
ユチェンの顔が青ざめる。
「みなさん、お願い! メイユを助けて」
武道がユチェンの不安をぬぐうように、努めて落ち着いた声で言う。
「大丈夫、俺たちが絶対に何とかする」
その場にいた全員が頷く。
亮がバイクを押してくる。
「フェンとミンは俺が送り届けるよ」
「俺も行く」武道が付き添いを申し出る。「皆は先に行ってて」
すると梢と庚も、武道と亮のそばに寄りそった。
「そういうことなら、Leidenschaft皆でフェン君とミン君を送り届けます。仲間ですから」
「送り届けたらすぐ追いつく。それより、提灯は一掃したがまた沸いてくるのは必至だ。……気をつけろよ」
「わかった。恩に着る、よ」
礼を言った夏夜に、武道が鉄鍋を投げ渡す。
「これを使って! 武器としても盾としても、けっこう頼りになるから!」
夏夜は、麻婆豆腐の香りする鉄鍋を、武道の――いや、Leidenschaftの情熱とともに受け取った。
「ありがとう、使わせてもらう。きっと……返すね」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
R&R Agency:file2-01:落神伝説レポート
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年05月13日
参加申し込みの期限
2018年05月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年05月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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