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【7】地下の叫び声
ガランとなった部屋を見渡し、一同は思わず顔を見合わせた。
「さっきの声、なんだったの?」
「案外、ボス猫とか?」
誰にともなく尋ねる樹に、マリエッタが言う。
「ああ……。そうかもしれないな」
「ですね。他の場所にいたボス猫が、ここの猫たちを呼び集めたのかも」
うなずく久雨に、朱音も言った。そして、改めて一同を見回す。
「私たちも、そろそろここを出て上の階に戻りましょ」
「ですねー」
五月がそれに同意を示し、茉莉も無言でうなずいた。
樹とマリエッタ、久雨もうなずき、彼女たちはそろってその部屋をあとにする。
だが、廊下に出て思わず驚きの声を上げた。
廊下を、大量の蜘蛛が這い回っていたのだ。
「すいません。その蜘蛛たち、私のです」
それへ声をかけたのは、秋月だった。
この蜘蛛たちは、彼女がろっこん『スパイダーゴッド』で召喚したものだったのだ。
「地下に不自然な隙間とかないか、探させていたんです」
秋月は、彼女たちにそう説明する。
「……そうなんだ」
例によって、一見すると軽く目を見開いただけにしか見えない表情の茉莉が、うなずく。
「驚かせるな。これも、ここの怪異現象の一つかと思った」
小さく眉をひそめて言ったのは、久雨だ。
「すみません」
対して秋月は、首をすくめて謝る。
そこに遅れてやって来たのは、ほのか、左右、修、サキリの四人だった。
「八神さんも来てたんですかー? 奇遇ですねーふっふー」
修の姿に、五月が声をかける。
「ああ」
うなずいて軽くそちらに手を上げてみせる修に、樹が訊いた。
「何か収穫はあったの?」
「あったと言えば、あった」
言って修はまず、三階で白い長い髪の浮浪者に追いかけられて、全員で逃げたことを話す。
「白い長い髪の浮浪者……」
茉莉が表情を変えないまま、呟いた。
(三階の窓辺に佇む女性の正体……ということ?)
そう考えた時、五月も同じことを思ったのか、言った。
「もしかして、その人が三階の窓辺に佇む女性の正体ですかー?」
「その可能性は高い」
答えたのは、サキリだった。
「僕たちが見た限り、ここに以前から住み着いているような感じだった」
「ただ、人がいるのは三階だけかもしれませんわ。私が一人で探索した時には、少なくとも一階と二階には人の気配はありませんでしたもの」
左右の言葉に、ほのかが肩を落として言う。
「もう、がっかりよ。……ここに入って来る時、三階の窓辺に人影を見たから、てっきり噂どおり幽霊がいるんだと思ったのに」
「だが、それとは別に、二階の会議室らしい部屋で、これを見つけたんだ」
修は言って、自分のデジカメのモニターを示した。
そこには、ボロボロのノートが写っている。だけではない。ノートの中身も写されていた。
中身の方は、鉛筆書きの上にあちこち破れたり汚れたり、文字がかすれたりしていて、判読はかなり難しそうだった。
「うー。これをちゃんと読むのは、かなり難しそうだよ」
モニターを覗き込んでいた樹が、顔をゆがめて言う。どうやら、文字を判読してみようとしていたらしい。
「ああ。だが、判読できれば、ここで製薬会社の人体実験が行われていたという噂が本当かどうかも、わかるかもしれない。帰ってからでも、なんとか判読できないか、やってみようと思う」
うなずいて、修は言った。
「八神さん、がんばるのですーふっふー」
それへ五月がエールを送る。
そんな中、ほのかが樹とマリエッタ、朱音をふり返って尋ねた。
「ところで、そっちはどうだったの? この地下を調べたんでしょ。叫び声の正体はわかった?」
「ああ、それ。猫だったみたいよ」
怪奇現象に思い入れのないマリエッタが、さらりと返す。
「猫?」
「奥の部屋が、野良猫の巣になっていたのだ。おそらく、猫の大合唱が外にまで届いて悲鳴に聞こえたのじゃないか……と皆で結論付けたのだが」
眉をひそめるほのかに、久雨が説明した。
それを聞いてほのかは、がっくりと肩を落とすと深い溜息をつく。
「猫……かあ……」
「そんなにがっかりしないで。噂の全てが否定されたわけじゃないでしょ?」
慰めるように言ったのは、朱音だ。
「でも……」
肩を落としたままのほのかに、サキリも言った。
「これだけ広い建物だ。一度の探索だけで、全てが解明されるわけじゃない。帰って撮った写真やビデオを見直せば、何かあるかもしれない」
「そうだよ。私、ずっとこのビデオカメラで録画しっぱなしだから、何か映っていたら、すぐに連絡するし」
「俺も、これでずっと録音している」
樹が言うのへ、修も胸ポケットからICレコーダーを出して見せて、告げる。
「ありがとう。そうよね。まだ、諦めるのは早いわ」
彼らの励ましに、ほのかもようやく元気が出たのか、顔を上げてうなずいた。
それへ、サキリが提案する。
「ところで、そろそろ探索を終わりにして、撤収しないか? 浮浪者は三階にいた男一人とは限らないし、時間も時間だ」
実際、彼らがここを調べ始めてからすでに三時間以上が過ぎていた。
スマホで時間を確認して、ほのかもうなずく。
「わかったわ。撤収しましょう」
久雨、五月、茉莉の三人も、彼女たちと共に撤収することになり、一同は廊下を階段の方へと歩き出した。
彼らが、階段までたどり着いた時だ。
ふいに背後から、はっきり人間の悲鳴とわかる声が響いた。
しかもそれは、今にも殺されようとしている人の、断末魔の叫びのような声だった。
全員が、思わず足を止め、背後をふり返った。
彼らの持つ明かりが、同時に廊下の奥を照らす。
その明かりの中に、よろめきながらこちらに歩いて来る黒い影が、はっきりと見えた。
その瞬間、久雨のろっこん『浮かぶ瀬は瞬刻にして』が発動する。
彼女のろっこんは、非常時や緊急事態に遭遇したり、危険を察知すると発動するのだ。そして、その場の情報や状況をもとに、最も適した行動を閃くのだった。
今、久雨の脳裏に閃いたのは、とにかく全速力で逃げることだった。
「……まずそうだな。これ以上の長居は無用だ。走れ!」
叫ぶなり、彼女は全速力で走り出した。
それにつられるように、他の者たちも走り出す。
必死に階段を駆け上がり、ようやく一階の踊り場にたどり着いて、一番後ろにいた朱音はつと背後をふり返った。
差しつけた懐中電灯の光の中に、黒い何かが溶けるように消えて行くのが一瞬、見えた気がした――。
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担当ゲームマスター
織人文
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
ホラー
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年05月09日
参加申し込みの期限
2018年05月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年05月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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