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【6】正体は猫?
久雨、五月、茉莉の三人が駆けつけてみると――。
廊下の突き当り、一番奥のただっ広い部屋には大量の猫がいた。
「これは……猫?」
暗闇の中、何対もの目が光るのを見やって、久雨が眉をひそめる。
「猫ですねーふっふー」
そちらに懐中電灯を向けて、五月がうなずく。
「ここは、野良猫の巣ということか? まさか、悲鳴の正体はこの猫たちの鳴き声だと?」
「かもしれないですーふっふー」
愕然として問いかける久雨に、五月がまたうなずいた。
その時だ。
さっきから威嚇の声を上げ続けていた猫たちが、ふいに毛を逆立てて襲いかかって来た。
茉莉が、両手の甲に数字が浮かぶように、意識を集中させる。
その左手に『5』、右手に『3』の数字が浮かんだ。
ガキン!
耳の奥で、金属音が鳴る錯覚があって、彼女のろっこん『スロー・ハンド』が発動した。
五分の間、三倍速で動けるようになったのだ。
(無意識のうちに自分の能力への畏怖のようなものがあって、これまでほとんどろっこんを使って来なかった)
三倍速で動いて、襲いかかって来る猫たちを次々に捕え、気絶させて行きながら、茉莉は思う。
(これまでの最大値は三分間三倍速。『5』というのは、初めて見た。私の能力は、成長するんだ……)
やがて五分が過ぎるころには、猫たちは全員その場に昏倒していた。
「茉莉……」
「跡野さん、すごいですーふっふー」
久雨と五月が、驚いて声を上げる。
「そ~う~か~な~」
対して二人に答えた茉莉の口調は、ひどく間延びしたものだった。
「もしかして、今のはろっこんで、その話し方はその影響なのか?」
久雨が、思いついて問う。
「そ~う~な~ん~だ~。十五分間は~三分の一の速度に~な~る~ん~だ~」
茉莉が、ゆっくりとうなずいて間延びした口調で答えた。
そのころ、ほのかたちと別れた樹とマリエッタ、朱音の三人は地下へと降りて来ていた。
彼女たちはマリエッタを先頭に、廊下の両側に並ぶ部屋を一つづつ丹念に調べて行く。
部屋の中には、放置されたままの酒瓶や、壊れた椅子やテーブルなどがそのままになっていた。
ちなみに、マリエッタは心霊現象そのものには懐疑的だ。
(地下からの悲鳴にしても、三階の窓辺に佇む女性にしても、心霊現象ではなくて、たまたま何かの拍子で立てた音が人の悲鳴に聞こえたりとか、光の加減などでそのように見えたという類かもしれないわ)
今も彼女は、そんなふうに思いながら、各部屋を調べている。
ただ、建物については予想以上に古くて、中に入った時には頭上から物が落ちて来たりしないかと、心配になったものだ。
逆に樹は、いつどこから幽霊が出て来るか、悲鳴が聞こえて来るだろうかと、終始わくわくしていた。
そして朱音は。
(ここの噂は、どれも面白いわねぇ。『製薬会社』と『人体実験』がメインのワードかしら。あとは、それがらみの発展形かしら。まぁ、一つでも出会えればラッキーよねぇ。弟にも自慢しちゃう)
などと考えたりしながら、二人と一緒に各部屋を調べて回っていた。
「よかったら、これどうぞ」
途中で、持参して来たチョコレートと飴を二人にもお裾分けする。
やがて彼女たちも、突き当りにある一番奥の部屋へとやって来た。
「ここが一番問題の部屋だよ」
「でも、これまでの部屋には何もなかったわ。だとしたら、ここにだけ何かあるって、変じゃない?」
目を輝かせて言う樹に、マリエッタが冷静に返す。
「まあまあ、入ってみればわかることでしょ?」
その二人を宥めるように言って、朱音が懐中電灯で照らしつつ室内を覗き込んだ。
その彼女の視界に入ったのは、床に倒れている大量の猫と三人の少女たちの姿だった。
「えっと……これって、どういうことですか?」
目を丸くする彼女に、樹とマリエッタも同じようにして中を覗き込み、やはり驚く。
一方、中にいた五月と久雨、茉莉の三人も、突然現れた彼女たちに驚いて顔を見合わせた。
だがすぐに、お互いこの建物を探索しに訪れた者たちだとわかって、安堵の笑みを漏らす。
五月と久雨が、叫び声の正体が猫だったことを、樹、マリエッタ、朱音の三人に告げた。
「なるほどね。……たしかに、猫の鳴き声はそうと知らないで聞くと、気味が悪いわよね」
「それを聞いた人が、叫び声だと尾ひれをつけて噂したということも、ありそうですよね」
納得してうなずくマリエッタに、朱音も言う。
「正体は猫とはね。……拍子抜けだよ」
樹も肩を落として呟いた。
「それで、どうして猫たちは倒れているんですか?」
改めて訊いたのは、朱音だ。
「それは――」
十五分が過ぎて、通常の速度に戻った茉莉が口を開きかけた時。
どこからか突然、鋭い悲鳴が響いた。
「おう」
「悲鳴、ですよね?」
久雨が驚きの声を上げ、朱音が小さく息を飲む。
他の者たちも、思わず顔を見合わせた。
と、倒れていた猫たちがその声に飛び上がるように目覚めると、いっせいに姿を消し始める。
そして、気づいた時には猫は、一匹もいなくなっていたのだった。
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担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
ホラー
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年05月09日
参加申し込みの期限
2018年05月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年05月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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