ねこじま魔法少女大戦３（ドライ）～聖なるコケシ攻防戦～｜リアクション

ねこじま魔法少女大戦３（ドライ）～聖なるコケシ攻防戦～

　突如、何処からともなく沸き上がる『マキナ！　マキナ！』のシュプレヒコール！
　これはさながら、某イベントホールでの女子プロレスタイトル戦の熱気の如し！
　そのコールがひとつ、またひとつ起こるたびに、小田切の上腕二頭筋が急激に肥大化！
「うらあああああああ！！」
　ブチブチブチィ！！
　なんと、腕力だけで触手を引き千切ってしまった！
「ふふ、はは、ははははははあははははあはははははあはははははあははは！！」
　狂笑！　いや、凶笑！
　見る見るうちに小田切の容姿が変貌していき、その魔法少女姿が顕在する！！

「……キレてないですよ？　可愛いモノ相手にキレるわけないじゃないですか？」

　魔法少女プリズム★マキナ、華麗に爆誕！
　どっからどう見ても男だコレ！！
　だが、どうやらマキナは自分の性別が変化した事には気が付いていないようだ。
「ああ、もう、私ったら本当に可愛くない……。それに比べて、あなたの腹斜筋はとても可愛いわ！　ねぇ、剥ぎ取っていい？」
「馬鹿め、剥ぎ取られるのは貴様の下着……」
「テンリュウ！」
　マキナのマジカル縮地法、からのマジカル水平チョップ！
「グワーッ肋骨！？」
　漸羅は自身の肋骨が３本折れる音を聞いた！
「ミサワッ！」
　独特なマジカルシャウトから繰り出される強烈なマジカルエルボー！
「グワーッ！！」
　漸羅の首が360度回転！
「チィッッ！　ここは一旦退却！　ゴ・リッパ・スクリューの術！」
　不利を悟った漸羅は股間のドリルを地面に突き立てて高速回転！
　遠心力を用いて首のねじりを修正させつつ、そのまま地面深くへ逃走していった。
　残されたマキナは自身の隆起した筋肉を眺めて深く溜息を吐いた。
「これが本当の私、魔法少女プリズム★マキナ……。やはり戦闘では筋肉質な男性的姿が一番なのね……。可愛くないけど、仕方ないわ」
　歩くたびに石床を踏む抜くマキナ。
　魔力を探知して、己が求めるカワイイの痕跡を辿るハンターがここに降り立った。
　降り立って、しまった。