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【中間テスト】一夜漬け狂騒曲 ~寝るなよ? 絶対寝るなよ?~
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【10】
「相原先生、倒れちゃいました――!」
困ったのは
宮祀 智瑜
だ。
先生が起きている間は絶対に起きていると決めていた彼女は、目標の1つが失われてしまったのだ。
「どうしよう……? 私ももう寝ちゃおうかな……?」
先程の『桃川の乱』以降、緊張感がぷっつり途切れてしまった相原邸。
もはや勉強会どころではない。
先生に質問したくても、既に相原先生は自害(笑)してらっしゃる。
「……いや、ダメダメ! 私はもっと大切な目標があるんだから!」
思い浮かべるのは、
桐島 義弘
先生の凛々しい表情。
……と、何故かお尻が裂けたスラックス。
「義弘先生に褒められたい……」
宮祀は顔を赤くしながら、必死に数学の問題を解き続けていた。
恋する乙女はスペックが3倍増しで強化されるので眠くならない、というのが本人談である。
「なんか、閑散としたなぁ」
休憩で出払った部屋を見渡しながら苦笑いを浮かべる
高梨 煉
は、買い込んだ食材で夜食のサンドウィッチを作っていた。
そこへ目が覚めた
黒鯨 パール
がキッチンにやってきた。
「……僕も手伝う。先生がご臨終だから、これ以上質問攻めも出来ないし」
「ああ、ありがとな。そういや、前半はかなり相原先生に質問しまくってたな」
見られてたのか、と大きなリボンが特徴の少女は気恥ずかしそうに頬をかく。
「僕はこの勉強会はすごく楽しいと思うよ。みんなで判らないところを補い合うっていいよね。絆が芽生えるって感じで」
「なんか、言ってることが達観しすぎてるぞ?」
ちびっ子の割に中身が老成しているギャップに困惑する煉である。
「でも、押し付けるだけじゃダメだって事だよね。難しいね、勉強って。そう思わないかな?」
黒鯨は文字通り見上げながら煉に同意を求めた。
「日頃からキチンとやってれば苦労せずに済むんだけどな? ほら、1つ味見するか?」
「ありがとう! えと……」
「ああ、自己紹介がまだだったな。俺のことは煉でいい」
「じゃあ、僕はパールでいいよ、煉。いただきます!」
一口黒鯨はかぶりつくと、満足げにこくこくと数度頷いた。
「気に入ってくれたようで良かった。たくさん作って、みんなにも食べてもらおう」
「じゃあ、僕はおにぎり作る! 具はね、鮭とか、梅とか、おかか!」
「お、いいな。それじゃ、どっちが沢山作れるか競争だな」
「うん! 僕、煉には負けないよ!」
こうして1時間後には、大量のサンドウィッチとおにぎりが相原邸に生み出されることになる。
一方。
休憩時間を勝ち取った桃川たちは、コンビニでアイスを購入して夜の公園で涼んでいた。
桃川は
夜行部
のメンバーであり、こうして夜の散歩も彼女にとっては『暇潰し』の一環でしかないのだが。
「やっぱり、夜に食べる練乳かき氷『しろねこ』は格別ね……」
今はただ勉強は忘れて、大好きな『しろねこ』の甘味に酔いしれるとしよう。
場所は戻って相原邸。
実は真剣に勉強をいるメンバーとは全く真逆のベクトルを爆走していたグループが存在していた。
行梨 謡
、
回転院 環
、
久坂 日和
、
鴻上 優梨乃
、
佐伯 芽莉依
、
水城 渚
。
今まで半ば隔離されてたくらいのフリーダムな彼らの行動をダイジェストで振り返ってみよう。
勉強会開始当初。
行梨 謡
は後輩たちから誘われ、この勉強会に参加していた。
参加した当初から彼はえも言えぬ不安を出来ずにいた。
「それにしてもこのメンツ、大丈夫か? 地獄のメリーちゃんと青いドリルさんにやる気ゼロ男君に回転娘たまちゃん、優柔不断さん。そして俺、ウサギスキー」
「何かが起こらない訳ないわよね……。それより、誰が優柔不断さんなのかしら?」
水城 渚
は行梨に向かって黒い笑みを浮かべた。
「あーあー、聞こえなーい、何モ聞コエナーイ。……まあ、ともかく。俺も留年の危機感はあるのでな、メリーちゃん達を励ましつつ地道に勉強しよう」
「ええ、それが正解よ……」
2人は思わず遠くを眺めてしまう。
そうなる元凶たちが目の前で今まさにフリーダムに動き回っているのだから。
「たまちゃん、メリーちゃん達の勉強を頑張って応援するよ! フレーフレーって!」
元凶1号、回転娘こと
回転院 環
は、そもそもこの集まりの趣旨を勘違いしていた。
「いやー、勉強会っていう名のお泊り会だよねー!! みんなで楽しもー! おー!!」
「勉強会じゃなくてお泊まり会だったんだね。知らなかったよ」
元凶2号、やる気ゼロ男の
久坂 日和
は眠そうな顔のまま興味なさげに呟いた。
「僕、勉強嫌いだから、ここにいるのは変だよね」
久坂は自由にその場で寝転んで惰眠を貪ろうとしていた。
「ちょっと? 日和君、ぼんやりしたり寝ようとするの禁止!」
元凶3号、青いドリルこと
鴻上 優梨乃
がすかさず久坂を叩き起した。
「えー……、べんきょうきらい」
子供のようにむくれる久坂に鴻上は深い溜息を1つ吐いた。
「もう……、心配だから久坂君をここに強制連行してきたっていうのに、こんな調子で乗りきれるかしら? いやいや、弱気になっちゃダメよね。今日はやるからには徹底的にやるわよ!」
熱心に指導する相原先生をお手本にスパルタ指導を鴻上は志す!
「私、お勉強出来ないから、みんなでまゆちゃん先生の家で頑張る~」
元凶4号、地獄のメリーちゃんこと
佐伯 芽莉依
がほやほやっとした笑顔を振り撒く。
パッと見、その癒しオーラがカオスな空気を浄化してくれているかに見えた。
「でも、やっぱりお勉強分からないよ……。あ、そうだー!」
佐伯の頭上に電球が点った!
「パリィ! じゃなかった! 科目別鉛筆さん!!」
じゃーん、と取り出したるは六角形の鉛筆。
だが、その鉛筆は……。
古文の「あり」「おり」「はべり」「いまそかり」「けり」「あらん」と書かれた謎活用集が書かれた鉛筆。
数学の因数分解の方程式やら円周率、台形の面積を求める公式や素数の羅列などが書き込まれた鉛筆。
何故か「有罪!」「無罪!」「控訴!」「上告!」「破棄差戻し!」「不起訴!」と書かれた用途不明の鉛筆。
「よーし、これでテストは満点だね!」
「んなわけないよ! というか3本目の鉛筆の趣旨が理解できないわ!」
鴻上が唖然としていると、佐伯はドヤ顔で教えてくれた。
「学級裁判用~♪」
「メリーちゃん、ここで殺人事件なんて起きないから」
鴻上は真顔で言い放った。
「とにかく、メリーちゃんはサイコロ転がすの禁止。……ファンブル起きたら大変なことになるわ」
「えー……、ダメ? くすん……。ところで鴻上ちゃん、ファンブルってなぁに?」
「メリーちゃん、運頼みじゃなくてちゃんと知識を覚えましょ?」
鴻上は引きつった笑顔を佐伯に向けていた。
「うぇぇん……、鴻上ちゃん、怒ると怖いよぉ……」
しょげる佐伯だが、確かに相手の言うことは正論だ。
「メリーちゃん、メリーちゃん。悲しいときはうさぎさんを数えて心を落ち着かせるんだ」
そして元凶5号、ウサギスキーの行梨は既にうさぎの魔力に負けかかっている。
由々しき事態だ、と唯一の真面目さんの水城は意を決して5人へ言い切った。
「いいかしら? 貴方達は勉強しに来てるの。高校レベルより中学レベルから始めないと中間テストは乗り切れないと思うわ。自覚ある?」
5名は一斉に首を横に振った。
……大丈夫か?
「勿論、私は違うわ」
抗議する鴻上は今回、水城と同様教える立場なのだが。
「さっきから鴻上さんは周りのペースに飲まれっぱなしじゃない。もっとしっかりしてもらわないと困るわ。それじゃそこの4人と変わらないもの」
思わず水城の眉が八の字に下がる。
「まずは貴女が教える立場か教わる立場なのか、はっきりさせるべきだわ。どう判断したらいいかしら?」
「渚ちゃん、脱線してる……」
鴻上の指摘で我に返る水城。
元凶6号、どうでもいいことで悩み抜く優柔不断さん。それが水城である。
小テストが終わり、各自が自由に勉強し始めた頃だった。
「とにかく、中一から高一までの4年分の知識を8時間で詰めるわよ。覚悟はいいかしら……?」
水城の厳しい表情にゴクリと唾を飲む4名。
……そして残り1名はヒャッハー状態だった。
「たまちゃんもがんばって賢くなるよー! 明日には全部忘れてそうだけど!」
トリプルアクセルを決めつつ回転院はケラケラ笑っていた。
「ふっふっふー! たまちゃんの博識ぶりに舌を巻くといいよ!」
水城を差し置いて、彼女は持てる全ての知識を披露し始めた!
「フラミンゴの法則!! いい国つくろうエフビライハン! サインッコサインッターボジェットォ! なんかこんな感じのは覚えてる!!」
実にフワッとした知識だった。
というか、全知識がこの3つだけってとても危うい。
無論、全て間違っているのだが。
「わー! たまちゃん物知り~」
「たまちゃん、実は天才なのか?」
「へー、そうなんだー」
佐伯、行梨、久坂の3名は何の疑いもなくそれをノートに書き込んでいた。
知識をひけらかした回転院もご満悦である。
「いける! これはいけるね! いける気がする時はきっといけるってじっちゃまも言ってたし!! たまちゃん勉強は苦手だけどー! 今まで気合いでなんとかしてきたからいけるいける!」
言っていることはポジティブだが、彼女はノートも取らずにただ回転しているだけである。
「うりゃー! いけちゃうよー! お泊り会で大回転祭りだー! ハァァンッッッ!!」
自分で一人勝手に昂ぶってしまう彼女に、鴻上は頭を抱えてしまう。
「たまちゃん、はしゃがなーい! お泊りパーティーじゃなくて、徹夜での勉強会なんだけど……!」
「縦回転からのー横回転祭りだー!!」
鴻上の話を聞かない回転院は、居間にひしめく参加者に激突しながら海苔巻きのようにゴロゴロと床を転がり始めた。
「鴻上さん、耐えるのよ……」
水城も既に魚の死んだよう目で行梨を指導していた。
彼女の想定以上に行梨の学力が突き抜けていたのだ、負のベクトルで。
その横で、唯一大人しい久坂。
だが、生来の勉強嫌いからか全くノートが埋まっていない。
「久坂君? ちゃんとやってる?」
鴻上の指摘に眠そうな目で答えた。
「書き取り面倒くさい。ねぇ、ノート見せてよ。そしたら適当にやっておくよ……」
「……寝たら起こすからね?」
目の前のカオスの収拾を最優先すべく、久坂に手製のまとめノートを貸出して回転院を取り押さえる鴻上。
「ありがとう……。へぇ、なるほど……」
ノートを眺めた久坂は、ドタバタ騒ぐ仲間を尻目に、一応重要そうなところを流し読みして覚えることにした。
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定員
1000人
参加キャラクター数
137人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月26日
参加申し込みの期限
2013年07月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月03日 11時00分
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