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【中間テスト】一夜漬け狂騒曲 ~寝るなよ? 絶対寝るなよ?~
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【3】
女子寮の食堂の一角にて、黒一点のグループが存在した。
御剣 刀
とその取り巻きの女性陣、その数、4名。
なんだろう、このハーレム勉強会。
「みんな、俺のために集まってくれて本当にありがとう!」
ガバッと机に御剣は頭を付けた。
「入学してからホラ、色々妙な事件が次々に起きただろう? 気が付いたらテスト前日でさ、全く勉強してないんだよな、ははは……」
「まったく……、御剣君、全然勉強してないってどういうことなの? テストは明日よ? あれほど日頃から勉強しておきなさいって言ったでしょ! 授業サボって変なことに関わってばかりいるから、こういうことになるの」
キツい口調で
橘 千歳
は彼を詰め始める。
それに
稲場 舞
が乗っかって小言をぶつけだす。
「勉強は学生の本分ですよ? どんな事情があろうと言い訳無用、ビシバシやっていきますから覚悟してください!」
「は、はいぃ!!」
2人の迫力に思わず御剣は佇まいを正してしまう。
『ちゃんとべんきょうしないと メッ、だよ?』
小山内 海
も筆談でこれに加われば、もはや御剣は形無しである。
弘明寺 能美子
も溜息混じりに上から目線でトドメを刺す。
「……自業自得よね、刀さん。でも、ありがたく思ってほしいわ。こうやって勉強見てくれる人が沢山いるんだから……」
嗚呼、御剣の体が心なしか小さく見える……。
と、弘明寺は何気なく気付いた事を口にする。
「でもなんで全員女の子なのかしら?」
さては刀さんってやっぱりムッツリ、と弘明寺はジトーッと御剣を睨み付ける。
弘明寺の発言に、女子4人の視線が無意識に交差してしまう。
(皆さん、御剣君とどんな関係なのかしら?)
橘は胸の中がモヤモヤ。
(御剣君、女の子のお友達が多いのね……)
稲場はこの状況に困惑気味。
(全員知らない仲じゃないんだけど、刀くん、いつの間に知り合ったんだろう?)
小山内は内心疑問を感じて首を傾げてしまう。
(流石だわ、刀さん。伊達にムッツリって噂されてるだけはないわね……)
弘明寺は警戒レベルを若干引き上げてしまう。
「あ、あのさ、そろそろ始めようか?」
「「口の利き方がなってない!!」」
別の感情が混じった3名の厳しい発言に、御剣は顔を真っ青にしながら椅子の上で正座を始めた。
「よろしくお願い致します!」
正座からの平伏。勢い余って、机の角に御剣は頭をぶつけた。
『がんばってね、かたなくん』
小山内が唯一優しい言葉を掛けると、「うわぁ、小山内が女神様に見える……」と御剣は顔を綻ばせた。
これに他の女子3名はピクリと反応。
すかさず御剣を励ましだすのだった。
既に御剣を中心とした、よく分からない女のバトルの火種がチリチリ燃え始めているのだ……!
「それにしても、一緒に勉強会って……、リア充よね、ふふっ」
普段からボッチ気味の弘明寺にとって、今回のイベントは友達作りのチャンスと捉えていた。
何気なく漏れた本音に彼女自身が気が付くと、ブルブルと顔を横に忙しなく振るのだった。
「ち、違うわよ? 私がボッチとかじゃなくて、一般論よ、一般論!? そ、そうそう! これ、勉強の合間に食べましょ?」
某有名デパートの銘柄が入った紙袋から出てきたのは、1個1000円する高級フルーツゼリー詰め合わせ。
桜花寮には眩すぎて分不相応な代物が出現した!
「あれ? みんなどうしたのかしら?」
高級品の登場に口をあんぐりさせる面々に、弘明寺はキョトンと呆けてしまう。
(おかしいわね。桜花寮って1人あたりマンション1棟与えられるらしいじゃない? 星ヶ丘寮よりグレード高いじゃない。それなのに、なんでこれっぽっちで驚いてるのかしら?)
弘明寺の壮大な勘違いは、この勉強会中に解消されることはなかったと予め明言しておく。
初々しい男女2人組が勉学に励んでいた。
志波 拓郎
と
高梨 彩葉
の仲良し2人組だ。
「一夜漬けなんて初めてだから凄くワクワクしちゃうよー! 遅くまで皆で勉強できる機会はこういう事しかないし、頑張っちゃうよー!」
人生初めての一夜漬けを行う彩葉は、まるで遠足に行く前の小学生のようにはしゃいでいた。
「勉強会……なら……、一人よりも……、覚えられそう……だし……な」
既に眠そうな口調の拓郎だが、気心知れた相手と今宵2人きりで机を並べて勉強する好機は滅多にない。
「初日の科目……、物理は……得意、生物は……問題ない、で……地学は……捨てよう、だから……、世界史を、中心に……暗記だ……!」
初日から拓郎の苦手科目がいきなり2つも出現する現実に、彼は挫けそうになる。
しかし、隣には心強い味方がいる!
「彩葉さん……、よろしく……ね……?」
「うん、こちらこそだよ、しばっち! 今日は教える側に回るから、何でも聞いてねー!」
そこで流れる、微妙な沈黙。
見つめ合う2人。紅潮する互いの顔。
「……しばっち以外にも困ってる人がいたら教えるけど、い、いいかなっ?」
「あ……、うん……。彩葉さんは……、優しい……ね……?」
また流れる妙な沈黙。
あらあらまぁまぁうふふふ。
微笑ましい光景に、遠巻きに眺める参加者は「青春だねー」とほっこりしていた。
緑野 毬藻仔
と
シダ 美穂戸
が部屋で勉強していると、食堂から賑やかな声が聞こえてきた。
「ねぇ、シダさん。わいわい楽しそうだね、こっちでやろっか」
食堂を指さしてシダの手を引く緑野。
空いてる席に座ると、ばさばさーっとシダは鞄を逆さまにして教科書をテーブルの上にばら撒いた。
「勉強、もこもこ、なにする?」
「何からやろっかー?」
チラリ、と緑野は自分の苦手な古文の教科書が目に付いてしまう。
彼女は咄嗟にそれを隠すと、シダの近くに無造作に開かれていた化学の教科書を手にとった。
「これにしよう!」
「化学な。それより、なにか食べる? お菓子か? お菓子か?」
シダはポーチを逆さまにしてお菓子をテーブルの上にどさっとぶちまけた。
「シダさん、お菓子もいいけど、勉強しないとだよ?」
「ヴァン、勉強な。シダ、勉強あんまりだな。あんまり」
むすっとした顔でお菓子の個包装を指で摘むシダ。
緑野は自ら個包装を破いて口に運んで見せた。
「とりあえず、食べながら勉強しようか?」
「ヴァン。それならホンサオダウ(問題ない)」
ガールズトークに花咲きながら、2人は化学の勉強をマイペースに進めていく。
食堂で賑やかに勉強会が行われている中、
雨寺 凛
は目を擦りながら自室のベッドから起き上がった。
「うーん、まだ夜中なのに目が覚めちゃった……。そういや皆一夜漬けで勉強してるんだっけ……? テスト期間の間だけ毎日帰った時に勉強して、夜は寝た方が楽だと思うんだけどなぁ……?」
だが、ワイワイと楽しそうな声に興味津々の雨寺。
「ちょっと様子見ついでにお菓子でも差し入れに持って行こうかな。確かここに……、あれ、このあたりのはずなんだけど……? って、失くなったピックがこんなところに!?」
雨寺はクッキーの詰め合わせの缶箱があったことを思い出し、部屋の中を捜索し始める。
すると今まで紛失してたものが不思議とひょこひょこ見つかるではないか。
――こうして、彼女はクッキーを求めて、1時間ほど自室内を探検することになった。
「やったー! 何故か知らないけど二千円札ゲットー♪」
舞台は食堂に戻る。
篠原 美嘉
は「さっそく勉強するぞー! おー!」と意気込んだ5秒後、教科書を読んで「飽きた!」と匙投げていた。
「一体どこが分からねぇんだ?」
屍 骸
が尋ねると、うーんと唸って篠原が答えた。
「分かんない所? どこが分からないのか分からないっていうかー、全体的に?」
「雪見後輩、月ちゃん後輩。俺ァ、どうしたらいいんだ?」
1年の問題は辛うじて出来るさ、と高くくっていた屍だが、目の前の惨状に両手を覆って絶望した。
すると、雪見は鞄から参考書を取り出した。
「一応俺が使ってる参考書も持ってきたけど……。時間がないからやっても効果が薄そうな理数系だけは公式だけでもとにかく覚えて貰って、社会とかはポイント要点教えた方がいいよな」
骨は折れそうだがな、と苦笑い。
「美嘉ちゃんでも短期間で覚えられる勉強法ね……」
花咲里 月桂
が考え込むと、いきなり立ち上がった!
「英語は文法と単語の示す状況をジェスチャーして覚えましょう」
そう言って教科書の英文を読み上げる。
『私は彼が医者だと知ってます』
屍を指差して、診察の真似をしだす花咲里。
「俺は医者じゃなくてゾンビだぜ?」
「いやですから、状況に応じて体で覚えるのです。美嘉ちゃんは踊ることが好きですし」
「それいいかも! 面白そう!」
そういうと、篠原はノリノリで踊りながら英文を読み上げまくる。
「この動詞の意味は?」と篠原が尋ねれば、「それは『打ち上げる』よ」とジャンプしてみせる。
「美嘉ちゃん、数学は公式だけしっかり覚え、練習問題を解いてくの。公式さえ覚えちゃえば、殆どの数学問題は実は解けちゃうの」
「本当!? 美嘉、全然知らなかったよ!」
「俺も知らなかったぜ!」
「何で屍先輩が知らないんですかっ? しかも得意げ!?」
自然と雪見がツッコミ役になっていた。
「国語の文章題は精読せず問題文を読むのが先、要点だけまとめて解いていくわ。化学は元素記号を歌って覚えるの」
「へぇ! 勉強って意外と遊びながら覚えられるんだね! 月ちゃんって物知り!」
「篠原、これ遊びじゃないから……」
「いいじゃねぇか、雪見後輩。2年の俺でも感心するぜ。まさに『ゾンビの目からウロコが落ちる』だなこりゃ」
「屍先輩、ウロコじゃなくて眼球そのものが落ちそうで嫌すぎます……」
全く役に立たない先輩を差し置き、直接指導を花咲里が、細かい部分を雪見が担当。
順調に篠原の勉強をサポートしていく。
屍はフィーリング担当として横から口を挟んでいた。
「ここはアレだアレ。こんなの俺にだって分かるに決まって、あれなんだこれ、こんなの俺ぁ習った覚えないんですけど。腐れやべぇ。ってそんな目で見るなよ解ってるんだぜ? 本当は5秒で解けらぁ、マジだって通じてくれ俺の気持ち!」
「屍先輩、そこの答えは『x=2a+b』ですよ」
「月ちゃん後輩……」
先輩の威厳、崩壊の瞬間である。
だが、2時間もしないうちに篠原の集中力が途切れた。
「もう無理! 気分転換だ! 踊って踊って、月ちゃんが持ってきたお菓子食べて踊りまくってやる~!」
机の上に登ってノリノリで踊りだす篠原。
だが、流石にこれは騒がしすぎたようで、監督役の七夜から「イエローカード! 次はレッドカード、退場だからね!」と怒られてしまった。
「くすんっ、もーやだー! 寝ちゃおーっと……」
そのままこてんっと床に横になると即熟睡する篠原だった。
「あら、美嘉ちゃんってば……」
花咲里は篠原を抱えると、椅子の上で膝枕をしてあげた
(ちょっと恥ずかしいけど、仕方ないですね)
すると、花咲里の体からほのかな花の香りが漂ってくる。
彼女の無自覚のろっこん『フローラル・テラピー』だ。
このおかげか、篠原はリラックスして早朝まで寝てしまったのだが、不思議と疲れは残っていなかったという。
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定員
1000人
参加キャラクター数
137人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月26日
参加申し込みの期限
2013年07月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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