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【見せつけたい。ただしお触りは厳禁だ】
「男の子は、みんな女の子になります。ステージ出ても、恥ずかしくないです」
攫った人を前に、宇宙人のイカタコの繰り出す論旨のずれた暴論説明を、何となくほえ~と聞いていた
立花 なつ
は、そこで初めて自分の状況を振り返った。
「ん~、男は問答無用で女の子に……?」
言葉と共に、何とはなしに下を見る。
そこには、自分の下腹部が見えないほどの、たわわに溢れ実った弾けんばかりの大きな胸が──
「──うわっ、もうなってる~」
驚きに思わず声が出るが、なつの中で、普通の男子に起こり得る『絶望』や『お婿に行けないなど』の失望感はそれ程大きくはない。
宇宙人の話を一通り聞き終えると、なつは鏡で自分の姿を改めて確認してみた。
波打つ透き通った薄金色の髪。華やかさを備える鶯色をした大きな瞳。右手を上げれば鏡向こうの左手が上がる──そこには確かに、自分で、自分の意志で動く、一人の少女の姿を映していた──
「ふむふむ。俺って結構かわいい~」
正直な感想に、思わず鏡に映った自分の顔までにやけてしまう。
ふと、以前に
夢の中で
体感したような気もするが、少なくとも今を体感する限り、これは現実ではないかと思われた。
「これで、ストッキングを使ったショーか~」
しかし、流石に馴染みのない身体では、そんなにホイホイと自分に合ったコーデを思いつけるはずもなく。
なつはしばしの間、衣装箱と衣装掛けの間で困った様子で辺りを見渡した。
「ストッキングを使ったショー……」
そこから大して離れていない場所にて。
千歳飴 楓子
は衣装箱に詰め込まれた、ドレスなどとセットではない、主に単品で履けるストッキングの山を目にしていた。
楓子が人生の糧としているソーシャルゲームには、恐らく宇宙人が「ときめき」と呼ぶ要素が、若干飽和気味なまでに詰め込まれている物も多い。
宇宙人の言っていることは理解した。恐らく宇宙人たちの言っているものは『萌え』と呼ばれるものであろう、と。
しかし、それらを日常的に触れてきたが故に感じるものがある。
山積みにされたストッキングを見やって考える。
──いくら、それが「『萌え』が語彙にない」宇宙人にとって馴染みが薄い感情であったとしても。
この『ストッキングだけあればいい』と言わんばかりの所業は『萌え』をないがしろにし過ぎてやしないだろうか、と。
そこまで思案した楓子の顔には、もはや表情が浮かんでいない。
──もう、いっそストッキングなら何でも良いのか。楓子の中で、そう方向性を定めかけてきた、その時。
「あ、かーちゃんだ~♪」
明るくのんびりした声が、限界までささくれ立った楓子の心を一瞬にして潤した。
「俺だよ、分かる?」
そんな楓子の目に飛び込む、爆乳に近い巨乳。ペリドットのくるりとした瞳。女の子でも、良く知る友人の名残を残した声。
「そこの巨乳女子はなつ氏か。
なんだか前に夢で見た気がするな」
「当たり~♪ かーちゃんは女の子のままなんだね~」
宇宙船の中でも知っている存在に巡り会えた嬉しさから、ぎゅっとなつが楓子にハグをする。
日常ではなつが男である為、本人も意識してしまうが、女の子同士ならばその境目もない。どちらにも、お互いの柔らかさと温かさが伝わってほんのりと幸せな気分になる。
「ふむ、楓子1人ならバニーガールを着てエアギターでもかき鳴らしてやろうと思ったが……
なつ氏がその姿となったのであれば話は別だ」
楓子の心が、なつが可愛らしい女の子となったことで、ひび割れた乾燥地帯から潤うを通り越して、潤沢な泉を思わせるほどに満ち満ちた。
改めて一歩下がって、普段の日常よりも更に身長が近くなったなつの姿を確認する。
そして、おもむろに傍らの衣装掛けから一点のドレスを選んで、それをなつの肩へと当てがった。
「さあ、このドレスを着るといい。
楓子が最高のステージにエスコートしてやろう」
──楓子の言葉が、自信に満ちあふれている。
それを感じるなつの返事を待つことなく、楓子はドレスを相手に渡すと、今度は傍で、それに似合う自分の衣装を選別し始めた。
「う~ん、ギタリストなかーちゃんもそれはそれで見たかったけど……」
楓子からなつに手渡されたもの。それは、薄いオレンジ色のウェディングドレスだった。
現在は女の子でも、心は男であるなつはそれがほんの少し切ない。
「(でも……)」
だが今は、先程まで明らかに楽しくなさそうだった楓子がとても嬉しそうにしているのが伝わって来る。
こんなにも──好きな相手が楽しそうなら、なつにはそれに越した事などありはしない。
「分かった~。こんなこと滅多にないもんねぇ。
楽しむよ~、よろしくね~、かーちゃん♪」
「任せておけ。後悔はさせない」
もう一度、なつはぎゅーっと楓子を抱き締めた。
楓子の柔らかさと温かさが、なつの身体に伝わって来る。
なつは少し気分を切り替えた。……今ならば、今限定で大好きな楓子をこんなにも胸を張って抱き締めることが出来るのだ。
それだったら。自分もこんなに幸せだから。──これでいいや、とそう思えた。
真っ暗なステージのざわめきの中。
舞台端の上手と下手に立った楓子となつを、同時にスポットライトが照らし出した。
楓子の姿は、純白のタイツが長い足にすらりと伸びる、型としては珍しい、短パンでデザインをされた白とグレーのタキシード。
布量は少なめだが、その分品質の良いタキシードクロスで作られており、その生地の重量感も相成って、着用した楓子からは、凜々しさと性別を感じさせない上品さを滲み出させている。
そして、その楓子が一歩足を踏み出したのに合わせ、反対側にいたなつの、しっかりと女性らしい滑らかな脚が前へと伸びた。
纏っているのは、先ほど楓子から渡された淡い薄橙のウエディングドレス。膝丈までのスカートの後ろ丈が長く、後ろ側を中心に大きくパニエで膨らませてその存在感を強調させていた。
胸と腰のラインには、あふれる胸と細いくびれに沿ってに咲いた、オレンジ色作られた花飾りが、ここぞとばかりにアピールしている。
そして、楓子と同じ色合いで纏め上げられたストッキングが履かれている健康的な脚に、宇宙人たちの目は釘付けになった!
「ときめき」
「ときめき!」
一瞬にしてメロメロになった会場の中を、一歩先を踏み出したタキシード姿の楓子が、一歩遅れて舞台中央に辿り着いた花嫁姿のなつの手を取る。
「わあ、本当のモデルみたいだ~」
「ふふ、よく似合っている。可愛いぞなつ氏」
なつのこの姿は、タキシード姿の自分も宇宙人たちに一緒に讃えられていること等、どうでも良い程に楓子にとっても嬉しいことだった。
そして、楓子がなつの手を引いて、ゆっくりと前舞台への道を歩き始める。
「ストッキングをアピールするんだよね。こんな感じかな~?
みてみて~♪」
二人で小声で話をしながら、きゃっきゃとした可愛らしさを漂わせたなつが、宇宙人たちに軽くブーケを持つ手を振って見せた。
それだけで、ステージ内は、二人が前舞台へ歩く間にも既に「きゃあ」や「ときめき……」という言葉で膨れ上がる。
宇宙人たちの目がとてもキラキラしている。その視線は幸せそうに歩くステージ上のカップルに釘付けだ。
白で纏められた流れる脚が、あまりにも眩し過ぎて──
そこに。ゆっくりと脚線を、これでもかと言うほどに宇宙人たちの目に焼き付けた二人にアクシデントが起こった。
ときめき度に付随する興奮を抑えきれなかった、宇宙人のタコの一体が、そのどこまで伸ばせるのか分からない程によく伸びる足──触手をなつに伸ばして、ひょいとその後ろスカートを捲ったのだ。
「きゃーっ」
「きゃーっ」
見えたのはスカートを膨らませていた純白のパニエの一部まで。しかし、それを見た宇宙人たちから、なつの着ている衣装以上に黄色い悲鳴が飛ぶ。
一体何が起こったのかと、不思議そうにしたなつが自分のスカートを見て確認する間、数秒──
なつが今陥っている状況に、驚きの声を上げる前に。
その身が少し乱暴さを思わせる程の必死さを伝えて、強く引き寄せられた。
そして、スカートを捲っていたタコの触手を、楓子が染め上げている髪色と同じ水色であつらえられた靴で、これでもかと言うほど強かに蹴り上げられた。
「かーちゃん……?」
「楓子の花嫁だ。お触りは禁止だぞ?」
楓子が強い目つきで歩みを中断し、まさに自分の為の存在で在る事をアピールするかのように、改めてなつを全力で抱き寄せる。
──なつが男であった時分には、本当にここまで楓子に強く抱き締めてもらったことはない──
「助けてくれたの? ありがとう~!
さすが~かっこいいよ~」
なつが、嬉しさのあまり楓子を抱き締め返す。
「今のなつ氏は、楓子の花嫁だからな」
そして、女の子のままの楓子の力が、力一杯抱き締めていたなつの身体を放す。
少しもったいない……なつが少し名残惜しそうにする様子に、楓子が気付く様子は無く。それでも、いつか気付いてくれたらいいな……と、うっすらとそう思いを残して。
そして、楓子が再びなつの手を引いて歩き出した。
いつしか、モニターと上空から、イカタコたちがイメージした演出なのであろう、大量にバラの花びらが舞い散る中を二人で進む。
そして、ゆっくりと、二人で前舞台まで辿り着いた。
「最後にアピールだ。なつ氏」
「う~ん、アピールってなにをしたらいいのかなぁ……?」
今、二人の眼前に広がるのは、無数のつぶらな瞳をした、デフォルメされたタコとイカ。そして、降り続くバラの花びら──
「こんな格好だし……せっかくなら、こうかな?
みんな、どーぞ♪」
舞台の端から客席へ、なつが手にしていたブーケを軽やかに投げ出した。
ブーケは花を散らすことない柔らかな弧を描き、観客席の中央に落ちる。
今回ニ回目のブーケトス。それを待っていたかのように、客席のイカタコの間に騒然たる争奪戦が発生した──
「ふふ、楽しかったなぁ~」
楽屋へ戻り衣装を着替えて、なつが大きく伸びをする。
元の男物の服でも胸の辺りはかなり苦しい。伸びをすれば、下着を着けていても大きな胸がたゆんと揺れた。
「どうだ、楓子のエスコートは」
「うん、すごく楽しかったよ~」
身を引き締めていたタキシードから元の服装に着替えた楓子が、なつの言葉を受けて、表情こそ薄いが、それでもきちんと分かる程に満足げに頷いた。
その状況も、楓子のその表情も。なつにとってもとても嬉しい。だから、
「今度はかーちゃんがドレス着てね」
──また楓子と一緒に。出来れば自分は男の子がいいけれども。
なつが、きっと『もっと楽しいこと』として、このくらいは言ってもいいかな……なんて、そんな軽く口にした言葉を受けて。
「楓子がドレス?
プロポーズみたいなセリフだな」
少し不可思議そうな表情で、そう答えた楓子は、
「まあ、考えておいてやろう」
そう、相手に期待を持たせずにはいられない言葉を告げて。
喜びに目を見開いたなつへと、楓子はとても楽しげにウィンクをして見せた──
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3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
お色気
定員
1000人
参加キャラクター数
29人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年05月08日
参加申し込みの期限
2018年05月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年05月15日 11時00分
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