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【リコーダーからのメロディ】
曖浜 瑠樹
は、鏡を前に自分の顔を見た。
黒くて柔らかくせっ毛も、その長さも、男の子の時と比べてさほど変化は見られない。
最初、宇宙人たちに説明を受け、光線銃がピカピカ光った時には、その場で的確に狙われた男性陣からは悲鳴が聞こえ、まさに阿鼻叫喚の騒ぎになった。
文字通り、手当たり次第の男性の『女体化』である──もう少し温和な方法はなかったのかなと、思わなくもない。
しかし、瑠樹が自身をこうして鏡の前に座って見る分には、大して驚くほどでもないかなと思える。
女の子と言っても、小学四年生。鏡で見る胸は、男の子の時と殆ど変わらない。
ただ、このまま家に帰ってしまったらきっと家の皆が驚いてしまうから、宇宙人たちにはやっぱり無事に帰ってもらいたいなと、改めて思い返した。
「タコさんイカさんが、お家に帰れるくらいにエネルギー溜まるといいなぁ」
先ほど、宇宙人たちが突貫で作り、何となく貼り付けたステージへの順番表を見て、前の方に名前のあった面子の一部は慌てて衣装を選び、メンタルと時の部屋へと飛び込んだ。
皆、何だかんだで覚悟が決まっている。宇宙人のタコイカも喜んでいるに違いない。
「りゅうきさん、りゅうきさん、演出何かいりますか?」
「いりますか?」
ステージの一番手となり、準備をしていた瑠樹にタコとイカが話し掛ける。
「演出の中身は、おまかせするよぉ」
準備の最後。
ゆるふわな黒髪をポニーテールにして、元気の伺える小さな緑のリボンで結び上げた。
「それじゃあ、行ってくるなぁ」
「応援してます」
「してます」
そうして、瑠樹はイカとタコに案内され舞台の袖口までやって来た。
「この小さなランプ、光ったらステージ出れます」
「出れます」
そう言うと、タコとイカは後方に下がり期待を込めた眼差しで瑠樹をじっと見つめ始めた。
「……うん、これも持って来れて、良かったよぉ」
手には偶然一緒に持ち込めた『マティエ』と名前の付けられた、
白猫を模したリコーダー入れ
と、中に入れたリコーダーがあった。どちらも瑠樹の大切な一品である。
そして──ランプが点灯した。
瑠樹は、いよいよ緊張する胸を押さえて、その一歩足を踏み出した。
ここは後舞台。瑠樹の瞳に映ったものは、ステージ横から正面へ、正面から前舞台へと向かう、張り出しの舞台構造だった。
「(わぁ……)」
それは、ここが宇宙船という船の概念を大きく逸脱していた。
観客席に囲まれるようにある正面のアピールポイントですら、小さな観劇場の舞台よりも広くて大きい。
同時に、張り出している正面を囲む、圧倒的なつぶらな瞳──宇宙人のイカタコが、これでもかとばかりに集まっていた。自分達の存亡が関わっているというのに、その視線はさっそく舞台袖から姿を見せた瑠樹に集中砲火している。その熱気から、多分『燃料を貯めなければならない』と言う目的は忘れられているようだった。
「(ほんわか笑顔で頑張るよぉ!)」
瑠樹は心を決めた表情で、そんな宇宙人たちに語り掛けるよう、ほんわりと表情を綻ばせた。
ステージ中央までのウォーキング。
瑠樹が身に纏うのは、緑色をした長袖のワンピース。手首についた妖精を思わせるリボンが、歩く度にふわりと揺れる。
ワンピースの膝丈を見せる足からは、しっかりとガードが高い、透けずに残る新雪のようなタイツが見えた。
その上からレースで飾り付けられた白靴下。そして足元を、女の子のフォーマルである黒の革靴で色を締めた足が、ようやく歩みを進めた先、広いアピールステージへと到着した。
途中、目の端に入ったモニターでは、宇宙人たちが本当にイメージで選んだらしい、ピュアな元気と可愛らしさを表現するために、一面の透き通る空に無数の菜の花がどこまでも咲き乱れる、楽園のような映像が流れている。
これからなにをやるのであろう──宇宙人たちの期待あふれる中を、瑠樹はリコーダー入れ『マティエ』から、リコーダーを取り出した。
瑠樹が一度、客席に向かいお辞儀をする。
今までずっと騒がしかった、周囲のざわめきが静まった。
そして──唇を当てたリコーダーから、ゆっくりと軽やかな音が響き始める。静まりかえる舞台は、より静かになった気がした。
演奏は、瑠樹が最近習った課題曲。
吹き上げる曲調は明るく軽やか。しかし、この曲には途中で大きな転調が入る。単純に聞くだけではない演奏に、イカタコたちはその瑠樹の姿共々、演奏を食い入るように目にし、耳にしていた。
そうして、リコーダーの最後の一音が、静かにその場を去り行った。
聞いてもらった最大級の感謝を込めて、瑠樹が大きくお辞儀をする。
イカタコは足を器用に打ち合わせ、瑠樹へ向かい、まるで人の手のような音を立てる拍手を送った。
「ときめき……」
「ふわふわ……ときめき」
ほっこりとした宇宙人たちの心。
さっそくふわふわと、その心の「ときめき」を集めることに成功した瞬間だった。
「あー、楽しかったぁ!」
楽屋へ戻ってきた瑠樹は、んーっと大きく伸びをした。
大きなモニターには、今まさに自分の行った演奏シーンが流れている。
「オレの出番は終わったから、今度は皆のをのんびり見るよぉ。楽しみだなぁ」
瑠樹はそうして、自分の出番の期待と同じだけのときめきを待ちながら、楽屋の大きなソファーに座って、モニターを目に留めた。
そして、先ほど吹いていた大切なリコーダーの手入れを始めながら、心躍らせて他の人のアピールや服装を、楽しみにすることにした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
お色気
定員
1000人
参加キャラクター数
29人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年05月08日
参加申し込みの期限
2018年05月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年05月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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