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【クール&キューティ!】
「なん……だと……!?」
文字通り信じ難いものを見る眼差しを向けると、目の前の意志の強さが溢れる瞳をした少女も全く同じ表情をしてこちらを見ていた──
タイラ・トラントゥール
は彼らしくない勢いをもって、今目の前の鏡に両手をつけば、光をはらみそうな程に豪奢なウェービーロングの髪をした少女も全く同じ仕草をして、こちらと手の平をピタリと合わせてきた。
手の平に伝わる鏡の冷たさが、良かったのか悪かったのか。
ひとまずは認識した。この鋭い光を放つ月草色の瞳を持つ少女は、紛うことなき『鏡に映った自分の姿である』と──
そして、動揺を重ねたままに振り向けば、そこから更に、先程から明らかに地球の生き物ではないタコとイカが、複数本ある足をうねうね動かしながら、参加者と楽しそうに話しをている……
「こんなバカな事があってたまるかっ!」
「あのあの」
「──!!!」
突如、不意打ちで掛かる声。背後から肩口にとんと置かれた足に、タイラは無意識にオーバーリアクションなまでに、身体が激しく距離を取る。
海外ではイカとタコは『デビルフィッシュ』とまで呼ばれて忌避されている。いくら見た目が可愛かろうと、それを隠さずタイラは宇宙人たちを目に留めた。
「あのあの、お願いありまして」
「お願いありまして」
宇宙人のタコとイカはこちらの心情を理解しているのかいないのか、それともタイラの雰囲気に完全に圧されているのか、若干緊張した様子で語り掛けた。
「これ、今皆のブームなんです」
「ブームなんです」
そう言って差し出されたのは、恐らく二着ほどの量が収まっていそうな大きめの衣装箱と、一冊の絵本だった。
「お二人セットのひとに、これ是非着てやってほしいです」
「です」
そう言って、差し出される衣装箱と一冊の本。
「なぜボクが──」
「強制じゃないですけど、お願いします」
「お願いします」
きらきらした目のイカとタコが、深々と頭を下げた。
伸ばされた衣装箱と本はそのまま。触手は断固として嫌だが、このまま受け取らないでいるのも、こちらの良心が痛みだす。
そうして、衣類と絵本を渡したタコイカが去って行く。
そこで始めて、タイラはその本の題名に目を向けた。
題名──『赤ずきん』──
「なぜボクがこんなことに……」
タイラは、僅かな良心から衣装と本を受け取ったことを、本当に心の底から後悔した……
そんなタイラの少し離れた所では……
「わーっ! オレのちん(自主規制)がなくなっちゃった!?」
その場で立ったまま、ショートパンツの中を大きく覗き込んで少年らしさに溢れた発言をしつつ、
源 竜世
が大変な衝撃を受けていた。
そして、宇宙人たちの説明を受けながら、
「やだ! これでまんぞくさせなきゃいけないって、ぜってーやだ!
オレは女子の服なんかきねーからな!」
宇宙人たちに背中を向けて、ついには床にあぐらで座り込んでは、断固拒否の構えを見せた。
女子の服なんて着ない──それは、頬を膨らませて徹底抗戦を見せる少年のプライドである。
「衣装は、たいらさんに渡してあるので」
「ので」
「え!? タイラ来てるのかっ?
──あ、あれか!?」
ライバルだからか、それとも竜世の目だから分かるのか……そんな、竜世から見れば、一目で見て分かる雰囲気を纏っているタイラの存在──だが、当然その姿も。
「って、タイラも髪伸びてるー!」
「──トリ頭!」
タイラの方も、お二人と言われた時点で、何となくここに竜世がいることを察していた。
そして竜世の方も、大きく変わるところではないが、男の子の時と比べて雰囲気も体格も一回り小さくなっている。
改めてタイラが見れば、竜世の雰囲気的には、男の子の時は元気に立つ子供の豆柴から、今は元気に動き回るポメラニアン位の差分だろうか。
そんな竜世がむくれて座り込んでいる間に、タイラは開いた衣装箱からその衣装を目にじっと見つめては、若干長めの思考の逡巡を元に、竜世へと話し掛けた。
「おい、トリ頭」
「なんだよタイラ、着ねえって──!」
「お前赤は好きか?」
「あか……?」
竜世はその言葉にアンバーの瞳をぱちくりと見開いた。
赤──それは戦隊物の主人公の色である。
格好いいし、派手だし──何より、大好きな兄からもらったスターライトナイトの色だから。
「赤は大好きだぜ! スターライトナイトの色だし!」
琥珀色の大きな瞳をきらきらさせて竜世が答える。
「なら、お前に赤を譲ってやる。
どのみち、これを着てステージに出なければ帰れないんだからな。色くらいなら譲ってやってもいい」
どうでも良い事の、更に些細なことのようにタイラが告げる。
「やった!」
竜世は、根が張るほど座り込んでいたあぐらから跳ねるように元気に立ち上がって、タイラの手から衣装を受け取った。
「タイラがゆずってくれんなら……じゃあ着替えよっかな」
確かにタイラが言うように、帰れなければ話にならない。その上で、こんな格好いい色を譲ってくれるのだから──
頭に浮かぶのは、戦隊のレッドとスターライトナイトを思わせる、格好良い自分の姿。
そう思いながら、竜世は服を抱えて、更衣室の方へ走って行った。
「……」
タイラは沈黙する。
絵本は床に伏せていた。衣装の全ても見せなかった。
今、タイラの衣装箱には狼耳と尻尾が収まっている……
「(それでも『アレ』よりはマシだろう……)」
そう思いながらも、タイラも衣装箱ごと更衣室へと足を向けた。
途中、更衣室の足元からはみ出している、竜世のここに来るときに来ていた服をこっそり回収しておく。
悪気はない。悪意もない。
ただ、強いて神に誓えと言われれば……そこにほんのちょっとも『保身』がなかったとは、少し強くは言えそうになかった──
「(……『だ・ま・さ・れ・た』……!!)」
竜世は内心叫んだ。男の子らしく、服を一気に脱ぎ捨てて、置いていた赤布をパン! と開けば、
「赤だけど! スカートじゃん!」
それは、見事なまでの赤ずきんちゃんルック。
急いで竜世はタイラに文句を言いに自分の服を探したが……見当たらない。
「あれ……っ? 服……!?」
犯人はタイラであるが、竜世というピュアな少年は、人を疑うことを知らない。
「ぐぬぬ……オレの服どっかいっちゃったし。
こうなったら、バッとでてバッと終わらせるてやる!」
こうして着替えを終えた竜世は、側のタイラを通り抜け、そろそろ呼び出しが掛かるステージへと全力で走ろうとして。
「ちょっと待て!」
脇目も振らず駆け抜けようとした竜世を、タイラが手首を鋭く掴んで反対側へと引っ張り止めた。
「わー! タイラに耳と尻尾が生えてる!
っていうか、ズボンあるじゃん! ずりい!!」
「ボクはちゃんと聞いたからな」
詐欺ではない、策略と言って欲しい。
「でも、出番もうすぐだよな? 何で止めるんだよタイラ」
「客席はステージの下だぞ。
下着が見える可能性もあるだろうが。
ちゃんと着替えたのか?」
手を掴んだタイラが、そのまま竜世を引き倒す。竜世は盛大にひっくり返った!
「わっ! いいじゃんパンツなんて誰もみねえって!」
その拍子にスカートがはだけて、公衆の面前に曝される赤ずきんちゃんのトランクス──
「お前はそれで興醒めさせる気か!
やるからには完璧を目指せ!」
タイラとて、この状況はあまりにも本意ではない。
しかし、やるからには無様な真似など決して許されないのだ──!
竜世の片手を痛めない程度にホールドして、タイラが側にいる宇宙人に竜世に合う女の子用下着の指示を出す。
「お着替えさせていただきます」
「いただきます」
宇宙人たちは急いで、お尻に大きくひよこのマークがプリントされた女の子用下着を用意し、ゆっくりとピュアな竜世のトランクスに触手……もとい足を伸ばした。
「いやだ、はかねえ…! はかねえからな!」
それから間もなく、楽屋にはピュアであった竜世の悲鳴が響き渡った……
「ううー……落ちつかねえ」
薄暗いステージ上にライトがついた。
舞台袖から、衣装だけでなく顔まで赤くした竜世が赤ずきんちゃんの格好をして出てきた。
肩口に触れそうな程度に伸びた髪が、被った赤のフードで隠れる。合わせられた白のブラウスと革製のコルセットベルト。手に持つバスケットも良いアクセントとなり、フードと同色の同色のミニスカートが映えた。
フードを被っていても、そこから覗く顔はとても可愛らしく、小柄な身体に白のハイニーソがよく似合う。
その歩き姿だけで、宇宙人の一部が「きゅん……」と言いながら胸を高鳴らせた。
「(えーっとここでなんかアピールしながらタイラ待たなきゃなんだっけ)」
赤ずきんが狼と出会うシーンの再現である。
とは言っても、ステージでのアピールなどろくに決めていないし、普通の生活を送っている竜世にとっさに思いつくことなど出来るはずもなく。
「(くつした目立った方がいいなら、おしりふっときゃいっか!)」
そうして降って湧いた名案は、すぐに大変なことになる──
ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、
モニターからひよこが鳴くような、可愛らしい音が響く。
竜世は、それに合わせて──くいっとお尻を突き出して、それを元気に左右にぴっぴっぴっぴっ。
それを、出番を待って見ていたタイラは、思わず激しい頭痛に見舞われた。
今、モニターにはカメラがあるのか、観客が見えている光景も映し出される。
そこには。先程履き替えた、ミニスカートから大きく覗くプリントされた大きなひよこがはっきりと……
そして。それが、音が鳴る度に、
ぴっぴっぴっぴっ、
と竜世がそれに合わせて可愛らしくお尻を振って、元気に可愛く揺れている。ひよこも元気に動いている。
そして、ある程度振り終えると。
「(──どやぁ!
やってやったぜ!)」
その竜世の満足げな表情ときたら!
タイラは、ついに涙を堪えかねるように目頭を押さえた──瞬間、
「わーっ!!」
竜世の叫びが、タイラの耳に飛び込んで来た。
「絡んでくるなよっ、さわんなって!!」
タイラの顔の先、ミニモニターに宇宙人の足……触手に完全に胴体をホールドされて宙づりにされている竜世を見た。
イカかタコかも分からない足が、竜世の小さな細い四肢に絡んで、うねうねと蠢いている。可愛さに煽られすぎて、止められるタコイカがいないのだ。
「気持ち悪いって! 動くなぁっ!」
竜世が暴れるが、暴れた分だけ衣類が乱れる。それを目にしたタイラは舞台袖を弾けるように飛び出した。
「ちょ、やめ……はなせってぇ……!」
その抵抗が段々と弱くなる。そして、触手がそのパンティにひょいと足を掛けようとした瞬間、
間に華麗な靴音を立てて颯爽と割り入ったタイラが、日常ではまず出なさそうな力で、触手から竜世を引っ張り剥がした。
涙目になって転がる竜世に手を伸ばす。その間に主犯の宇宙人は他のイカタコたちからやりすぎと袋叩きに遭っている。
「……何をやっているんだバカが」
竜世にだけ聞こえる小声で告げる。それに安心したように、涙目になっていた竜世は、その差し伸べられた手を取った。
そして、狼は軽やかに手を胸前に当てて赤ずきんを森から送り出す。
事前の打ち合わせ通りに、赤ずきん──竜世は、頑張って嬉しそうな顔をして、一足先に舞台袖へ向かっていった。
ふと、スポットライトが狼に──タイラに当たる。
そっと、口許に当てられた、細くも長い形の良い指。その唇の両端が小さくも深く上げられる……
金の髪にはらんだ光が更に煌めき、その唇に浮かべた笑みの意味を深く宇宙人たちに刻ませた。
宇宙人たちも知っている。赤ずきんのこの先は……
ごくり、と息を呑む音が聞こえた気がした。
そして、狼は背を向け、羽織っている青のマントを大きく翻し──それがたなびくのを止める前に、
光の落ちたステージは闇に包まれた……
「わあぁ……! 皆すごいなぁ!」
その様子を、最初に出番を終えた
曖浜 瑠樹
はモニターに映された光景に、ある瞬間はその演出に魅入るように、ある瞬間には怪獣映画を見るように。それらを全て様々な感動と共に見つめていた。
「ケーキと紅茶、どうぞ」
「おいしいです、どうぞ」
瑠樹が拍手をする中で、宇宙人のイカとタコが、先程瑠樹も見ていた手作りの美味しいケーキと、こちらは自分たちで淹れたのかは不明な紅茶を差し出し、そっとテーブルの上に置いた。
「わぁ、ありがとうよぉ!
……宇宙船の皆、ときめきできてるかなぁ……?」
瑠樹の言葉に、
「多分、できてると思います。
でも、もう少しほしいです」
「ほしいです」
頷き合う宇宙人に、同じように頷きながら瑠樹も答える。
「お家に余裕で帰れる位に、エネルギー溜まってると良いなぁ……!」
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1000人
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29人
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シナリオガイド公開日
2018年05月08日
参加申し込みの期限
2018年05月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年05月15日 11時00分
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