this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
輝け!ドリームガールズコレクション!!
<< もどる
1
…
17
18
19
20
21
…
25
つぎへ >>
【『メンタルと時の部屋』がフルで活用されたとき】
「本当は裏方の方がいいんだけれどもね」
旅鴉 月詠
が説明を受けて、思うところを正直に口にする。
月詠としては、衣装は見られるよりも見た方がいいし、自分が着るのも悪くはないが、着せる方が遙かに楽しい。
しかし、それを聞いた宇宙人のタコイカたちは、足の何本かをうにうにと動かしながら否定した。
「裏方は、たくさんいるので」
「皆、頑張って裏方やるので」
「地球の皆さんの、たくさん見たいです」
「見たいです」
「ふむ、それならば仕方ない」
事情は全て把握済み。白猫のミラの大変な予言もあったが、それを置いても現状ここは興味深いことに満ちあふれている。それを全てを拒否するというのは野暮というものだ。
月詠は早速衣装を物色する。種類はカジュアルからドレスまで幅広く、しかし目についた着物など専門的なものになれば、その素材は一等品ばかり。このタコイカたちはこれらをどうやって集めて来たのか気になるほどだ。
「中々良いものが揃っているではないか」
「頑張りました」
「がんばりました」
「成程、ストッキングを強調するべくなるべくスリットがある衣装を節操なく集めてきたか」
「頑張りました」
「がんばりました」
そこは公序良俗的に少し頑張ってはならない気がしなくもないが、月詠は特に気に留める事もなく衣装を物色し、そして一つ頷いた。
「だが、ならば私はひと手間かけようか。裁縫道具は揃っているかね? 鋏と糸があればいい」
「あります」
「あります」
「ふむ……可能なら生地もあれば小物を作ることができるし」
月詠が、少し離れた所にあるドアに目を向ける。
「あそこの『メンタルと時の部屋』を使えばじっくり時間かけて衣装を仕上げることができる。
ついでだ、裾上げ、メイク等頼みたい者あればやってあげよう」
「いいですか?」
「ですか?」
てきぱきとした指示に、メンタルも少しもにもにしている宇宙人のタコイカたちも、感動した様子で月詠を見上げた。
「なに、裏方仕事は得意なんだ──ところで」
月詠が話を区切り、宇宙人たちに話し掛けた。
「──このメンタルと時の部屋、宇宙的超技術で私のアトリエに併設してくれないかな?」
この部屋の魅力は、働く社会人が毎日の通勤に『どこでもドア』が欲しい心理以上に、切なる問題であった。
芸術を求める者にとって、この部屋は文字通り『悪魔のような〆切りから、創作者のメンタルを守ってくれる最終兵器』なのだ。
「地球に持ち込むのは、ダメです」
「特殊技術なので、ダメです」
「ダメ? そうかー」
──現実は残酷であったが、こればかりは仕方無い。
そして、いくつかの衣装のサイズ直しを請負い、慈善事業として流れるようにやってのけ。
舞台はついに、メンタルと時の部屋で出来る事を全てやり尽くしてきた感のあふれる月詠の出番となった。
ステージは、モニターから流れる高下駄の響く、心地良い音から始まった。
舞台照明が万華鏡を表すように後舞台の照明に当たれば、複数の色を持ったそれらは硝子のように散ってステージ全体を鮮やかに染め上げた。
高下駄の音と入れ替わりに、流れるBGMは華やかで明るいレトロモダン。そこに、月詠は観客席に真っ先に足が覗くようにスリット側の脚を一歩踏み出し舞台へと上がった。
おおおっ、と宇宙人たちの期待が集まった中、直ぐに全身を見せた月詠の姿に、イカタコは小さな瞳を当社比三割増しで大きくした。
月詠が身に纏っていたのは、ここ数年で流行を見せている『和ドレス』と呼ばれる種類のもの。
和ドレスの中でも、着物生地でドレスを作れば豪奢な代わりに露出は減る。その点、こちらは洋服ドレスのデザインを、帯などの着物に使われる和風素材で構成して作成されたものだ。
頭に被っている帽子は、同じような柄の生地で。
大きくスリットを入れたスカートから片脚を上げれば、つま先が足袋状になっている稀なデザインに草履が、単なる和ドレスのと違いとして伺えた。
これこそが、メンタルと時の部屋をフル活用した、月詠の手作り一点物ドレスである。
統一が取れていそうで決して見慣れる事のない『ハイカラ』のセンスを訴え掛けたこの衣装に、宇宙人たちの目は月詠を目一杯に映し出した。
そうして前舞台に辿りついた月詠は、同じモダンカラーでありながらも、一気にアップテンポとなった曲に、その小さな身体からは想像のつかない存在感で大きくその右手を横へと払った。
瞬間、背後モニターに『うねうねとごま目だけが特徴だった』宇宙人のイカタコたちが、なんと軍服を身に付けた姿で現れた!
「──!!」
宇宙人たちの目が、驚きを重ね、そちらへと焼き付けるようにそれを見た。
その驚きは、当たり前である。
地球人の感性に近くありながらも、宇宙人たちにはその造形的に身を取り繕うことなど考えた事もなかったのだから。
月詠の衣装は、布の素材的に決して軽くはない。だが、それでも激しくそのダンスの手を緩める事はなく。
同時にモニターでバックダンサーとしてうねる足を頑張って格好良くビシッと決める宇宙人の姿があった。
これも、メンタルと時の部屋の賜物である。基本はCGであるが、その元となった宇宙人たちは、今頃楽屋で満足げに燃え尽きていることであろう。
曲がクライマックスになると、宇宙人たちの軍服姿は一斉に、月詠の衣装に合わせた書生姿へと変化した。
宇宙人たちの外套が、月詠のダンスに合わせて過激に、そして宇宙人たちのインパクトに負けない程に華麗に動いている。
直接的に言えば、似合っていた。宇宙人の括りは拭えないが、その最上級を行っていた──
「かこいい……」
宇宙人のだれかが呟いた。
「かこいい……! 自分たちなのに、すごい! かこいい!」
『かこいい』恐らく『格好いい』であろう。客席の宇宙人たちは、モニターと月詠のダンスの両方で、どこに目を固定していいか分からなくなる程に、その光景を見続けた。
主軸となる、月詠のダンスが終わる。
CGの宇宙人たちも、潮を引くように消えていく。
それを惜しいと思いながら、宇宙人たちはそれを見送った。
そこには、月詠の行動により『ときめき』という概念の中に、自分たちにも出来そうな『かこいい(格好いい)』という概念が、確かに燃料として入った瞬間だった──
<< もどる
1
…
17
18
19
20
21
…
25
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
輝け!ドリームガールズコレクション!!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
お色気
定員
1000人
参加キャラクター数
29人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年05月08日
参加申し込みの期限
2018年05月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年05月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!