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Let’s! Miracle Tea Party!
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たっぷりお菓子を堪能したあと
早坂 恩
と
御薗井 E セレッソ
は、広間から繋がるテラスへと出てみることにした。というのもこんな不思議な場所だから、果たして外の景色はどうなっているのかと、気になってしまったのだ。
こんな不思議な場所だから、外だってきっととても幻想的で、綺麗な光景なのではないかと期待が膨らむ。とはいえよく解らない所だし、もし実はこの屋敷の中だけが安全な場所で、外には危険が広がっているのだったらどうしよう。
そんな恩の心配は、幸い杞憂だったようだとテラスから眺めた景色にほっとする。蛍ではない何かの灯りが遊ぶように飛び回り、草木の葉ざやが鈴の様にさやかに響く庭園は、夢のように不思議な光景だ。
素敵ね、と恩が嬉しそうに呟いた。この光景も、それをセレッソと2人で眺められる事も。
少し歩いてみようかと、2人並んで庭へと降りた。月明かりに照らされた不思議と良い匂いのする庭を歩きながら、ちら、とセレッソは恩を見やる。
「あのね、恩センパイ」
「なあに?」
声を掛ければ微笑みと共に、まっすぐな視線が向けられた。それにドキッと胸が高鳴ってしまったのは、言葉以上に雄弁な彼の眼差しのせいか、それともこれから自分が告げようとしている事への緊張か。
それとも――考えかけて、ふる、と首を振る。その先の答を、未だ彼女は明確には持たない。
だから自分を落ち着かせるように、小さく細い息を吐いた。
「センパイ、前に素敵な舞踏会に出たことがあったでしょう? 今はあの時とちょっと逆みたいだワ!」
その光景をセレッソは、すぐにでもはっきりと思い起こす事が出来る。ドレス姿の恩はとても綺麗で、素敵で――普段から動きやすい服を選ぶセレッソには、そんな恩の綺麗な服や仕草がとても新鮮で。
けれども今は、違う。今は恩は格好いいスーツを身に着けていて、ドレスを着ているのはセレッソの方だ。
だから、そんな恩と並んでも相応しいような、綺麗な――は難しいかもしれないけど、可愛い自分になりたいと思う。心から、そう思う。
恩の『特別』に相応しい、可愛い女の子に。願わくは、綺麗な女の子に。
毎回毎回、恩にはドキドキさせられっぱなしだから。
「……ワタシもセンパイをどきどきさせたりできないカシラ」
そう、胸の中だけで思ったはずの言葉は、気付けばポツリと唇から零れていた。ア、と気付いて真っ赤になって、ちら、と恩を窺うように見る。
そんなセレッソを見つめ返す恩の顔は――同じく真っ赤に染まっていた。それを自覚して、にやけてしまいそうな口元を慌てて押さえ、フェイントだわ、と呟く。
可愛い女の子になんて、もうとっくになっているというのに。恩にとってセレッソはいつだって、誰よりも可愛くて特別な女の子だというのに――まったくセレッソちゃんたら。
これが夢だとしたら、どうか、覚めても続きますように。そう、願う恩の姿に遠くから気が付いて、あ、と
弥逢 遊琳
は小さな声を上げた。あんな所にも知り合い、だ。
とはいえ今は邪魔をしてはいけない場面だろうかと、遠くてよく見えない相手と見比べ迷う。そんな遊琳に気が付いて、
アケーチ・タッマーキ
があんみつ片手に微笑んだ。
「後でご紹介ください。遊琳さんのお友達なら、私もお話してみたいですねぇ」
「それは良いけど――本当に和菓子好きなんだね」
そんなアケーチを振り返り、遊琳が呆れ顔になったのは仕方のない事だった。というのもアケーチが手にしているあんみつは、すでに3杯目なのである。
あんなに食べたら幾ら好きでも気持ち悪くならないかと、密かに心配する遊琳に、ええ、とアケーチは恍惚の表情で頷いた。
「和菓子の中でも、特にあんみつが大好きでして。あぁ、ここは夢の叶う空間なのでしょうか……! 思うままに演奏し、好きな甘味も食し……美しい方に出逢えるなんて」
「美しい方……」
大げさに響くアケーチの台詞は、だがどれもこれも本人は大真面目に本気らしいと、そろそろ遊琳にも解ってきた。とはいえこの賛辞はどうなんだろうと、複雑な表情になる遊琳だ。
だから、という訳ではないけれど。――じゃあなぜなんだ、と聞かれれば自分でも判らないけれど。
気付けば遊琳はアケーチに、ぽつ、と呟いていた。
「……僕の父は普段、今の僕みたいな格好で甘味作ってる人だよ。昔から和菓子の事しか見えてないような、ね」
そこに籠められた感情を正確に表現することは、今の遊琳にはまだ出来ない。父への想いはあまりにも複雑で、単純な一言で言い表すには難しすぎる。
幼い頃に刻まれた、悲しみと失望。それでも確かにこの胸に残っている、父への尊敬や愛情。
そんな父への複雑な想いを遊琳は、今まで友人にすら話したことはなかった。理解してもらえるはずもなく、また、下手な理解ではこの想いを傷つけられるだけに過ぎないと、解っていたからでもあった。
それでも。それなのに。
アケーチには言ってしまったのは、もしかしたら、この人ならこの想いに傷を入れないでくれると予感したからなのかも知れなかった。形を形として、想いを想いとして、ただ受け止めてくれるのではないかと。
(……まあ、別に深い事考えてなさそうだけど)
そんな予感を裏付けるように案の定、アケーチは3杯目のあんみつをぺろりと平らげ、こう言った。
「おや、遊琳さんのお父様は和菓子を作られるのですか……! 尊敬いたしますね、ふふ……!」
とても気軽で、単純で、何でもない返事。それがなぜだか嬉しくて、少しだけ心が軽くなる気がする。
変な人、とくすぐったく思った。思われたことを、アケーチも気付いて微笑んだ。
いつか、とアケーチは遊琳を覗き込む。
「いつか、遊琳さんのご実家のお店にも赴かせて頂きたいですね」
「……来れば良いんじゃない?」
「ありがとうございます! ではいつか、ぜひ」
そうして告げられた言葉に頷いたら、アケーチはまるで子どものように喜んだ。その様子に遊琳は、本当に変な人と知り合いになったな、とくすぐったく笑ったのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年04月24日
参加申し込みの期限
2018年05月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年05月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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