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\ オーバータイム!/
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Let’s! Miracle Tea Party!
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「あぁ、これは優雅な空間ですね、ふふ……!」
くるりと辺りを見回して、
アケーチ・タッマーキ
は感動的に呟いた。右を見ても左を見ても、どこをを見ても瀟洒で優雅。
とはいえ、いらしている方々も素敵だとうっとりするアケーチ自身もまた、貴族を思わせるような黒の優雅な正装を身に纏っていて。ふわりと広がる白い天使の羽根が、黒の衣装に映えてなお優雅。
ゆえに辺りの雰囲気にもするりと溶け込んで、見知らぬ人や見知った人の様子を楽しんでいたアケーチは、ふと泰然と置かれたピアノに気付いておや、と目を軽く見張った。
「……ふふ。ピアノが私を呼んでいるように感じます」
そう、ワルツのようにも思える足取りで近づくアケーチに、誰かが『弾いては如何?』とさざめく。おや、と辺りを見回してみたけれど、ただ優雅に行き交う人影の希薄な存在感があるばかり。
だが、ならばとアケーチは唇の端を笑みの形に釣り上げて、ピアノの上蓋を持ち上げた。椅子に座って鍵盤蓋もひょいと開き、白鍵をポーン、と1つ叩く。
ざわめく広間にも響き渡る、澄んだ音色。ふ、と笑みが零れる。
「せっかくですから演奏させていただきましょう……!」
そう、思いつくままにアケーチが奏で出した、穏やかで優雅なメロディを聞きながら、
御薗井 E セレッソ
は興味深げに辺りをきょろきょろ見回した。いったいいつの間にこんな所に居たのだろう――それもたった1人で。
この不思議で素敵な場所は、見知らぬ人ばかりだというのになぜだろう、不安はあまりない。けれどもやっぱり誰かしら、見知った相手を見つけたくなるものだ。
そんな風に辺りを見回し、ひらり、ひらりと泳ぎ回るうち、ついに見知った顔を見つけてセレッソは「ワォ!」と感嘆の声を上げた。たたっ、と足取り軽く駆け寄ったけれど、まだセレッソに気付いていない相手にくすくす笑い。
くるり、彼の前に回り込んでその顔を覗き込む。
「チャオ!」
「あら、セレッソちゃん!」
そうして声をかけたセレッソに、かけられた恩は心の底から安堵の声を上げた。何しろ恩もまた、この不思議な空間に迷い込んでしまって、やっぱり不安で仕方がなくて――だから、よく知った子が居たことにほっとする。
ああ良かったと、心底胸を撫で下ろしてから恩はふと、セレッソが身に纏っているドレスに気が付いて「あら!」とまた声を上げた。
「とても似合っているわ……!」
思わず手放しの称賛をしたのも無理はない――今のセレッソはとても可愛らしい、けれども華美過ぎないシックなロリータ風ドレス。ひらりとセレッソが動くたび、軽やかな足元を覆うストッキングが見え隠れしてまた、愛らしい。
もちろん彼女が普段着ているキュロットやパンツだってよく似合っているけれど――
「こんな特別な姿を見れて私ったらラッキーね」
にこにことべた褒めする恩の言葉に、きょとん、とセレッソは小首を傾げた。特別な姿? と自身の姿を見下ろして、ワォ!? と目を丸くする。
いったいいつからドレス姿で居たのだろうと、記憶を辿ってみても思い出せない。ドレス自体は嬉しいけれど、それが何だか気恥ずかしくて、何よりストレートな恩の称賛にドキドキしてしまって、つい頬を染めて口ごもってしまう。
そうしてようやく絞り出したのは、「恩センパイも……」という言葉。というのも目の前の恩もまた鮮やかなチーフタイをお洒落にシャツと合わせ、ベストの上にジャケットを羽織ったフォーマルな装いだったから。
そんな恥ずかしがる様子もまた愛らしいと、胸をきゅんとさせながら恩は、そうなのよ、とにっこり微笑んだ。
「セレッソちゃんとお揃いね♪」
パチン、と片目をつぶりながらそう言うと、そうネ、とまだ赤味の残る頬を綻ばせてセレッソが笑う。そんな初々しさとはけれども、
獅子目 悠月
の様子は少しばかりかけ離れていた。
とはいえそれは、辺りからすっかり浮いてしまっているという意味ではない。むしろどちらかと言えば、辺りの雰囲気に悠月はしっくりと溶け込んでしまっていて。
日頃はわざと崩している立ち振る舞いも、知らず知らずのうちに周囲に合わせるように、優雅なしぐさに代わっている。否――戻っている。
そんな自身に気が付いて、ふぅ、と悠月は小さな、少しだけ重苦しい溜息を吐いた。
(ずいぶん洒落た世界にきたな)
確かめるように辺りを見回し、それから自分の格好を確認する。白を基調としたフォーマルなスーツは一見して生地も上等と解かる設えで、その下に身に着けたドレスシャツの肌触りはひどく柔らかい。
その柔らかさに、馴染んだ肌触りにまた、ため息。
(こういう服装は春に帰った時以来か?)
この雰囲気に、この服装に思い起こされるのは悠月の実家。その重苦しい窮屈さ。
――だが。ふいに思い浮かんだイメージに、ふ、と悠月は肩の力を抜いて口の端を上げた。
非日常的な白を基調とした服は、まるでステージ衣装のよう。ならば頭上のシャンデリアはスポットライトで、この重厚で優雅な広間はお芝居の舞台の上か。
そう、考えれば思い出しかけた窮屈さは跡形もなく消えた。
(まあ……、折角だから楽しむとするか)
だから今度は意識して楽しむように、演じるように会場の雰囲気に合わせゆったり屋敷を周り始めた悠月は、おや、と知った後姿を見つけて眉を上げた。知った、と言ってももちろん相手だって、日頃とは違うフォーマルな燕尾服に身を包んでいたのだが。
よう、と声をかける。
「お前もいたのか鴻上」
「あ……悠月君」
そんな悠月に、声をかけられた
鴻上 彰尋
はほっとした風情で振り返った。その様子はまるで迷子の仔犬が飼い主を見つけたような――というのはいささか失礼か。
とは言え今の彰尋の心情的には、さほどかけ離れた例えというわけでもない。何しろここはあまりにも、普段からかけ離れすぎている。
その証拠に、悠月君も居たんだ、と安堵の表情で言う彰尋の手は、だが落ち着きなく首元のカラーをいじっている。その手は白手袋に覆われていて、これまたひどく落ち着かない。
そんな彰尋の様子に、つい、と悠月は軽く眉を上げた。妙にソワソワしているな、と思う――とはいえまあ、こんな不思議な場所でいきなりフツウに過ごすのも、難しいものだろうが。
ならば。
「一人だと落ち着かないのであれば付き合ってやる」
「助かるよ」
そんな悠月の申し出に、彰尋はほっと頷いた。実のところ、きっとこんな風な世界を体験することはまずないだろうから、凄く興味はあったのだ。
見知らぬ不思議な場所、普段は目にすることもないようなフォーマルな服。それらを体験して、周囲を見回ってみたいという気持ちは強いから。
悠月に付き合ってもらえるのなら、会場を散策したい、と思う。そんな彰尋の言葉に、そうか、と悠月は軽く頷いた。
そうして
「見たい場所や食べ物があるか?」
「そうだな……」
そんな風に他愛なく話しながら、少年達は歩き始めたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年04月24日
参加申し込みの期限
2018年05月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年05月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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