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ねこのまつりでつかまえて
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軽やかな春風が、湿り気の風へと変わりつつあるこの頃だが、今日に限っては春を思いだしたかのようにそよそよと爽やかだ。
その風に背を押されるようにしながら、
恵御納 夏朝
はシーサイドタウンをゆく。
服装はもう何度か扮してきた三毛猫&魔法少女のコラボレーション、一言でいうなら『みけねこ風な魔法少女』だった。もちろん橙色布製猫パペットの『ハルくん』も同行している。
スカートが短いのだけれど、目立つことはあまりない。なぜって、シーサイドタウンはいま、ハロウィンを思いだしたような仮装参加者であふれていたから。むしろ、なんの仮装をしていない人すら、『一般人のコスプレ』という気がしてくるくらいだ。
「猫さんでいっぱいだ……嬉しいなぁ」
夏朝はぽつりとつぶやいた。今日は猫がテーマのイベントだけあって、猫をモチーフにした扮装の人が多い。猫をかたどった展示物が並んでいたり、五メートルちかいハリボテの猫タワーもあったりする。本物の猫を抱いて見に来ている人もいるくらいなのである。
「おっと、恵御納さんではありませんか」
声をかけられ振り返る。大きな一眼レフのカメラを肩にかけ、右手にICレコーダーを握った
椿 美咲紀
が小走りにやってきた。
「椿さん。取材中かな?」
「はいです! 今日はただの観客として見物するつもりだったのですが、家を出てみるとカメラとレコーダーを無意識のうちに持ってきていました。新聞部魂というやつですね!」
なのでさっそく、と美咲紀は言う。
「取材させてくださいなのです! 寝子高新聞で紹介させてもらっていいですか?」
「いいけど……僕なんて取材しても面白くならないんじゃないかな?」
「とんでもない! そんなキュートな格好しておいて何をおっしゃいますやら、です!」
「でも、椿さんも素敵な仮装だね」
「いやあ、ありあわせのもので仕立てただけなんですけどねえ」
えへへ、と美咲紀は後頭部をかいた。
白基調なマリンルックに、白いネコミミとすらりとした白にゃんしっぽを付けた、オリジナルコーディネートである。一足早い『夏のにゃんこ』というコンセプトだという。
「おっと、それではインタビューに入るのです。それではずばり! 今日の仮装のこだわりポイントを教えてください」
すぐさま美咲紀はレコーダーのスイッチを入れた。
「ずばり、と言われても困るけどしいて言えば……」
軽く緊張しつつ、夏朝はICレコーダーの赤いランプを見つめていた。
◇◇◇
ねこでんに乗り込むと、すでに車両内にはちらほら、仮装をしている乗客があった。猫の被りものをしている人もいる。
もうここから、猫まつりは始まっているのだ。線路沿いの青い海を眺めながら、
楡宮 遠海
は胸が高鳴るのを覚えていた。
この高揚感を曲にするなら、キーはCメジャーがいいだろうか、それともAメジャーのほうがいいだろうか。思い切ってB♭メジャーという手もあるけれど、それだと非日常感が強すぎるかな……?
そんなことを考え始めたら夢中になって、遠海は電車を降りるのを忘れそうになった。目の前でドアが閉まりかけている。
いけないいけない、と飛び降りるようにしてシーサイドタウン駅に降り立つ。音楽のことばかり考えているせいかもしれない、「典型的な『地図が読めない女』」などとありがたくない呼ばれかたをされたりするのは。実際、シーサイドタウン駅から寝子高までの通学路で迷わなくなったのはつい最近だ。
といっても今日はもう安心だから、と遠海はひとり微笑するのだ。猫まつりは、寝子高の友達とすごす予定だからだ。自分の壊滅的な方向音痴はもう仕方ないとしても、同行者がいれば道に迷うことはないだろう。
ということであとは待ち合わせ場所で待っていれば……。
ここではたと、遠海はある事実に思い当たる。
って、あれ? ところで、肝心の待ち合わせ場所って、どこ?
さあーっと血の気が引く。ガラガラと足元で、立っていた地面が崩壊した気分だ。
右を見る。仮装した人たちがたくさん行き交っている。
左を見る。同じだ。やはりたくさんの人混みだ。猫耳魔女と猫少年のカップルが、和気あいあいと歩いて行く。
だが肝心の、遠海と待ち合わせる予定の友人の姿は、見つからない。
そうだ、と気がついて遠海は鞄のなかをさぐった。
「スマホスマホ……」
救いを求めるように声に出す。そうして取り出した携帯は、バッテリーが切れていた。
こんなときに限って!
季節は春から初夏へと移ろうとしているところのはずなのに、彼女の体内には、ドライアイスのような冷気が生成されていた。冷えが神経を切り刻む。
下手に動くべきじゃない、それは間違いなく迷子への道だ。
しかし波が海岸を洗うようにして、人の流れは遠海を、祭の会場方面へと押しやっていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年04月09日
参加申し込みの期限
2018年04月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年04月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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