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ねこのまつりでつかまえて
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パレードがはじまる頃、『ねこのて』は閉店となった。
用意した商品が売り切れてしまったからである。
「本日はお疲れ様でした、桧垣さん」
常闇月はそう言って、『CLOSED(閉店)』の札を下げ、イートインスペースに桧垣万里をいざなった。
「桧垣さん、奥へどうぞ。今日は本当に大活躍でしたね。ラッキーキャットも連れてきてくださいましたし」
テーブルの上には、万里が見事キャッチした白猫のぬいぐるみが飾られている。なお店長の『橘さん』は、最初こそ怪訝な顔をしていたものの、すぐにこの相棒(?)を受け入れ、一時はつついたりして遊んでいた。
「どうするの?」
「せっかくの機会です。さあどうぞ、お嬢様」
と月は椅子を引いて万里に薦めた。そうして、客にしてあげるように彼女を接待するのである。紅茶とクッキー、そしてスコーンという、ちょっと遅めのティータイムだ。
「このクッキーとスコーンは、自分で購入しておきました。桧垣さんは味見すらほとんどできなかったでしょう? ぜひご賞味ください」「えっ? いいの?」
これは思わぬサプライズ、万里は自分が、絵本の主人公になったような気がした。
もちろんです、と月はうなずく。
「たまにはこういうのもよろしいかと」
そうして月は、小さな悪戯が成功したかのように、フフフ、と不敵な笑みを浮かべるのである。
◇◇◇
パレード見物の場所を七夜あおいとともに探しつつ、鴻上彰尋はそっと周囲を見回した。
うわ、どんどん混んできてる。
黒山のひとだかり、というのは決して誇張ではない。夜のとばりが降りるとともに、人出はぐっと増えたようだ。もともとたくさんいた客が、パレードを見るために集まったせいもあるだろう。
「盛り上がってきたね」
あおいの声も高揚している。まぶしいくらいに派手な山車がたくさん出てきたのだ。
このとき当然のように、彰尋はあおいと歩調を合わせていた。女性と歩くとき、どんどん自分のペースで歩いてしまう男性は意外と多いものだが、幼い妹弟を連れて歩くことの多い彰尋には、特に意識せずとも同行者のペースに会わせる習慣ができているのだ。
「この辺にしない?」
よく見えるよ、とあおいは沿道で足を止めた。
そのときちょうど、ひときわ大きな山車が目の前にさしかかった。重低音でドラムンベースを流す光の猫だ。電飾ギラギラで目がくらむよう。
「ひゃー、まぶしいね」
誘蛾灯でもあるまいに、そのとき濁流のように見物客が押し寄せてきて、彰尋はあおいとはぐれそうになる。
いけない。
とっさに彰尋は手を伸ばし、あおいと手をとった。
あ……。
あおいが振り向いた。
その青い目が、彰尋の目と合った。
数秒経つ頃には、押し寄せた見物客たちは山車と一緒に移動している。
「ご、ごめん……」
妹弟とは、いつもこうしているものだから、と彰尋は言い加える。嘘はひとつも言っていないのに、なぜだか言い訳をしているような気がしてならない。
「ううん」
謝ることなんてないよ、とあおいは微笑む。
「ありがとう、彰尋くん」
ここでようやく、まだ手はつながれたままだと彰尋は気付いたのだった。
◇◇◇
パレードを楽しみつつ、桜月は山車に乗る人々の衣装チェックに余念がない。
「月さん、こういう時もデザインのアイディアに余念がありませんね……」
ああ、と北条冬華の言葉に生返事して、
「デザインの参考にしたいんだ」
さらさらとメモにペンを走らせる月の真剣な眼差しは間違いなくデザイナーのそれだ。
「……せっかくなので合わせの下着もデザインしておきたいね。うーん、気になるこの辺りは帰ってまとめたら冬華に着てもらって確かめようか……」
などと不穏なことをつぶやくので、冬華は思わず、長い眉を八の字にするのだった。
「でも、あまり破廉恥なデザインは止めて欲しいですね……」
すると今度はちゃんと聞いていたらしく、ふふっと月は甘い笑みを口元に浮かべるのだった。
「大丈夫、『破廉恥』なデザインを見るのは私ひとりだから」
その光景を想像して、「月さんたら……」と冬華はひとり頬を染めた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年04月09日
参加申し込みの期限
2018年04月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年04月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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