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ねこのまつりでつかまえて
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楡宮遠海は、ラッキーキャットを手にしてからも友達を見つけられなかった。
またこの場所……。
疲労感がどっと押し寄せる。当てずっぽうに歩いているせいか彼女は、何度も同じ場所にたどり着いている。町並みも記憶できず、なんだかシーサイドタウン全体が、新品の段ボールで作った巨大迷路になってしまったかのように感じた。
すぐ近くには『迷子センター』なる仮設テントが見えるものの、意図的に遠海はそれを視界から除いていた。高校生にもなって迷子だなんて、さすがにさすがに言えたものではない。
けれども心細い、自分のことを探している友達のことを思うと、申し訳なさと情けなさで泣きたくなる。それを表情に出さぬよう懸命にこらえればこらえるほど、感情の波は高くなっていった。
「失礼、もしかしたらお姫様は道に迷っておいででしょうか……?」
はっとして振り向くと、タキシード姿の青年がうやうやしく一礼した。芝居がかった仰々しい仕草であった。まるでここが舞踏会の会場であるかのように。
けれどもこの青年には、なんだかこの仕草がとても似合って見えた。それに、彼とは、どこかで会ったような気がする。それがいつ、どこであったかについては記憶があやふやなのだけれど。
顔立ちは整いすぎるくらい整い、切れ長の目には神秘的な紫の光が宿っているものの、頭に宿すリボンつき猫耳飾りが、なんとなく彼の印象を和らげていた。
「失礼、名乗りが遅れました。私、愛と勇気だけを友とする、ボランティアスタッフの明智と申します……ふふ」
おや、と明智は遠海の顔をよく見て告げた。
「以前、私に『風邪』を教えてくれた方でしたね。その節はお世話になりました。ところで道に迷っているようにお見受けしました。今日は私が力になる番のようです……」
「迷ってなんて」
と言いかけた遠海の言葉を制することなく、されどもやわらかく受け止めるようにして、明智なる人物は述べたのである。
「しばし私はこのエリアで立ち番をしていたのですが、何度もお姫様がここにお戻りするのをお見かけしたもので、もしやと思った次第……」
これは事実だった。明智はその天性の才能であるストーキング能……もとい人間観察力を活かして、遠海が困っていることを見抜いたのだった。といっても、近づくまで彼女とは、旧知の間柄にあることには気付かなかったが。
ここで意地を張っても仕方ない、と思い遠海は正直に述べた。
「実は学校の友達とはぐれてしまって……」
実は彼が一度も『迷子』という言葉を使っていない(『迷子センター』という言葉も巧みに避けている)ことも、遠海の気持ちを楽にしている。
「なるほど、されどご安心くださいお姫様。この私がご学友様へとお引き合わせいたしましょう……!」
またも明智は近衛兵のごとくうやうやしく一礼した。なんだか、ひざまずけと言われたら迷わず従いそうな様子だ。
(※)
「それにしても」
あまりにも彼が大仰なので、思わず遠海は笑ってしまう。
「『お姫様』って……私、ただの高校生ですよ」
「いいえ、私どもスタッフにとって、うら若きお客様はすべて王子様お姫様なのでございます……ふふ」
ほどなく、明智がスタッフに連絡することで遠海は友達と再会できたのである。
遠海が明智に出会えたのは、やはり運気が上昇していたためなのかもしれない。
※それどころか、明智ことアケーチはこの場で「犬のように仰向けになってお腹を見せなさい」と言われたら
即やる
(しかもむしろ喜んでやる!)人だということを遠海は知らない。
◇◇◇
寝子島としては小規模なイベントだというのに、シーサイドタウンの通りにはびっしり、さまざまな露店が並んでいる。
雑貨店をのぞいている客のなかに、鴻上彰尋と七夜あおいの姿もある。
「家用には『ねのこて』さんでクッキーを買ったけど、あと、妹や弟たちにも何か小さなお土産を買おうと思うんだ」
「いい考えだね! これなんかどう?」
あおいが手にしたのは猫のキーホルダー、メキシコ風のサイケデリックなペイントがなされている。ぎょろりとした目玉に愛嬌がある。
「キーホルダーはいいと思うんだど……ちょっと派手かなぁ」
「そっかぁ。ちっちゃい子たちだもんね」
ならこれは? とあおいが手にしたのは、もっとシンプルで可愛らしく、すっきりしたデザインのキーホルダーだった。
「うん、それにしよう。色はこれにしようかな」
彰尋は妹と弟用に双子の黒猫を選んだ。
「それと、これも」
さらに栗毛の猫のキーホルダーも選ぶ。
「それは?」
「自分用にしようと思って」
「きれいな青いお目々なんだね」
「うん、好きなんだ。この色」
言ってしまってから少しひやひやする。
澄んだ青い目をしているのは、猫のキーホルダーだけではないから。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年04月09日
参加申し込みの期限
2018年04月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年04月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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