this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
ねこのまつりでつかまえて
<< もどる
1
…
14
15
16
17
18
…
31
つぎへ >>
ラッキーキャットのイベントに、卯木衛も参加している。
前を通りかかったとき、
「へぇ、そんなイベントあるんだ、知らなかった」
と何気なく壬生由貴奈が言ったから、ここはいいところを見せるチャンス、とばかりに参加を志願したのである。
「そっかぁ、うちはもみくちゃにされそうだから後ろで応援してるよぉ、ふぁいとぉ」
「行ってきます!」
ぐるぐると腕を回してやる気をアピールすると、すでに満員電車並の人口密度になっている参加者集団に衛は飛び込んだのだった。
リッカルド町長が投じた最初の猫ぐるみには、位置が遠すぎて近寄ることもできなかった。
だがまだチャンスはある!
二投目、やはり遠い。それでも群衆は、猫ぐるみめがけてどっと動くので小柄な衛はもみくちゃになってしまう。これはきつい。息が詰まりそうだ。
しかし衛はくじけない。由貴奈に渡して喜ぶ顔を想像すれば、いくらだって頑張れるのだ!
由貴奈さんが笑えば俺は幸運!
逆説的に考えれば約束された幸運が待ってる俺ならやれる!
「今度は三つ、一気に投げます」
ほがらかにリッカルドは宣言した。これならばキャッチできる可能性は高い。衛はつまさきに意識を集中した。
「はーい!」
ハチワレ、ミケ、トラ、三つのぬいぐるみ猫が宙に舞った。
たしかに衛の背丈は小さいかもしれない。
だが、小さかったら高く飛べばいい!
片腕をいっぱいに伸ばし、つま先で地面を蹴る。
軽く、跳んだ。
見る人が見ればオリンピック選手級の跳躍だとわかるだろう。しかしこれだけごったがえしているおかげで、誰もその驚異の跳躍力には気がつかなかった。
これでもセーブしたのだ。『ろっこん』の発動を。
衛の右手は頭上にあった、トラネコのぬいぐるみをはっしとつかんでいた。
フリスビーをつかまえた犬のように、息を弾ませ衛は由貴奈のもとに駆け戻っていた。
「すごいねぇうーちゃん。おめでとぉ。手に入れた人は幸せになるんだっけ」
ぱちぱちと手を叩いた由貴奈は目を丸くする。
「由貴奈さんにプレゼントです!」
衛がぬいぐるみを、捧げ持つようにして差し出したからだ。
「ん? うちにくれるの?」
「そのためにつかまえました」
かわいらしい猫ぐるみだった。つぶらな黒い目が、ちょっと由貴奈に似ていた。
ありがとう、と受け取ると、
「んー……それじゃあ」
ぬいぐるみと交換するように、由貴奈は触れる程度に軽く、衛の頬にキスを与えた。
「はい、幸運のおすそわけだよぉ」
衛の顔に火が付いた! ぼっと耳まで紅潮する。
へへ……想像してた以上の幸せだっ。
あまりの喜びに足元がふらつくも、衛はしっかりと由貴奈はしっかりと彼女の瞳を見上げてこう言ったのだ。
「俺のラッキーキャットは由貴奈さんだなぁ」
右手をさしのべる。
「キャッチする代わりに手をつなぎませんか」
◇◇◇
あっ、と御巫時子は声を上げていた。
彼女と尚輝もラッキーキャットイベント、はしご車の下に来ている。思った以上の盛況で、季節外れのおしくらまんじゅうに巻き込まれた気分だ。
このとき時子が声を上げたのにはわけがある。
テオ……つまりテオドロス・バルツァによく似た、ハチワレ模様の猫を町長がつかみだしたからだ。三つ手にしたぬいぐるみの一体である。色は本物よりすこし薄いし、ぬいぐるみなので目はつぶら、柔和な表情もテオとは異なるものの、きっとテオが子猫のころは、こんな感じだったのではないかという姿をしていた。
取れたらいいな、という願いが呼び寄せたように、投じられた直後、時子の指はテオ風ぬいぐるみの尻尾をつかんでいた。
「先生!」
感極まって、時子の声はうわずっている。
「良かったですね」
にこと尚輝の口に笑みが見えた。するとたまらなくなったように、
「先生、さしあげます」
両手でぬいぐるみを、時子は尚輝の胸に押し当てたのである。
「けれどこれは御巫さんが……」
「いいんです」
最初からさしあげるつもりでした、と時子は嬉しげに言う。
「先生に幸せをお裾分けしたいから」
なぜって私は、と時子は思う。
私は……先生のそばにいるだけで幸せをいただいてるので――。
<< もどる
1
…
14
15
16
17
18
…
31
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
ねこのまつりでつかまえて
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年04月09日
参加申し込みの期限
2018年04月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年04月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!