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ねこったー情報:なし
「これはいったいどういうことだ?」
八神 修
は混乱していた。
修の目的はほぼ達成されていたも同然だった。しかしあまりにもあっさりしすぎていた。
あっさりしすぎていて、不安になりもした。もしかすると、これは彼女にとって、全く意味がないのではないかと。
「仕方ない、とにかく本人に直接あたってみるか……」
修がそう思った矢先、渦中の人物であるきららが視界に入った。誰かの後を追っている。
どうやら屋上に向かっているようだ。修もその後に続く。
美崎 岬
が屋上で、下校する前の一時の休憩をとっていると、そこに二人の女子生徒が姿を現した。
一人は
旅鴉 月詠
、そしてもう一人はきらら。
「言っているだろう、私の秘密を知りたくば、対価として君の秘密も教えて欲しいと。なるべく恥ずかしい秘密をね」
「うーん……そう言われましても……」
彼女たちはこんな会話をしながら、屋上にやってきていた。
「あらご機嫌よう!」
岬は二人の出現を笑顔で迎える。
「ご機嫌よう、
美崎 岬
さん」
「私のこと知ってるの? なぁに? もしかして私に用事?」
月詠の秘密も気になるが、岬の秘密ももちろん聞きたい。
言われるやいなや、きららは真っ直ぐに岬に歩み寄り、岬の頬に手をかけた。
「あなたの秘密を教えていただきたいの」
「私、左脚が義足なの」
発動条件を満たす間、特に嫌がることも逃げることもせず、岬はあっさりと秘密を話すこととなった。
「やだ、誰にも言ったこと無いのに。ずっと秘密にしておくつもりだったのよ……酷い人ね? うふふ」
同じように岬もきららの頬に両手をかける。それから自身がきららの瞳に映り込むほどに近付いて、じいっと見詰めた。
「酷い……そうなのですか? わたくしはあなたに酷いことをしてしまったのですか?」
ぐらり、またほんの少し、きららの信念が揺らぐ。
「そうよ、酷いわ。でも、でもね、私はそんな貴女も大好きよ!」
岬がそう口にした途端に、きららの左脚に違和感が走った。
「あら? あらららら?」
上手く立っていることが出来ず、ぺたんとその場に座り込む。
「これはいったい……」
「うふふ、逃げちゃダメよ? もう捕まえた、離さないわ」
それは岬のろっこん『致命的な婚約 -デッド・マリー-』の効果であった。これにより岬の負傷部位がきららと共有される。
岬の秘密、左脚が義足。
それ故きららは左脚に力を入れることができなくなっていた。
「大好き。愛してるわ、貴女の全てが欲しいの」
「うふふ、嬉しいです。わたくしも知識をくださる方、皆さんが大好きです。もちろん、あなたもです美崎さん」
「ありがとう、貴女の事もっと好きになっちゃった。でももっともっと好きになりたいの。ねえ、私も貴女の秘密が知りたい。貴女の事、何も知らないから、何でも知りたいのよ。貴女の好きな事嫌いな事楽しい事苦しい事悲しい事恥ずかしい事嬉しい事痛い事気持ちいい事秘密全部! 貴女の事をもっと知れたら、もっともっと好きになれるわ。ねえ教えて、貴女の秘密、私に頂戴?」
岬の言葉は呪詛のようにきららに注がれる。
「困りました。他のことであればいくらでも教えられるのですが……わたくし、秘密がありませんの」
「あら嘘はダメよ。嘘つきでも泥棒でも、私は貴女が大好きよ。どんな貴女も愛してる。だけど、今は本当のことを教えて欲しいわ」
「いえ本当なのです。わたくしには秘密がないのです」
それまで岬ときららのやり取りを静観していた月詠も、口を挟んだ。
「またそれか。言えないのなら、捏造してもいいのだが? 今ここで私とキスでもするかね?」
「それは素敵な提案ですね! わたくし、女性とキスするのは初めてです!」
「ずるい! 私もキスする!」
「……いやいや待て待て、どうしてそうなる。秘密を知られるのが怖いんじゃないのか?」
「怖い? どうしてですの?」
きららはきょとんと月詠を見た。
「それじゃあ、もしかして貴女には本当に秘密がないの?」
きららが答える前に、扉付近から声がした。
「どうやら、本当にそうらしい」
八神 修
が取材ノートを広げながら、きららのパーソナルデータを話し始めた。
「日光瀬 きらら、寝子高の2年3組に所属していて、桜花寮に住んでいる。ルームメイト不在。帰宅部。得意科目は歴史、苦手科目は物理。好きなものは知識、文字と人の声。苦手なものは複雑な考え事。趣味は知識集め、特技は速筆、暗記。授業中の教師への質問を禁止されている。最近は髪の毛の本数を数えることに嵌っているらしいが、いつも途中でわからなくなってしまい悔しがっている。そして最新の情報では、今でも父親と風呂に入っている、とある」
「最後のはまったくの嘘です。あなたがもっと大勢の前で恥をかかなくてよかった」
「随分と調べあげたんだね」
月詠にそう言われ、修は苦笑した。
「調べあげた、と言ってもいいのかわからないな。何せあまりにもあっさりしていたものだから……」
ノートのページをぺらぺらとめくって、また一つ、きららについての情報を口に出す。
「なにせ、全身の黒子の数までも、簡単に知ることが出来たほどだ」
月詠は修に怪訝な視線を向け、
「見たの?」
岬は微笑みをたたえながら、そう言った。
「……勘違いするんじゃない。日光瀬について、それだけ誰でも、何でも簡単に知り得るということだ。現にこの情報の提供者は複数人いた」
修は取材ノートをぱたんと閉じて、今度は携帯電話を取り出す。
「極めつけはねこったーだ。入学式以前、もれいびとなる前の日光瀬のねこったーには、自分自身の秘密から個人情報、性癖、テストの点数……日光瀬自身のことが、何から何まで事細かく書かれていたよ」
ねこったーのログを自動で日毎にまとめているサービスの、きららのページを開き、それを見せながら修は説明した。
「つまり、日光瀬には秘密と言うほどの秘密がない」
『目には目を、歯には歯を、暴露には暴露を』を実行しようと秘密を探っていた修だが、ここまで本人がオープンにしているようでは、あまり効果はないだろう。
「もちろんです。どれもこれも全て、わたくしに関する知識です。皆さんに教えるのは当然でしょう? 皆さんが知りたいというのであれば、わたくしは本日の下着の色も教えます。お見せします。皆さんが更にその下も見たいとおっしゃるのであれば……少々恥ずかしいですが、公衆の面前で裸になることも厭いません」
「やめたほうがいいわ、危ないもの!」
「それに警察のお世話になってしまうかもしれない。それは流石に嫌だろう」
「そうですね、前科持ちになってしまうのは少し……いえお待ちください、でもそれもそれで貴重な経験知になりますね……。きらら、脱ぎます!」
きららはばさっとブレザーを脱ぎ捨てた。
「いやいい、脱ぐな!」
きららを止めようと近付いた修は、すったもんだの末にろっこんの餌食になる。
「父は衆議院議員で俺が地盤を継ぐことを望んでいる」
これは修が政治家の子と見られたくないために黙っていた秘密だった。
しかし修は内心、ほっとしていた。
聞き出されたのがこの秘密でよかったと。
もう一方の秘密が暴かれなくて、本当によかったと。
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敷石しじみ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月23日
参加申し込みの期限
2013年06月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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