this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
猫鳴館、自治会長選任戦1370春 ~天使の羽選手権
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
14
つぎへ >>
●天使の羽選手権、開幕
そして。五月のよく晴れた日。
三夜湖に、奇跡の風・五月のジェーンが吹いた。
三日月型の湖の北側、湖面にぽっこりと突き出した崖上のスタート地点には、猫鳴館生のみならず、手伝いに来た他寮生や地元の人たちが集結している。
スタート地点のそばには審査員席が設けられ、デザイン審査員の
泉 竜次
、
海原 茂
、
鳶色彦
が着席していた。席にはそれぞれ名前札とお茶とお茶菓子が用意されている。審査員席の隣は、マイクとノートパソコンを設置した運営席。そこから少し離れたところにミニスピーカーと大型の液晶モニターが設置され、モニターが見やすい位置に待機者や観客の為のシートも用意されている。ノートパソコンの前に座って上空からの様子を撮影するためのドローンの準備をしているのは、星ヶ丘寮生の
八神 修
。以上の手配を行ったのも彼である。
「うん、イベントっぽい用意を軽くしたんだ。ごく軽くね」
爽やかに笑う白い歯が眩しい! 眩しすぎる! これが星ヶ丘の力か!
雅樹と夏夜が作った『猫鳴館自治会長選任戦 天使の羽選手権』の横断幕が青空に白くたなびくと、設置された大型液晶モニターに、現自治会長・
橘 明里
の顔が大写しになった。
「本日は絶好のそらとびより! なのなの!」
モニター脇のミニスピーカーから、あっかるい声が響き渡る。
「さあ! 天使の羽選手権! はじめるのなのー!」
明里の宣言に、おおーっという歓声が上がった。
「テステス、こちら運営席の八神。救助要員とボートは配置に付いたかな。どうぞ」
――こちらアヒルさん号。
羽生 碧南
、
鷹取 洋二
、2名配置についています。
無線機の向こうから、やや緊張した碧南の声がする。続いて、夏夜の声。
――こちらカモさん号。
恵御納 夏夜
、
椎井 莉鳥
、2名、準備できてる、よ。
「了解。着水したら救助よろしく」
――了解。
――頑張るね。
◇
無線を切り、碧南は向かい合って座る洋二を見る。
自治会長選とはどんなものかと見物に来ただけだったのに、その場にいた猫鳴館生に「人手が足りない」と手を引かれ、あれよあれよという間に救助ボランティアになっていたのだから、訳が分からない。でも。
(それでよかったかもしれない)
なぜなら鷹取先輩も救助ボランティアとして参加していたからだ。
同じボートに乗れれば、という念願叶って、ふたり揃ってアヒルさん号の担当になったのだから、これを僥倖と言わずしてなんと言おう!
(ああ……鎮まれ、私の心臓!)
頬を赤らめうつむき加減になる碧南の恰好は、競泳水着の上にパーカーを羽織った姿だった。洋二も同じような恰好で、すぐ脱げるようにパーカーの前を開けているので、胸のあたりの素肌が露わになっていて、目のやり場に困る。本当だったら洋二の方も、碧南の素足に照れても良さそうなものだが、さっぱりそんな素振りはないのが彼らしい。
(しばらくの間、先輩と二人きり……)
そう思うと、心臓が口から飛び出しそうだったが、救助ボランティアとして役に立たなかったらどうしようもないし、なによりそれで鷹取先輩に迷惑かけられないと、碧南は深呼吸して気を鎮めようと努める。
「羽生くん?」
「は、はひっ?」
声が裏返る。ああもうやだ。気を鎮め……られないよ!
紅潮する碧南に、洋二は一体どうしたのかと首を軽く捻り、
「デモンストレーションで橘くんが飛ぶようだよ」
と崖の方を指さした。
◇
三夜湖の崖に立つのは、純白の天使の羽根を背負った明里だ。
マイクパフォーマンスをしながら飛び方の説明をしている。
「ここからこうやって飛ぶと、この五月のジェーンにのって、こう、とっても遠くまで……まで……」
崖っぷちで、明里の身体が風に煽られ斜めに傾く。
「ああああれ? ぴぎゃー!?」
あああーーー!! という観客の驚き声の中、くるくるくると真っ逆さまに落ちてゆく明里。
じゃっぽーん!!!
水しぶきが上がる。
「早速出番だ! 行くよ、羽生くん!」
「はいっ!」
アヒルさん号がすぐさま駆けつけ、ばしゃばしゃと手足をばたつかせている明里をボートの上に引っ張り上げる。明里はびしょ濡れの桃髪を振って水気を飛ばすと、上空のドローンに手を振った。
「ちひひー。失敗しちゃったのなの!」
モニター画面に映った明里の笑顔に、観客たちも一安心。
ドローンが飛び去ると、碧南は明里にこそっと聞いてみた。
「もしかして、わざと落ちた?」
「ばれちゃいましたなの? だって、あかりは今回の首謀者もといくろまくもといせきにんしゃだから、本番の皆より目立っちゃいけないのなの! 今日はあかりじゃなく、みんなが羽ばたく日なのなの!」
岸辺に送り届けてくださいですなの、と明里は笑む。このあとは運営席で皆の勇姿を見守るつもりだ。
「みぃんなが大きく羽ばたいてくれると、あかりはあんしんするのなのよ!」
明里の言葉に、碧南は胸がじぃんとした。これが、猫鳴館の自治会長というものか、と。
だけど明里は、そんな空気を天に向けたグーパンチで打ち破る。
「――なぁんて、シリアスするのはガラじゃないの! みぃんなみんな、たのしくあそぼう! なのなの!」
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
14
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
猫鳴館、自治会長選任戦1370春 ~天使の羽選手権
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
19人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年04月07日
参加申し込みの期限
2018年04月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年04月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!