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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
脱いで！ 笑って！ 世界を救って？！
急：これはもう、狂宴
パフォーマンスも佳境に入った頃。捜索隊もまた、カオスの渦中にあった。４人とも、服がぼろぼろだったりびっしょり濡れていたりしている。
だが、彼らはトラップを乗り越え、１２、３歳ぐらいの少年と対峙していた。肩まで伸びた灰色の髪をうなじで縛った、あどけなさが残る顔の少年はきっ、と鋭い目で５人を睨みつけていた。
「コヨミ兄……。それに……こいつら新しい兵士か？」
この少年こそがヒィズル国の王子・スサであった。
――十数分前。
あいつはこっちの反応を見たがってるんだから餌は俺たち自身だ。
（追ってきたな……）
スサは近づいてきた気配に気を配り、その方向へ向かった。罠を仕掛けながら逃げ回っていた彼だが、なんだか飽きはじめていたからだ。だが、その時。音を立ててハチが飛び出してきた！
「うわあっ！？」
刺されたらたまらない、とスサは身を翻して走り出す。だが、そのハチはしつこくスサを追いかける。
（なんだ、このハチ！ めっちゃ追いかけてくる！！）
必死に逃げるスサ。彼は不思議に思いながらも逃げていた。だが、その目の前に見慣れない少年の姿を見つける。
「おい、お前！ どいてくれ！！」
スサは叫ぶ。だが、少年は逃げない。後からハチが追って来ているというのに。
だが、ここでスサは思いっきり転んでしまう。同時に何かが足に引っかかり、ぐいっ、と吊り上げられてしまう。
「うわぁ！？」
「やられたからには、倍にして返さないとな」
前に立っていた少年が、歩み寄りながら言う。いつの間にか、２人の少女もまたそこに姿を現す。スサは何がなんだかわからなかったが……、彼らのぼろぼろな様子に罠に引っかかったのだろう、と推測した。
もうお分かりいただけただろう。この少年は響 蒼留人であり、退路を断つ様にやってきたのが嘉渡洲 稀跡とマーガレット・ライカーだった。そしてハチは……ろっこん『ジャパニーズ ジャイアント ホーネッツ』を使った高杉 かようである。
作戦はいたってシンプル。かようがハチとなってスサを驚かせ、トラップを仕掛け蒼留人がいる場所まで追い詰める、という物だった。ルームメイトコンビの作戦勝ち、と言ったところだろうか。
コヨミと共にスサを下ろし、そのまま拘束するとスサは口をぐぅ、と閉ざして睨みつけていた。
「貴方がテラス様とコヨミ様の弟、スサ様、ね？ どんな悪戯をしたのかしら」
稀跡が問いかけると、スサはむくれたまま言った。
「お前達が引っかかったような罠も使ったし、術で温泉ぶちあてたりしていた。でも、死人が出るような悪戯はしていない！」
最初ふてくされたような声で答えていたスサだが、最後のほうは少し涙声になっていた。
「でも、度重なる貴方の悪戯が原因で姉君であるテラス様は洞窟に隠れて岩で入り口を塞いでしまったの。だから、この夜も明けなくて困っているの」
稀跡が事情を話すと、流石にスサも表情を険しくする。コヨミをちらりと見ると、彼もまた真実である、というように頷いた。すると、スサの目にみるみるうちに涙が膨れ上がった。
「泣いてもだめです。貴方がした事の結果ですよ？ 今、異世界から来た踊り手たちが舞台で踊って、貴方のお姉さんを洞窟から出そうと頑張っています」
泣きそうになるスサの姿をなんとなく可愛いな、ネタにできそう！ なんて考えつつもマーガレットが諭す。スサはそれでも少しふくれっつらでなにやらモジモジしているようだった。
「スサ！」
コヨミが手を上げようとしたその時。さっ、と手を彼の前に突き出して稀跡が止める。
「まかせて」
彼女はスサの拘束をナイフで解くと、自然と彼を抱きしめていた。正し、スサの頭は彼女の胸に埋まるような感じである。
不意打ちだったために、スサは身動き１つ出来なかった。ふわりとした彼女のバストに顔が埋まり、息苦しい。だが、妙に暖かくて安らげる気もした。やった本人曰く「昔見たゲームであった気がする技」なのだそうな。
スサは彼女の行動により、おとなしくなっていた。
「姉上は、俺の悪戯の所為でおこもりになったのか……」
「やりすぎた、という事だろう。お前も、さっきの罠に引っかかって嫌な気持ちになっただろう？ それを沢山の人が受けて、姉君も我慢の限界だったのかもしらん」
蒼留人の言葉に、スサは深く反省したのか、がっくりとうな垂れてしまったのだった。
＊：＊：＊：＊
――ステージ。
自分の出番を終えた志波 武道が賑やかしも兼ねて司会者を務め、周囲のボルテージをキープするのに一役買っていた。
「さあて、お次はぁ～この二人だ！！」
武道のアナウンスで注目を浴びたのは、【十二支団】に所属するティクス・ソルとコル・ティグリスのコンビである。ティクスはネズミの耳としっぽが愛らしく、コルは虎の耳と尻尾、獣毛に覆われた手がワイルドである。
パフォーマンスも佳境に入った頃。捜索隊もまた、カオスの渦中にあった。４人とも、服がぼろぼろだったりびっしょり濡れていたりしている。
だが、彼らはトラップを乗り越え、１２、３歳ぐらいの少年と対峙していた。肩まで伸びた灰色の髪をうなじで縛った、あどけなさが残る顔の少年はきっ、と鋭い目で５人を睨みつけていた。
「コヨミ兄……。それに……こいつら新しい兵士か？」
この少年こそがヒィズル国の王子・スサであった。
――十数分前。
あいつはこっちの反応を見たがってるんだから餌は俺たち自身だ。
（追ってきたな……）
スサは近づいてきた気配に気を配り、その方向へ向かった。罠を仕掛けながら逃げ回っていた彼だが、なんだか飽きはじめていたからだ。だが、その時。音を立ててハチが飛び出してきた！
「うわあっ！？」
刺されたらたまらない、とスサは身を翻して走り出す。だが、そのハチはしつこくスサを追いかける。
（なんだ、このハチ！ めっちゃ追いかけてくる！！）
必死に逃げるスサ。彼は不思議に思いながらも逃げていた。だが、その目の前に見慣れない少年の姿を見つける。
「おい、お前！ どいてくれ！！」
スサは叫ぶ。だが、少年は逃げない。後からハチが追って来ているというのに。
だが、ここでスサは思いっきり転んでしまう。同時に何かが足に引っかかり、ぐいっ、と吊り上げられてしまう。
「うわぁ！？」
「やられたからには、倍にして返さないとな」
前に立っていた少年が、歩み寄りながら言う。いつの間にか、２人の少女もまたそこに姿を現す。スサは何がなんだかわからなかったが……、彼らのぼろぼろな様子に罠に引っかかったのだろう、と推測した。
もうお分かりいただけただろう。この少年は響 蒼留人であり、退路を断つ様にやってきたのが嘉渡洲 稀跡とマーガレット・ライカーだった。そしてハチは……ろっこん『ジャパニーズ ジャイアント ホーネッツ』を使った高杉 かようである。
作戦はいたってシンプル。かようがハチとなってスサを驚かせ、トラップを仕掛け蒼留人がいる場所まで追い詰める、という物だった。ルームメイトコンビの作戦勝ち、と言ったところだろうか。
コヨミと共にスサを下ろし、そのまま拘束するとスサは口をぐぅ、と閉ざして睨みつけていた。
「貴方がテラス様とコヨミ様の弟、スサ様、ね？ どんな悪戯をしたのかしら」
稀跡が問いかけると、スサはむくれたまま言った。
「お前達が引っかかったような罠も使ったし、術で温泉ぶちあてたりしていた。でも、死人が出るような悪戯はしていない！」
最初ふてくされたような声で答えていたスサだが、最後のほうは少し涙声になっていた。
「でも、度重なる貴方の悪戯が原因で姉君であるテラス様は洞窟に隠れて岩で入り口を塞いでしまったの。だから、この夜も明けなくて困っているの」
稀跡が事情を話すと、流石にスサも表情を険しくする。コヨミをちらりと見ると、彼もまた真実である、というように頷いた。すると、スサの目にみるみるうちに涙が膨れ上がった。
「泣いてもだめです。貴方がした事の結果ですよ？ 今、異世界から来た踊り手たちが舞台で踊って、貴方のお姉さんを洞窟から出そうと頑張っています」
泣きそうになるスサの姿をなんとなく可愛いな、ネタにできそう！ なんて考えつつもマーガレットが諭す。スサはそれでも少しふくれっつらでなにやらモジモジしているようだった。
「スサ！」
コヨミが手を上げようとしたその時。さっ、と手を彼の前に突き出して稀跡が止める。
彼女はスサの拘束をナイフで解くと、自然と彼を抱きしめていた。正し、スサの頭は彼女の胸に埋まるような感じである。
不意打ちだったために、スサは身動き１つ出来なかった。ふわりとした彼女のバストに顔が埋まり、息苦しい。だが、妙に暖かくて安らげる気もした。やった本人曰く「昔見たゲームであった気がする技」なのだそうな。
スサは彼女の行動により、おとなしくなっていた。
「姉上は、俺の悪戯の所為でおこもりになったのか……」
「やりすぎた、という事だろう。お前も、さっきの罠に引っかかって嫌な気持ちになっただろう？ それを沢山の人が受けて、姉君も我慢の限界だったのかもしらん」
蒼留人の言葉に、スサは深く反省したのか、がっくりとうな垂れてしまったのだった。
＊：＊：＊：＊
――ステージ。
自分の出番を終えた志波 武道が賑やかしも兼ねて司会者を務め、周囲のボルテージをキープするのに一役買っていた。
「さあて、お次はぁ～この二人だ！！」
武道のアナウンスで注目を浴びたのは、【十二支団】に所属するティクス・ソルとコル・ティグリスのコンビである。ティクスはネズミの耳としっぽが愛らしく、コルは虎の耳と尻尾、獣毛に覆われた手がワイルドである。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2018年05月26日
- 参加申し込みの期限
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- 2018年06月02日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2018年06月02日 11時00分
