――? ? ?
「……あれ?」
志波 武道は我に返り、しばしの間言葉を失った。彼の記憶が確かならば、今は布団の中で眠っていたような気がするのだが……。
周りは薄暗く、幾つかある篝火のお陰で森の木々や注連縄で囲われた舞台や重々しい石などを視る事ができた。そのほか、自分と同じように戸惑う寝子島や星幽塔の住人と、神妙な表情の人々(皆が白い衣服をまとっていり、耳が笹の葉のように尖っている)の姿も見えた。
「おや? なんだか困っているようですね」
アケーチ・タッマーキもまたただならぬ予感を感じ、白い服の人々の様子からそうもらした。すると、はちきれんばかりの美乳を規制が入らないぎりぎりまで見せ、超ミニのスカートを履いた美女が近寄ってきた。
「なんだかいい感じの人々が来たわね! さっすが私!」
「私も力を貸しているんですがね」
その傍らには両目を黒い布で覆った細身の男性が立ち、困ったようにこめかみを押さえる。だが、武道たちに一礼すると静かにこう言った。
「ようこそおいでくださいました、舞い手様がた。私はコヨミ。この国を治める女王、テラスの弟です。そして、こちらは巫女のウズメです。急な話ですが力を貸してください……っ!」
深々と、真摯な態度で礼をするコヨミと名乗った男性。その傍らで美乳とおしりを震わせてウズメと紹介された美女が口を開いた。
「実はぁ、テラス様とコヨミ様の弟君であるスサ様が悪戯しまくっちゃって。それが原因でテラス様が洞窟に閉じこもっちゃったのよ。それと同時に太陽まで隠れちゃうし……。そこで賢者様に相談したら異世界の踊り手たちと私が踊って場を沸かせ、テラス様の好奇心を擽ってみよ、と神託が降りたの!」
そう言ってウズメはウインクを1つすると小声で異世界から呼ばれた者たちに言う。
「テラス様、ここだけの話ね、派手な脱衣パフォーマンスに興味をお持ちみたいなのよ」
そこまで聞くと、武道とタッマーキはどやっ、とした顔になる。むしろ得意分野だ、といわんばかりに。
「ふふっ、ならば私が……」
「俺が」
一肌脱ぎましょう!!
2人が服に手をかける。と、派手な煌きと音楽が溢れ、見事なまでに脱衣していた。武道はブーメランタイプの水着。タッマーキは……なんか際どい部分が逆光とストッキングで遮られている?! 斬新なストッキング使いだ!?
周りの人々は大いに盛り上がり、声援も沸き起こる!
いつの間にかウズメの胸の一部も謎の逆行によって隠されていた。
「わぁっ! いい脱ぎっぷりね♪ これならテラス様も興味を示すはずよ!」
ウズメは嬉しそうに小声でいい、コヨミははぁ、と深いため息をついた。
「しかし、スサは何処へ行ってしまったのでしょう。姉上に謝っていただきたいのですが……」
彼はそう呟くと、なにか唱える。と、数羽の小鳥が姿を現した。
「スサを探してくださる方も少しはいてくださると助かります。その場合は、私の使い魔であるこの小鳥が役に立つでしょう」
よろしくお願いします、と彼は静かに頭を下げた。
*:*:*
貴方がたの中に、沸き起こった音楽と光に高揚し「今なら脱いでもいいかもしれない」という謎のわくわく感がおこっている。だがしかし、王弟・スサの事も気がかりだ。
貴方がたは、この舞台で脱いでも良いし、行方を晦ましたスサを探しても良い。ただし女王テラスが本来の夜明けの時間……のこり3時間……までに洞窟から出てこなければ、この世界もろとも寝子島に朝が来ない。
貴方がたは、気分の高揚と同時に、それを魂で悟っていた。
壁からひょっこり、菊華です。
今回は洞窟に隠れてしまった女王様を出さないと寝子島にも朝が来ない?! という一方どんちゃん騒いでフルモンティとなってもばっちこい、むしろそれがいい?! というようなシナリオをお届けです。
「……何いってるのか判らん!!」という方もいらっしゃるでしょうし
さくさくっと説明行きます。
概要
森に囲まれた【ヒィズル】の女王、テラスが、王弟・スサの度重なる悪戯に憤怒し、洞窟に閉じこもり岩で入り口を塞いでしまいました。と、同時に太陽も隠れてしまい大ピンチです。
困り果てた人々は賢者に知恵を借り、その際巫女のウズメ、もう1人の王弟・コヨミ共々『異世界の踊り手たちと私が踊って場を沸かせ、女王の好奇心を擽れ』という神託を受けました。
コヨミとウズメの力によって召還された皆さんは次の行動が出来ます。
1:舞台で脱衣パフォーマンス
舞台で、脱衣します。ただ脱ぐのではなく、派手に!
楽士たちがアドリブで皆さんの脱ぎっぷりに合わせて演奏し、盛り上げます。
どれだけ脱ぐかはお任せします。
が、『ら倫』に引っかかりそうな場合は謎の逆光が隠します。場合によっては七色のプリズム的なあれそれとか、湯煙的なナニカが隠してくれます。
アクションに何も記載が無ければ普段着or寝巻き姿で召還されています。
が、「この衣服から脱ぎたい」「パフォーマンスのためにこれが着たい!」
と言うリクエストがあれば自動的にチェンジできます。
パフォーマンス用の小道具もよっぽどの事が無い限りなんでも出ます。
2:王弟・スサを探す
テラスの末弟、スサは姉が洞窟に隠れた事を知らぬまま森にいます。
白い髪を黒い組紐で結った美少年ですが、たいへん悪戯好きです。
色々なトラップを仕掛けて逃げ回っているようです(姉が怒ったことは感じている模様)。
参考資料:スサの悪戯
スサはトラップを仕掛けてパンチラさせたり、服を肌蹴させたり、水をぶっかけて服をすけすけにしたり、とちょいとえちぃ悪戯をしかけるのが大好きです。
こちらを選んだ方はコヨミが呼んだ小鳥と行動します。
小鳥は方位磁石の役目を持ち、スサの気配を察知すると鳴いてくれます。
>共通の注意事項
すっぱだかはNGって方は【下着希望】タグをお願いします。
登場NPC
コヨミ
ヒィズル国の王弟であり宮廷呪術師の1人。
姉と弟を心配しているが、脱ぐのは恥ずかしい。
千里眼なため目に黒い布を巻いて常人並みの視力に抑えている。
ウズメ
ヒィズル国の巫女の1人。術力が強く、踊りが上手。
美乳と美尻の持ち主で舞ではそれを強調した衣装を着ている。
テラス
ヒィズル国の女王でコヨミとスサの姉。度重なるスサの悪戯にぶち切れ
して洞窟に引きこもり、岩で入り口を塞いでしまった。
スサ
ヒィズル国の王弟で、まだ幼いが弓の名手。
非常に悪戯が好きで、悪戯をやりまくった。その所為で姉がぶち切れした。
それではよろしくお願いします。