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<宝石人形>柘榴石ガネット
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【拡散する情報を前に】
「これは……」
何気なく開いたSNSのタイムラインを前に、
青山 絢
は思わず画面を数度見直した。
『球体関節の人並の大きさをした人形が、九夜山から降りて旧市街を動き回っている』
『人形が、旧市街のボロアパートに買い物袋を持って通い詰めているらしい』
『人形が、年寄りをダーリンと呼んで、仲よさそうに一緒に歩いているのを見た』
それらのツイートには、ご丁寧にもタグまで付いており、辿ればその大体の身長から着ている服と姿形、旧市街の目撃情報。そして、いつも入っていくという古いアパートの写真までが、はっきりと記載されていた。
「……」
絢は情報を見ながら考える。
人形の髪色や服、そして特徴として左胸に付いているという宝石らしきもの……
これらの情報から、それは確かに以前絢が遭遇した、神魂により動いていた宝石人形と呼ばれたシリーズの人形
『アメトリア』
という人形の仲間ではないかと──
「なに、これ……止めなきゃ!」
同時刻。SNSを見た
恵御納 夏朝
は、あまりの拡散ぶりに顔から血の気を引かせ、動揺を隠せないままに携帯を握りしめた。
絢とほぼ同じ情報を得て、夏朝もこれは以前遭遇したことのある宝石人形シリーズの一体に違いないと確信する。
ひとまずは、この事態を知るはずの館の存在へと連絡を取ろうをして、
「屋敷の場所は知ってるけれども、電話番号は……っ!
前の時みたいに書き込みは──!?」
前回は直接教えられた場所へ向かった為、電話番号までは教わっていない。しかも、前回館の主が使用したアカウントは本当に臨時のものであったらしく、現象収束後に間もなく削除されている。
次に考えられたのは、前回の仲間。その誰かならば、屋敷に連絡を取っており番号を知っている可能性は高いだろう。
「誰か、誰かいれば……!」
夏朝が必死にSNSの画面をスクロールする。
それらを踏まえ、前回のアメトリアの時に使用した情報網の中から、今回動いている人形について書き込みをしているアカウントを探す。
短いようで長い時間の中、書き込みの中にようやく
常闇 月
と
八神 修
のアカウント名を見つけて、夏朝はようやく大きく息をついてその二人へと、自分の今後の行動について連絡を取り合った。
「人形と、老人……?」
また奇妙な噂が流れている。
SNSでは今『人形が老人の元へ通い妻をしている』という、常識を愛する者にとっては完全に理解不能状態の内容が、当然のように、もしくは面白可笑しく流れていた。
エイプリルフールじみた冗談にしては、流れてくる情報はリアルでそして人権侵害を思わせる程に詳細だ。
それを目にしていた
大天使 天吏
は、しばし小首を傾げてそれを目にして。それから、以下の文章をタイムラインに置いた。
『寝子島で球体関節のような恰好をしたお洒落が流行っている』
『中でも、綺麗な宝石をつけるのが上級者の証らしい』
──恐らく、その人形とやらは本当に動いているのであろう。
そう思いながらも、天吏はそれらの偽情報を流し、人形が動いている訳ではない、それはデマだったと思われるような雰囲気を作り始めた。
「本物、ね」
パソコン前へ移動し、今までの情報を纏め上げた絢が呟いた。
拡散されてきた映像や画像をパソコンで分析し、動いている姿や左胸に付けられた深いワインレッドの宝石等から、絢自身もこれが自身も見たことのある宝石人形の一体であろうと結論付けた。
「でも、ここまで広まってしまったら……」
SNSの画面を目に写しながら絢は呟く。
あちこちの画像、映像の情報は、かなりの数のリツイートを残していた。人の興味を引いているのか、情報の広まり方が尋常ではない。ここまで拡散されてしまったからには、既にかなりの人が「人形が島を動き回っている」と認識してしまっているのではないか──そう思われた。
「ん……?」
最中、絢は天吏の書き込んだツイートを目にした。
動くという人形をデマだと告げる書き込み。
それは『人形が動く可能性がある』ことを、知っていることの裏返しだ。
それを見た絢は、しばし考え込む。
情報の拡散度合いはかなりのものだとみた。ここまで来た状態で、これらの情報がどれだけ有効であるか。
恐らく事実であるだろうから『これは噂ではない』と力強く言う者も少なくない。そういった人物達がしつこく騒げば、却って状況が悪化する可能性も──
「いえ。
これは使える」
絢は脳裏に浮かんだ案に僅かに目を見開くと、そのまま急ぎ、己が演劇で使用している衣装類を漁り始めた。
「どれほどの効果があるかは分からないけれども」
そうして改めてSNSを見つめていた天吏は、ふととある事に気づいた様子で自分の身体を見下ろした。
「……目撃した情報の人形と、自分の背丈、似ているわね」
確認しつつ、何かを思いついた様子でクローゼットの方へ歩く。
そして、目撃情報と似た雰囲気の衣装に身を包むと、目撃情報のあった場所の一つへと足を向けた。
思う──人形と老人の恋。それはなんて、なんて、
「──愚かな行為」
天吏は歩き始めた。
その『あまりに不毛な行為の意味』を、己が目で観察する為に。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年04月03日
参加申し込みの期限
2018年04月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年04月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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