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◆
3体目のコロッサスが倒れた、その時だった。
ドレッドノートの身体にまとわりついた卵胞の一部が、脈打つように蠢き始めた。
「卵が孵りそうだ、マズイぜこれ!」
迎撃機をいなしながら卵胞を潰していた、轟が無線で仲間に伝達。
樹がそれに応じ、バイクや軽自動車などを次々に『箱庭』で転移させて卵胞を押しつぶす。
が、ドレッドノートの尋常ならざなる巨体を覆う卵胞を全て潰すのは、この人数で全てのチームの力を合わせても不可能だっただろう。
だからこれは、仕方のないことだ。
卵胞が、内側から弾け飛ぶ。
ぬらぬらと糸を引く粘液を撒き散らし、鳴き声の代わりに駆動音を上げ、いくつものソプターが飛び立った。
◆
「うわ、一気に増えた!」
押し寄せるソプターに、七静はひとまず物陰に身を隠した。
それからさっき立てた作戦を反芻し、やるべきことを再確認。
ぶっつけ本番になるが、きっとうまくいく。なに、ちょっとばかり危ないだけだ。
慎重に様子をうかがい、ソプターたちが彼女の隠れた物陰へと迫ってきた、そのタイミング。
紙を抱えて飛び出して、ソプターめがけてまっしぐら。
弾に当たってしまわぬように、精一杯に身をかがめ、ソプターが格闘アームへ切り替えるほどのクロスレンジまで肉薄。
そして、
「今だっ!」
『ペーパーカンパニー』で、紙の中へと入り込んだ。
ソプターが、「紙の中へ入り込んだ」七静を狙って格闘アームを伸ばす。
しかしその切っ先は、なんと紙の中へと入り込んだ。七静がそうしたのと、同じように。そしてそのまま、全身が紙の中へと入り込んでしまう。
そのソプターは、思考してしまった。
紙の中に入り込んだ敵を攻撃しよう――すなわち、紙の中へ七静へ追いかけようと。
だから、ソプターはできてしまった。
『ペーパーカンパニー』の中に入り込むことが。
入れ替わるように、七静が外へ飛び出す。紙の中のソプターをずびしと指差し、高らかに叫ぶ。
「これぞ紙業の一つ、『檻紙』!」
――だから、ソプターは囚われてしまった。
『ペーパーカンパニー』の、檻の中に。
同じ要領で何機かのソプターを檻紙送りにしてやるが、それでもまだ多くのソプターは健在だ。
急上昇して『ペーパーカンパニー』を逃れたソプターが、旋回、そして銃撃。
ならばと、七静はソプターを閉じ込めていた紙を、一枚破り捨てる。
『ペーパーカンパニー』が解除され、解き放たれるソプター。
しかし哀れ、解放されたかと思いきや、フレンドリーファイヤが直撃。毒液弾を受け、そのソプターはしゅうしゅうと溶解していった。
「よし、思った通り!」
残りの捕らえたソプターたちも駆使し、あるいは盾に、あるいは敵と正面衝突させて相討ちさせていく。
だがそのうちに、紙の残り枚数が心もとなくなってきた。
敵の数が多く、破損による解放を緊急回避として行う回数も、増えてしまうからだ。
まさか敵がいくつも飛び交っているところで見取り図を書くなどと、そんな悠長なことをするわけにはいかず。
幸い、背後に建物に挟まれた路地があった。
当然ソプターは素直に行かせてはくれないが、そこで七静はまっさらの紙をぶわっと撒き散らした。
見取り図の有無がトリガーだとは、流石に気づけないのだろう。捕われることを警戒したソプターの隙をついて、七静は路地に引っ込んだ。
そしてそこに、
「お願いがあるの」
と声をかけてくる少女が一人。
それは、椎井だった。
「どしたの? 紙回避したくなった?」
「大体そんなところ。あなたのろっこんで、私を紙の中に入れて――飛ばして」
最後の言葉で、七静は椎井の意図したところを理解した。
任せて、と路地に広げた紙に見取り図を記していく。
◆
新たに現れた大量のソプターに、アスワドと海斗は怯むことなく向かっていく。
火炎が肌を掠めて、毒液の飛沫に肌がかすかに焦げ、冷気弾が行く手を阻む。
「ヴォーパルバニー族を舐めるな! このくらいでボクは止まらない!」
だが、アスワドの動きはむしろ鋭さを増していく。
クゥークルで格闘アームをいなすどころか、そのまま断ち切り、ヴォーパルを一つ振るうたびにソプターが叩き落とされる。
死角から肉薄し銃口を向けるソプターがあれば、海斗がアスワドの断ち切ったアームを投げつけて牽制。
すかさずスコップを力の限り叩きつけ、思っいきり粉砕してやる。
「ちょっと数が増えたくらいで、今日のオラたちが止まると思ったら大間違いだべ!」
しかし、それでも。
向けられる銃口の数は多く、確かに二人の傷は増えていく。
◆
「む。増援か」
これまでと同じか、あるいはそれ以上の数のソプターが殺到するのを見て、黄流は刀を握る手に力を込めた。
そして、ふと思う。
戦闘に赴いた時点で、黄流のろっこんは既に発動していた。
本来、「守る」と強く念じなければ発動しないのが、黄流のろっこん『先の先の心の先』だ。
ならば何故、という自問は、同時に愚問でもあった。
この戦いは世界の危機であり、世界の危機というのは、すなわち黄流の最愛の従妹の危機を意味する。
そう、守らなければならないのだ。
従妹を、そして従妹の愛するこの寝子島を、寝子島のあるこの世界を!
事情をテオから聞いた時、守らなければならないと、なんとしてでも守ると念じた。
だからこそ、はじめからこの手に刀があったのだ。
ゆら、と陽炎のような闘志が立ち上る。
「余がやらなくてはならぬ」
守らなければならぬ。
「余がやらねば、なんとする」
守れなければ、なんとする。
「来るなら来るがいい。増え満ちるというなら、好きなだけなすがよい。されど――」
二刀が閃き、一機のソプターが三枚におろされる。
冷気団が頬をかすめ、わずかに凍りつく。だが、それがどうした。
「――されど汝らが、我が最愛に仇なす者であるならば、どれほどの大群であろうと、全て対峙してくれようぞ」
構えた二刀が、ファイアソプターの炎を受けて赤く煌めいた。
いざ、と。駆け出そうとしたその時、「 BANG!」という声がして、ソプターが、小さな爆発を起こし墜落していった。
「そこのサムライ! 僕たちも手伝うよ ――もう一発、BANG!」
「うじゃうじゃ居るとは思ってたけど、どこからこんなに出てきたのかしらね!」
黄流の後ろからやってきたのは、ランベール姉弟。
ちなみに現在、巡り巡って勝負はイーブン。
そこに現れた大量の追加ソプターは、言ってみればボーナススコアを稼ぐための隠しステージのようなもの。
そのついでに人助けをするというの、まあ悪くはないだろう。
◆
この期に及んで数倍以上に数を増やすソプターに、「ったく」と秋は吐き捨てる。
「ったく、数ばかり揃えたところで、私らの命は取れないってわからんのかね?」
矢も尽きて、代わりにする残骸もなくなって降りてきた鷹梅が、秋と背中合わせにソプターへ向かいながら言う。
「機械ゆえ、融通もきかないのでしょう。ならば互い斃れぬように、斬れる限りを斬って、払って……斃し続けるまでのこと」
ソプターの銃口が、一斉に火を噴いた。
軌道の先読みなんぞという理屈に頼れば、瞬く間に蜂の巣になる圧倒的な「点」の暴力。もっとも侵略機械であるならば、こうなる可能性も頭の片隅で考えてはいた。
故に、秋と鷹梅は足元の残骸をまず盾とした。
秋が格闘アームを拾いあげ、「アレクト・ソード」で斬れ味を付与。そして、投擲。
ソプターが散開し、射撃が緩んだその刹那に鷹梅が『鷹羽白梅』を発動。
背中から梅花混じりの鷹の翼が現出し、ソプターの群れの只中へと飛ぶ、
機械でも、無用のフレンドリーファイアは避けるようにプログラムされているのだろう。かえって、飛び込んだほうが攻撃の手は緩む。
一息に己の間合いまで飛び込んで、すかさず居合刀にて一閃。返す刃で、さらにもう一閃。
ソプターどもを叩き落とせば、すかさず秋が喰らいつく。
空と地上と、二人の剣士が機械の群れと切り結ぶ中、ひとつ場違いなものが紛れ込む。
それは、紙飛行機。
「そこの人たちー! ちょっと離れてー!」
大きな声で呼びかけたのは、七静。二人は『ペーパーカンパニー』のことは知らぬが、この場に居る人間が敵側でないことは理解している。
そしてこういう時、何が起こるのかも大体は予想がついていた。
二人が距離を置き、入れ替わるように紙飛行機から飛び出したのは、椎井。
「まとめて落としてあげるわ」
『スタンハンド』。
群れのド真ん中で放たれた迸る電気は、ソプターどもをことごとく麻痺させ、地面へと墜落させた。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年04月04日
参加申し込みの期限
2018年04月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年04月11日 11時00分
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