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嘘<ユメ>が現実<ホント>になるセカイ。それが、らっかみ!
嘘<ユメ>が現実<ホント>になるセカイ。「相棒」
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【つぼみの少女たち】
自分の大切な愛機……カプセルギアと、お話できたなら?
ギアマスターを名乗るなら、誰でも一度は空想することでしょう。オモチャであるはずの彼らが言葉を発し、自分の名前を呼んでくれるのです。お話してくれるのです!
そんな願いをこの日にかなえた、ふたりの女の子たちのお話です。
ギアマスターネーム、『アイリス』。
暁桜 逢莉
がそう名乗るとき、彼女は動き出します。
カプセルギアギアネーム、『エルミナータ・アウレリア』。彼女は大切なパートナーです。
「だからわたくし、お願いしたのです。『エル、あなたとお話できたら』って」
「ええ。私も同じ気持ちでしたよ、逢莉。ずっと、ずうっと」
目の前で今、エルミナータは逢莉を見上げて言葉を話しています。スカートの裾をついとつまんでお辞儀をして、きらきらとした瞳で見つめています。
逢莉の願いは、かなったのです!
「ああ、夢みたいです。あなたとお茶会ができるなんて……こんなふうにおしゃべりできるなんて。まさに、驚天動地です!」
「こんな日が来るなんて、思ってもみなかったです。神さまの粋な計らいに、感謝しなくてはね」
ぱちり、エルは茶目っ気たっぷりに片目をつぶりました。
エルはカプセルギアですけれど、今日に限っては逢莉が差し出した人形サイズのカップからお茶を飲み、時折まばたきをして、逢莉と同じ深いブルーの長い髪をゆるやかな風に揺らしています。
逢莉は思います。彼女はこんなに小さいけれど、まるで姉が帰ってきたかのような……。
「……いいえ。エルはエル、ですよね」
「逢莉? どうかしたのかしら?」
逢莉はふるふると首を振って、
「ううん、なんでも! それよりエル、いつもあなたが入っている私のカバン。窮屈ではありませんか? 大丈夫ですか?」
「ええ、もちろん。お祖母さまからいただいたポーチのなかですから、とても快適ですよ。そうだ! お祖母さまに、お礼を伝えてくれませんか? とても素敵な居場所をありがとう、と」
「まあ、本当に? わたくしも嬉しいです。ぜひお祖母さまに伝えますね!」
エルが動いて、しゃべっている。
確かに彼女は小さくとも、どこか逢莉の失くした家族を彷彿とさせました。どこかに面影を感じるのです。エルと接していると、彼女を動かしていると、時折あのグランドハープが頭をよぎりました。
「……エル。バトルでは、いつもわたくしを助けてくれてありがとう……痛くはありませんか? 辛くはないですか?」
逢莉はそっと、小さなエルを手のひらで包み込みます。
「わたくしがマスターで……良かった、ですか?」
その証にでしょうか。エルは逢莉のあたたかな手のひらへ、そうっと頬を寄せました。
「なにを言うのです。しゃべれなくても……伝わらなくても。ずうっと思っていましたよ」
美しい瞳を伏せて、そうしてはっきりと告げました。
「貴女に会えて良かった」
「ふふ……わたくしも、ステキなレディがアイボウで良かったです!」
こんなにも心穏やかなひと時を、他人と過ごせるでしょうか。ただのオモチャと、心通わせることができるでしょうか。
エルは今や、大切な友人で……そして、大切な家族。きっとそう呼んでも差し支えないことでしょう。口に出してそう呼ぶのは、まだ少し照れくさいけれど。
「さ、逢莉。まだ時間はたっぷりありますから。もっとお話しましょう?」
「ええ、そうですね! 今日はエルのことを、たくさん知りたいですから!」
不思議な語らいは、飽きることなく続きます。
あたりは一面の花畑。
「あのままじゃ……終われないから」
それは、ある種の決意でした。
あの日
が二度訪れる幸運があるのなら。伝えなきゃ。
まぎれもなく、これはふたりの物語です。一人と一体ではなく、二個の生命が向かい合い、語り合い、互いの心を紐解いてゆく過程の物語です。
切り出したのは、
環 的子
でした。
「話して? あの日のこと。私に、なにを伝えたかったの? 今は……話せるよね?」
『話せる……それが私には、嬉しいよ。座ろうか』
「うん」
今の
N.E.O.M.U
はあの日と同じく二メートル以上の大きさで、小柄な的子に比べても巨大と言えます。その声はガラスのように透き通っていて中性的で、それでいてどこかこの世のものではないような響きがありました。
目鼻の無い顔の上で、ぱか、と裂けるように口が開きます。長く青い舌がずるりと蠢くのが見えました。
『不安、だったのだと思う。マトコに伝えるための言葉もなかった。だから、マトコといっしょに見た本や映画のなかに登場する人間の真似をすれば、なにかを伝えられるかも……そう、考えて』
狭間の日の終わりに、ネオムが的子へ寄せた……あれはなんらかの、感情だったのでしょう。的子にも、ネオム自身にもおぼろげではっきりとはしないまでも、それがあたたかいものであったことは確かです。
それゆえに、ネオムは戸惑いに沈んでしまうのでしょう。ネオムはカプセルギアです。生まれたばかりのようなものです。人間の抱く深い愛情というものを、すんなりと理解することはできなかったはずです。
的子もまた、小学五年生の女の子に過ぎません。多くの人間関係を経て、繊細で豊かな感情を胸に育んでゆくのは、まだまだこれから。彼女は成長期なのです。
未熟なふたりは、互いへの想いに迷いました。
「ねえ、ネオム。ネオムは、どきどきする? 私と居て」
『それは……ない』
返す言葉には、少しの逡巡がありました。けれど口調はしっかりとしています。
『人間で言う、動悸や鼓動は感じない。強い欲求もない。ただ』
「ただ?」
『ただ……マトコといっしょに、居たい。ずっと……それだけは、強く感じる』
しゅう、とネオムが息を吐きました。人のようなその仕草に、的子は小さくうなずきます。
「そっか。じゃあ、ネオムの気持ちはきっと、私とおんなじなのかも」
『同じ?』
「私、ネオムにはどきどきしない、してない。きっと、そういうことじゃないんだって思う」
頭をネオムの肩に預けて、かぼそい吐息のように、つぶやくように、伝えました。
「大切なんだ。きっと、すごく。離れたら嫌だなって……そう思うんだ」
『マトコ……』
人とカプセルギアの関係は、まだまだ始まったばかりです。多くのギアマスターたちがそうであるように、的子とネオムもまた、互いを理解していくのはこれからなのです。
たくさんの知らないことを知っていくその過程で、的子とネオムは、より強固に結ばれてゆく……その確信だけは、どちらにもあったことでしょう。
「ふふ、でも……ネオム、かっこいいもん。もしどきどきしちゃったら……ネオムも私と居て、どきどきしちゃったら。その時は、いっしょに考えよう? いっしょに乗り越えていこう?」
『そうだね。そうしよう。つまり、私たちは……相棒。そういうことだね』
「うんっ、相棒!」
するりとネオムの長い尾がしなったかと思うと、その先端には、白くて繊細な花が摘まれています。ネオムがそれを的子の髪へと差し入れると、彼女はくすぐったそうに微笑みました。
逢莉とエルは、ある共通の友人について、話に花を咲かせておりました。
「的子ちゃんは素敵ですし、ネオムさんは頼りになりますもの。とっても大切なお友だちなんです!」
「もちろん。逢莉にとって大切な人たちは、私にとっても大切ですよ」
「まあ! 嬉しいです♪」
的子が時折表情に帯びる陰に、逢莉は気付いているでしょうか。
逢莉が背負った過去の重みを、彼女の明るい所作の裏に、的子は見い出しているでしょうか。
女の子たちはこれから、深い感情の機微を少しずつ、ちょっぴりずつ、学んでいくことでしょう……そう。たくさんの友人たちとの絆や、カプセルギアというアソビを通じて、少しずつ。着実に!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
69人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年04月01日
参加申し込みの期限
2018年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年04月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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