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嘘<ユメ>が現実<ホント>になるセカイ。それが、らっかみ!
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【天長地久】
北里 雅樹
。高校三年生。
椎井 莉鳥
。高校二年生。
ともに十七。
学年の違いは決定的な溝として刻まれ、互いに自然、離れゆくものと思っていました。
けれどなぜだか、ふたりはたびたび顔を合わせては、変わらないやりとりを交わします。くだらなくて他愛ない、穏やかで落ち着いたひと時を共有します。
なぜ? 離れがたいから? 終わったはずなのに?
「……俺たちさ」
「なに?」
雅樹にそれを口にさせたのは、彼女からなんらかの反応を引き出すことで、確かめたかったからでしょうか。
「『あの時、椎井が留年せず、いっしょに進級していたら。恋人同士のままだったなら』。俺たち、どうなってたんだろうな」
「そんなの。決まってるじゃない」
莉鳥はいつもの不愛想でぴしゃりと言ったきり、口をつぐんでしまいました。
見上げた彼女の瞳を、彼は真っすぐに受け止めます。
結局のところ、ふたりはとっくに、分かっていたのかもしれません。
「よう、椎井。朝練ご苦労さん」
「普通は、おはようと言うんじゃない?」
莉鳥が陸上部の朝練を終えると、雅樹が待っていました。
いえ、別段彼女を待っていたわけではないのでしょう。登校したところに、たまたま見知った顔があったので挨拶をした。きっとその程度のことです。
「いつも思うんだけど、よく朝から全力疾走できるよな」
「あなたはいつも眠そうよね」
噛み合っているようないないような、そんなあやふやな会話をぽつり。ぽつり。
更衣室で着替えるはずだった莉鳥は壁を背に、つまらなさそうに、それでも雅樹との会話を切り上げるでもなく。なんとはなしに応じます。
雅樹はどこか眠そうな目を細めて、さしたる興味もなさそうに。それでも莉鳥とのやりとりを疎んじることもなく、ぼんやりと言葉を繋ぎます。
端からは、これが恋人同士の会話であるとは思えないことでしょう。
ともに苦労して昨年度の期末試験を乗り越えた甲斐あって、ふたりは揃って三年生へと進級しました。あやふやで曖昧な恋人関係は今でも、ずるずると尾を引くように続いています。
その後は大したきっかけもないまま別れて莉鳥はシャワーを浴び、雅樹は教室へ行って友人とだべり、ホームルームを経て授業開始。
昼休みになれば、特に約束していたわけでもないとうのに、自然と向かい合って顔を合わせながらの昼食タイムです。
「今日の日替わり、美味そうじゃん」
「雅樹。同じものばかり食べてたら偏るわよ、栄養」
「猫鳴館の食生活事情ってやつがさ。やっぱりさぁ」
「あ、これ美味しいかも」
噛み合っているような……やっぱり噛み合ってないような。
毎日のように繰り広げられるそんなやりとりを、ふたりの友人たちは常に不思議そうな目で眺めています。
多くの人は、彼らのやりとりを理解できないことでしょう。到底恋人同士には見えないし、百歩譲ってただの友人だとしても、互いに会話を楽しんでいるようには見えません。
それでもこれが、これこそが、ふたりのやり方なのです。たとえそうは見えなくとも、これこそが彼らなりの恋の形なのです。紛れもなくふたりは恋人同士であり、互いに恋をしているのです。
午後の授業を終えて、ふたりは夕日のなかを歩きます。
どちらが誘ったわけでもなく、放課後になると自然と顔を合わせて。寄り添い合うでも離れるでもなく、ごく微妙な距離感を保ちながら、彼らは並んでただ、歩みを進めます。
「うおー、綺麗だなー夕日」
「5月にしてはちょっと、肌寒いわね」
まるでひとり言のような、けれどふたりにだけは意味の通じ合った会話を投げ合いながら、校門を出たところで。
「……なあ。俺たちさ」
「なに?」
雅樹がぽつりと言って、莉鳥は興味もなさそうに、夕日へ目を細めながらに聞き返します。
「なんか俺たちって、話が噛み合わないよな」
莉鳥の返しは、淡泊でした。
「今ごろ気づいたの?」
「なんとなく知ってた」
結局のところ、ふたりはとっくに、分かっていたのでしょう。
噛み合わない会話を楽しみ、噛み合わないからこそ穏やかで、完璧ではないことに安堵する。心満たされる。
ウソをつかなくても、さして変わりはしなかったのかもしれません。どちらにせよ、周りはふたりのことをこう評することでしょう。
『お似合いのカップルだよね』、と。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
69人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年04月01日
参加申し込みの期限
2018年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年04月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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