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●10日
シーサイドアウトレットに、楽しそうな女の子2人の姿があった。
日曜ということでかなり混雑している中、その人混みさえ楽しむように、手を繋ぎ、仲良くお店に入っては色々なファッションアイテムをお喋りしながら選んでいる。
1人は艶やかなセミロングが美しい、上品な姿の目を惹く美人。1人はそれより少し若いだろうか、ショートボブの髪を無造作にピンで留め、ホットパンツから伸びたスラリとした脚を惜しげもなく晒している明るい女の子だ。
何だか接点がなさそうな2人だが、良く見て欲しい。雰囲気は違えど顔のパーツや手足のバランスはとてもよく似ている。そう、2人は姉妹なのだ。
美人系の方……恐らく姉だろう……が、ホットパンツの女の子にスカートをあてながら鏡越しに何かアドバイスをしている。それを素直に聞きながらうんうんと頷く女の子。とても仲が良さそうな2人である。
「これ、ほんとに似合うかなぁ? お姉ちゃん」
姉に渡されたスカートを自分にあて、店内の姿見を見ていた
仙藤 蒼
が自信なさげに言った。
「あなたはあまりこういうスカートははかないから違和感があるかもしれないけれど……良く似合ってると思うわよ」
仙藤 紫
が数歩後ろに引いて蒼の姿を眺める。その腕には幾つかの紙袋。今までアウトレットを巡って買い揃えたカットソーや靴などだ。紫はうんと頷くと、その紙袋を蒼に渡して言った。
「ここの試着室で全部合わせてみたら。店員さんには言っておくから」
「うーん、わかった」
まだちょっと確信が持てない風ではあったが、蒼が頷き試着室に向かう。その背中を眺めながら紫は苦笑した。
いつもラフな格好が多いから、女の子らしい服に苦手意識があるのよねきっと。磨けば可愛いのに、全く興味がないんだから……。
紫は店員に試着室に他の荷物を持ち込んでる旨を伝え、蒼の着替えが終わるのを待つ。数分してそのカーテンが開いた。
「凄くお似合いですよ、お客様……!」
店員が目を見張り、お世辞ではない賛辞を贈った。それもそのはずだ。試着室から出てきたのは上品でキュートな女の子だった。
水色の縦ストライプが入ったふんわりした膝上スカートに、薄いラベンダー色の丈の短いカットソーを合わせている。後ろの襟ぐりには紫のサテン生地のリボンがついており、後ろ姿にも気を抜かないのは流石だ。足元は白いレースソックスに水色のウエッジヒールのサンダルでキメている蒼は、そこらの読モが裸足で逃げ出す可愛さだった。
「これ……誰だろ、お姉ちゃん」
試着室の鏡を見ながら蒼が呆然と呟く。紫がくすくすと笑いながら言った。
「蒼に決まってるじゃない。どうする? スカートはそれにする?」
「う……うんうん! 今日はこれ着て過ごす!」
勢い込んで頷く蒼に紫はまたくすりと笑うと、「じゃあお会計だけしてくるわね」とその場を離れた。
「……お姉様ですか? 素敵な方ですね」
蒼の脱いだ服を畳みながら店員が呟く。蒼は「ああ、すみませんっ」と慌てて一緒に畳みながら、得意げに答えた。
「自慢の姉なんです」
「仲がいいんですね」
「はい! 今日も私の誕生日だから、服を買ってくれるって」
「まあ、おめでとうございます。ふふ、羨ましいなぁ」
最後の口調が砕けたのは、店員の本心だからだろう。
(そうなんです! 姉は優しくて大人っぽくて女子力もハイレベルで……大好きなんです!)
蒼の胸が姉への思いでいっぱいになった。
店を出て再びウインドウショッピングをする彼女達に、買い物客の視線はどうしても奪われてしまう。タイプの違う美人姉妹。姉がいつもそういう視線を集めている事は分かっているが、本日はそれに自分も加わっているというのが蒼は何だかこそばゆい。
けれども果敢にナンパしてくる男達は思い切り無視。だってお姉ちゃんとの貴重なデートだもん!
何て楽しい誕生日だろう。今日は自分の思った通りに言葉も出るし。
蒼は自分が
風邪を引いた時の事
を思い出し、ぞっとする。大好きな人に大好きと伝えられない事があんなに恐ろしい事だとは思わなかった。
蒼はぷるぷると首を振った。あの悪夢はもう思い出したくない。姉にどう思われているかは怖いけど、でも、伝わって欲しい。
(お姉ちゃん……大好き)
キュッ。蒼は繋いでいる手に力を込め、姉に微笑んだ。
―――何か気にしてるのかしら。
自分に繋がれている手に力が込められているのを感じながら、紫は思っていた。
紫の手に絡まれた蒼の手の熱さ。ふらふらと切れた凧のように突然いなくなる妹を心配して紫は手を繋いでいるのだが、蒼の手からはそれ以上のものが感じられた。
(心配しなくてもいいのに)
気にしているとしたら、おそらくあの風邪を引いた時の事だろう。突然大嫌いと言われた時には驚いたが、泣きじゃくる蒼の方がよっぽど心配だった。
(あれは、恐らく神魂の仕業)
だから紫は気にしていなかったし、蒸し返すと思って蒼には何も言ってなかったのだ。
どうしようかしらと思っていると、突然蒼の腕が自分の腕に絡められた。
「……おねーちゃん♪」
自分を見つめ笑う妹に、紫はちょっと瞬きすると、彼女の腕をぽんぽんと優しく叩いた。
彼女の気が済むまで甘えさせてあげよう。それが1番いいのかもしれない。
紫はふふと微笑むと、蒼にウインクした。
「お腹減ってない? 誕生日にはケーキだと思うんだけど」
「わあ、賛成!」
姉妹は花のように笑い合った。
「美味しそー!」
近くのカフェに入った2人。注文したケーキセットが来ると蒼の目が輝いた。それを優しく見つめていた紫は、店員がテーブルを離れると口を開いた。
「改めてだけど……蒼、お誕生日おめでとう」
「あ、ありがとうお姉ちゃん! こんなに素敵な服買って貰って凄く嬉しい!」
ピョンと姿勢を正し、蒼が言う。紫がふふと微笑んだ。
「あなたはほんと服に興味ないから……。可愛いんだから、もうちょっとお洒落しなさい」
笑顔のまま紫が長い指でつんと蒼の額を押す。蒼も照れたように笑ったが、ちょっと真剣な瞳を紫に向けた。
「あのね、お姉ちゃん。今日買って貰ったプレゼントも凄く嬉しかったけど……今こうしてお姉ちゃんとデートしてることが、1番の贈り物だよ。ありがとう」
そう言うと蒼は気恥ずかしげにへへと笑う。そして「……あー、お腹空いた!」とケーキをパクパクと食べ始めた。
紫はしばらく蒼を眺めていたが、やがて可愛い妹に向かい小さく微笑んだ。
「15歳おめでとう、蒼」
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KAN
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年03月15日
参加申し込みの期限
2018年03月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年03月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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