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5月の☆ハッピーバースデー
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●18日
イエーイ、皆様☆ 今日は俺の誕生日。18才だってー!
平穏無事に迎えられて、大好きな人達が今日も元気なだけで嬉しいんだけど。
何となーく、親友2人の様子が……。何かたくらんでいるのカナ?
「……うっしー、帰るかな!」
午前授業だった放課後。まだまだ高い5月の陽光の中、
志波 武道
はうーんと気持ちよさそうに伸びをする。と、その背中がドーンとタックルを受けた。
「ぐほぉっ?!」
眼鏡を飛ばしそうになりながら振り向くと、そこには彼の親友
桐野 正也
が白い歯をキランと見せて笑っていた。
「やあや親友! 気持ちの良い日だね!」
「俺は背中が痛いけどね……ドッタノきりのん?」
ゲホと名残の咳をする武道に、正也はむっふっふと鼻の下を擦った。
「俺今日部活ないんだよ。そんでさ、陸上用のウェア見に行きたいんだけど、武道付き合ってくんない?」
「ほう、ウェア!」
正也の言葉に、武道は顔にこそは出さなかったが、心の中でちょっと鼻の穴を大きくした。気が合う3人組で祝ったり祝われたりした誕生日。今日が俺の番だと考えると、どっかお店に連れだそうというのかな?
武道は頬に手をやり、わざとうーんと考える。そして心配そうな正也にパチリンとウインクした。
「おっけー、行きましょう! 俺もちょっと何か見ようかな~」
「やた!」
あからさまにほっとした様子の正也が胸を撫で下ろす。そんな嘘のつけない彼の肩を笑いながらポンと叩き、武道は弾むように正也と並んで歩き出した。
(……あれえ?)
1時間後。ゲーセンでUFOキャッチャーに興じているこの状況に、武道は首を捻っていた。
スポーツ店できりのんとウェアを見た。結局きりのんは「金が足りない!」って買わなかったけど、俺も水泳用品をチェック出来たしそれはいい。ただどうしてその後。
「きりのんとゲームしてるのかなぁ……?」
武道の予想ではスポーツ店に行った後、どこか別のお店に移動すると思ったのだ。けしてゲーセンではなく。
「? どうした武道、次動かさないとクレーン開かないぜ?」
「お? ああ、イケナイイケナイ……てーーやぁっ!」
武道はUFOキャッチャーの筐体にしっかりと向かうと、勢いよくボタンを押す。クレーンはういーんとのんきに動いてそのアームを開けたが、そこには何も引っかからずにダクトに移動していった。
「ありゃぁ、スカか~」
「むふふ、武道さんはクレーンゲーム系は苦手なようですね!」
口をむにむにさせながら嬉しそうに正也が言う。
「違うよきりのん、ちょっと考え事してただけ……!」
「いいのですよ、無理しなくても」
聖人のように武道に掌を見せながら、正也は優雅に頷く。そしてよーしと腕を捲った。
「このUFOキャッチャーに愛されし子正也様に任せなさい! さあ、どれが欲しい、武道?」
「そんな通り名初めて聞いたよきりのん……。ん、じゃあ俺コレガイイナ☆」
きゃぴりん☆ と武道が指した先には、メイド姿のサンマさんぬいぐるみ。正也の眉間に皺が寄った。
「これ見た事あるぞ俺。景品になったのか……」
「かーいいよね。3人分よろしく!」
「はあっ?! ムリだろ、それ!」
こんな変なぬいぐるみに金つっこむのかよ、とぶーぶー言いながらも正也が筐体に向かう。
「がんばれきりのん!」
横で応援しながら、武道はふと思い出していた。3人分とは、きりのんと、俺と、もう1人の親友の分。
……そういや今日、あいつの姿見てないよ?
時を少し巻き戻そう。
武道と正也がスポーツ店を見てる頃、寝子高から真っ直ぐに帰宅したもう1人の親友
高梨 煉
は、桜花寮の自分の部屋の飾り付けを終えようとしていた。
壁は色とりどりの折り紙で作った輪繋ぎで一面飾り、1番広い壁には『ハッピーバースディ!』と書かれた看板をセッティング。そしていつも使っている机にテーブルクロスを掛ければ、殺風景な男部屋がポップなパーティールームへと変身した。
そう、武道の考えていたように、バースデー企画は水面下で着々と進行していたのだ。
(……パーティールームにしちゃあこじんまりしてるけどな)
そう思いながらも煉は部屋を見渡し満足そうに頷く。そんなに大勢呼ぶわけではない。3人で楽しめれば十分なのだ。
(思ったより早く飾れたな。正也と下準備をしていて良かった)
あいつはうまく武道を足止めしているだろうか。
にししと笑うお調子者の親友の姿が思い浮かぶ。煉の顔が険しくなった。
(……ボロ出してないだろうな)
やっぱり早めに料理も準備しよう。煉は足早に食堂に移動した。
煉は以前から許可を取っていたので、一昨日からこの厨房は使わせてもらっている。材料の買い出しと保存、下準備、そして今日は調理だ。
(ケーキはもう大丈夫だから……麻婆と……)
大きな冷蔵庫を開けて麻婆豆腐の材料を取り出す。今日煉は、武道の大好きな麻婆豆腐と点心を出すつもりだった。
「ああ、蒸し器用意しないと」
大きな厨房で1人煉が呟く。点心は昨日作って冷凍しておいたのだ。レンジでもいいが、やはり蒸し器の方がふっくら仕上がる気がする。
手際よく作業を進めていく煉。ふとどうしてこんなに順調なのだろうと首を傾げた。
(正也か……)
この2日間の事を思い出し、煉はふうと息をついた。確かに正也も準備を手助けしてくれたからこの日を迎えられた。が、しかし。
(豆腐を冷凍庫入れようとするし、飾りの輪は太さ適当でざくざく切るし……!)
正也の手伝っている時間より、自分が怒っている時間の方が長かったかもしれない。煉は手にしている中華鍋を感情のない瞳でじっと見つめた。
辛い物好きの武道のために作る特製激辛麻婆豆腐。……あいつにも味あわせてやろうかな。
「……ひいっ!」
背筋にぞくりとしたものが走り、正也は思わず叫んだ。
「どしたのきりのん?」
「ん、悪寒が……」
腕をさすりながら正也が答える。……何か今、鬼の形相の煉が見えた気がする!
(そういや煉、大丈夫かな……)
正也は1人パーティーの準備を進めているであろう煉を思いやった。
(でも俺が足止め、煉が準備って2人で決めたしな。それに俺、昨日一昨日と煉に怒られっぱなしだったし)
その時の事を思い出せばまた体がぶるりと震える。風邪かな、ダイジョブ? と心配する武道にははと正也が力なく笑っていると、携帯が鳴った。
「お、鬼……じゃなかった、煉だ!」
「れんちゃん?」
きょとんとする武道の横で正也は電話を取り、うんうんと通話をする。そして電話を切ると、目を輝かせながら武道に言った。
「煉から呼び出しだ、行ってみよーぜ」
「行くって……ドコに?」
(よーし、連れてくぜ。待ってろ、煉!)
首を傾げる武道に正也は得意げにウインクした。
「桜花寮! 煉の部屋!」
(これ、俺すんごく期待して喜んでいいやつだったり?)
桜花寮の敷地内に入りながら、武道は子供のようにわくわくしていた。
まさか煉の部屋に呼び出されるとは思っていなかったが、逆にそこはさすが俺の親友達と感心する。
こういう楽しい誕生日っていいよな。どんな面白い事が待ってるんだろう。
煉の部屋をノックすると応答があった。
「入るねー、れんちゃん」
武道は靴を脱いで、上がり込む。そして顔を上げた瞬間。
「「誕生日おめでとう!」」
―――パン、パーン!
「わあっ?!?!」
いきなり目の前と後ろから破裂音がして、武道は壁にへばりついた。その両横では、正也と煉がクラッカーを持ってケラケラと笑っていた。
「び、ビックリしたー!」
「それだけじゃないぜ」
正也がにししと笑う。煉がくいっと手を動かし2人を促した。
「ほら、早く入れよ。料理が冷めちまうだろ?」
「料理?」
促されるまま武道は煉の部屋の中を見る。そしてその瞳が大きくなった。
「……これは、びっくりだぁ……」
華やかに飾り付けられた壁、テーブルの上のたくさんのご馳走。部屋中に美味しそうな匂いが充満している。こんな素敵な空間が、寮の男部屋なんて誰が思うだろうか。
「驚いてる、驚いてる」
正也が嬉しそうに笑う。
「いつも武道には驚かされてるからな。やり返せたぜ!」
「いや、さすがに驚くよ、これ……」
呆然と呟く武道に、煉が座りながら言った。
「点心と……麻婆豆腐は特製激辛だ」
「れんちゃん作ってくれたの?」
ん、と頷く煉に、その横で正也がハイハイ! と手を挙げた。
「俺も! 俺も手伝った!」
「手伝った……というか足引っ張った……」
「ああっ! ひどい煉!」
涙目になる正也に、煉は「うそうそ。助かったって」と笑いながら彼の頭をぐりぐり撫でる。そんな親友達に武道は幸せそうに、
「……ありがとう」
と微笑んだ。
「よーし、食べようぜ!」
いっただっきまーすと正也が元気よく言い、麻婆豆腐をパクリ。次の瞬間顔を真っ赤にして水をがぶ飲みした。
「煉! 美味いけど辛い! これ武道用のだ! 俺達用の辛くないのは?!」
「あーごめんごめん、間違えた」
「棒読みすぎだろ、煉」
「すっごく辛くてすっごく美味いよ、れんちゃん!」
「口に合ったか、よかった」
「これ食えるお前が凄いよ、武道……」
わいわいと仲良し男子高校生達は、あっという間にご馳走をぺろりと平らげてしまう。
「あー、点心もメッチャ美味かった☆」
満足そうに腹をさする武道の前に、今度はケーキが出てきた。
「ええ、これも作ったの?」
「誕生日にケーキは外せないだろ!」
「正也は材料計っただけだけどな……ほい、武道」
煉は武道に綺麗に焼かれたショートブレッドのケーキを切り分けると、にっこりと笑った。
「食べてみてくれ」
「言われずともだよ、れんちゃん!」
パン! と手を合わせて武道は手作りケーキを頂く。モグモグモグ……煉達が注視している前で、おやと武道の目が丸くなった。
「このケーキ……甘くない!」
「よし!」
「やったな、煉!」
煉と正也は笑顔でハイタッチ。満足そうに煉が言った。
「砂糖漬けした生姜をたくさん入れてみたんだよ」
「へえ、凄い! これいいな、クセになりそうな味……!!」
武道は心づくしのケーキをパクパク食べ進め、すぐに皿は空になる。おかわりしようかしらんと武道が思案してるところに、煉が「武道」と声を掛けた。
「あ、れんちゃん、俺やっぱおかわりするわ」
「いや、それはあるから心配ないんだけど」
そう言って煉はこほんと咳払いし、武道の前に包みを差し出した。
「誕生日といえば……プレゼントだ」
「俺もー!」
正也も楽しげに包みを差し出す。武道が驚いたように言った。
「いや、もうほんとたくさん……ありがと。開けてもいい?」
勿論だと頷く2人の前で武道が包みを開ける。煉からのはニャイキ製の深緑色のプールバッグ、正也からのはスポーツブランドの吸水性の良さそうなタオルだった。
「水泳してるから、こういう実用的なものが良いかなと思ったんだ。おめでとう武道」
「俺も。使ってくれたら嬉しいぜ。……ハッピーバースディ!」
笑顔の2人を前に、プレゼントを見つめていた武道が顔を上げる。その瞳は……潤んでいた。
「2人とも、祝ってくれてありがとう」
「……武道、泣いてるのか?」
「どうも最近、俺は弱くなってるみたいだな」
泣き笑いで武道は言った。そうなんだ。こういう事が、俺は泣きたくなるほど嬉しい。
「……ちょっとだけ泣かせてくれ」
「サプライズパーティー大成功! だけど……やめろよ武道ー、俺まで泣いちゃうだろー!」
鼻をぐしぐしさせながら言う正也に、煉は「もう泣いてるだろ」とつっこむが、その目もちょっと赤くて。
最後に撮った3人の記念写真は、皆鼻も目も赤くなりながら、最高の笑顔を見せるのだった。
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ブロンズシナリオ(100)
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3人まで
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日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年03月15日
参加申し込みの期限
2018年03月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年03月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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