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奪われた魂、立ちはだかるは亡者 ~Fifth・girl~
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「アヒャハハハハハハッ! 餌にかかる虫とはこのことですねェっ! 全員纏めて頂きますよォ!」
常闇と轟が攻撃を仕掛けるよりも先に、負傷者を救出しようとした面々目掛けダストはその右手を伸ばす。
小さな紫色のエネルギー弾がいくつも降り注ぎそれは八神を貫いた。胸部含む複数個所を貫かれ、八神は血を口から吐き出しながらうつぶせに倒れる。立ち上がる様子はない。
「……ッ! このっ!」
致命傷を受けたであろう八神へ駆け寄りたくなる常闇ではあるが彼女は彼の言葉を思い出し、意識を無理やりにでもダストへと向ける。
(常闇は凄いと思うんだ、俺にはできないことがいくつもできる。自分を過小評価し過ぎだ、頼りにしているよ)
頭に触れた彼の手の感触を思い出し目じりに涙が浮かぶが流れないように堪えると、いまだ死角からの接近に気付いていないダストへ自らの鋼糸を伸ばす。
「一網打尽っていい響きですよねェッッ!」
「……させないっ!」
手の平に紫色の光が集中していくその瞬間、ダストは常闇の放った鋼糸で一切の身動きが取れなくなる。
鋼糸はダストの腕や体にぐるぐると巻き付き、肉に食い込んで彼女の身体の動きを止める。
足を踏ん張り、歯を食いしばりながら常闇はダストの動きに注意を払った。
その様子を見てダストはにやりと笑う。
「ふふふ、あはは……緊縛プレイですかァ、アヒャハハ……ッ! でしたらァ、こんなのはどうでしょう!?」
「……っ! ぁぁあっ!」
ダストは狙いを常闇に変えると鋼糸ごと彼女の体を力任せに引っ張った。
常闇は重心を後方へ瞬時に移動させ引き寄せられないようにしたが抵抗虚しく彼女の体は宙を舞う。
それでも常闇は抵抗を続けるように空中で態勢を整え、ダストに向かって踵落としを繰り出した。
しかしその一撃は命中することなく外れ、ダストは蛇の如く体をうねらせるとぴったりと常闇に身体を密着させ彼女を抱き締める。
触れられたせいで常闇は体の力が瞬時に抜けていくのを感じていたが強い力で抱き締められ抵抗は許されない。
そのままダストは髪をかき分け常闇の首筋に噛り付いた。
「がっ……!?」
予想していなかった硬い物質に牙を阻まれたダストは牙に伝わった衝撃に驚いて動きが一瞬止まった。
常闇はその瞬間を見逃さず、ダストの腹部に膝蹴りを入れると彼女を振りほどき距離をとる。
「はぁ、はぁ……早速役に立ちましたか」
「ぐぅぅ……随分と小癪な物を付けていますねェ……っ」
常闇を吸性から救ったのは金属製のチョーカーで、事前に八神からダストと戦う全員に配られた物である。
簡素なデザインのチョーカーは彼女の牙に傷つけられぼろりと落ちてしまったが、それでも一回は防げるというのは大きな成果であった。
「くくく、あはははは! これだからァ、戦いはァ……やめられないんですよォ! 予想だにしないことが起きる……! この楽しさ、わかりますかねェ!」
姿勢を低くすると、ダストは地面を蹴って滑る様に常闇との距離を詰めた。
それは姿勢を低くした高速移動であり、低くした姿勢は掌底の予備動作であった。
常闇はそれに気づいていたがダストの高速移動は一瞬の出来事であり、体の反応が追い付かない。
(これは、やられ――)
「させるかよっ! うおおおーーッ!」
常闇との間に割って入ったのは轟であった。
彼はあさるとナッコウを装備した拳でダストの掌底を受け止める。衝撃波が巻き起こり辺りに土埃が舞った。
それを合図にお互いの連撃がほぼ同時に打ち込まれる。
轟の放つ連撃をダストは全く同じ速度、同じ角度、同じ威力で放ち相殺したのであった。
続けざまに攻撃を放つ轟をダストはあざ笑うかのように彼の放つ攻撃を全て無効化して見せる。
それでも轟は拳を打ち込み続けることをやめようとはしない。
「まだ、まだぁぁぁああああーーーーーーッ!」
「いいですねぇ、いいですよぉ、そう、そうでなくては! さぁ、もっと頑張ってくださいね?」
「その言葉、後悔、させて……やるぜぇぇッ!」
轟とダストはお互いに力を込めると攻撃を潰しあう。
気迫と力の渦が辺りの土埃を竜巻の様に巻き上げ、二人を包んでいく。ダストの身体から放たれる小さな稲光が地面を小さく破砕し細かな石片を弾かせる。
彼女の毛先だけ黄色いピンク色の長い髪はふわりと風で舞い上がった。
ダストの放つ力の奔流の中、白いスーツに包まれた轟の体の各関節がミシミシと情けない音を立て始める。
(持ってくれよ、俺の体ッッ!)
耐える彼のもとにその一刻が訪れる。攻撃が単調であると読んだのかダストの顔に余裕の表情が浮かび始めたのである。
彼はその時を待っていたのであった。
ふいにダストの拳の軌道から体を僅かにずらし、完全不意打ちの回し蹴りを放つ。それは無防備であったダストの横っ腹に命中し彼女を吹き飛ばす。
しかし吹き飛んだダストは常闇の動きを模倣しまるで彼女の様に空中で態勢を整えると難なく地面へと着地する。
「ふふ、面白い攻撃をしますねぇ……ですが、あと一歩が足らな――」
そこまで言いかけたダストの上空から飛来したイヴァの大鎌が袈裟斬りにダストの体を裂いた。赤い血飛沫が噴出しダストは叫び声をあげる。
「ぎぃぃぃあああああああーーッ!」
「チャンスは作ります、後は……任せましたよっ!」
「任せれたッ! ストレイトォ、あさるとナッコウッ!!」
轟の掛け声で力を最大限に解放したあさるとナッコウは装甲が持ち上がり黄色いエネルギー波を放出する。それは轟の拳を更に加速させ、今まさに斬られた傷を回復し動き出そうとしていたダストの胸部へめり込ませた。
強い衝撃を受けたダストは体をくの字に曲げ、口から血を吐く、防御行動や反撃をする余裕はないようだった。
後方へ跳躍しながら赤く点滅するあさるとナッコウを外すと轟はそれをダストに投げつける。
地面を強く踏み轟はカタパルトよろしく、自らの身体を弾丸のように撃ち出し彼はろっこん能力を発動させ真直ぐに彼はダストへと向かう。視線は空中でくるくると火を噴きながら回るあさるとナッコウを確認する。
ダストの眼前であさるとナッコウは爆発しバラバラに弾け飛んだ。爆炎と煙がダストの視界を奪う。それは彼女にとって僅かな時間の妨害であったが、轟にとってはその時間だけあれば十分であった。
「今度は俺の全力ッ! そして、お前に魂を吸われた人達の怒りだッ! くらえぇぇッ! スゥゥトレイトォォッ! ソウルッ! ドライブゥゥッ! スゥゥゥマッシャァァァァーッッッ!」
ろっこんによって強化された身体能力から繰り出された強力な右ストレートは真直ぐにダストの胸部を打ち、錐もみ回転させながら大きく吹っ飛ばした。
回避行動もとれないままダストは地面に叩きつけられ、衝撃で割れた地面が針の様に隆起した。礫片と粉塵が舞う中、ダストは項垂れ身動き一つしていなかった。
「どうだ、俺の一撃は! もう立つ力すら残っていねぇだろう!」
「いや、まだだ……あいつはこのぐらいで倒れるような奴じゃない……」
「そうだべな、これで終わったら苦労しないっていうもんだべ」
勝利のポージングを決めようとした轟を制止したのは
冴木 竜司
、
鈴野 海斗
の両名であった。二人はいまだ戦闘態勢を解いていない。
しかも竜司の様子は普段と違って随分と冷静な様子に見える。更には力が沸き上がっているのか、揺らぐような気迫のオーラまで見えるような気がする程である。
それもそのはず、彼は事前にちーあやツクヨ、イヴァ、イザナら異世界女子達に勝ったらおっぱい触らせてほしいと嘆願し、ろっこんを最大限発動していた。
隠密行動の際は必要最低限の動きで力を温存しここまで来たのである。
「動き出す前に、先制の一手を! はぁぁぁぁぁぁぁぁーーーッ!」
「だめだ、イヴァちゃんいまは――ってだめかっ! 聞こえてない!」
竜司は大鎌を下段に構えて低姿勢で動きを止めているダストに一直線に走るイヴァを追いかけた。
彼の制止を聞かず振り被った大鎌でイヴァはダストの首を狙う。
しかし狙い澄ましたその一撃はダストに片手で止められてしまった。そればかりか大鎌ごと投げられ、イヴァは地面にうつぶせに倒される。
全身から血を流すまさに満身創痍なダストはそのまま彼女に馬乗りになると服の中に手を差し込みイヴァの豊満な胸を鷲掴みにした。ぐにぐにと揉む度にピンク色のオーラが湧き出し、ダストはそれを吸収していく。
「直接吸ってあげますよォ……! あはははは、美味しいィ、すごく美味しいィですねェッ!!」
「んぐっ、うぁぁッ! んっ……うぎっぃぃいいいッ!」
ピンク色のオーラを吸われる度にイヴァはびくびくと痙攣し、急激に精気を吸われた彼女は虚ろな表情になっていく。舌を突き出し、涎を垂らす様は男性諸君には刺激の強すぎる目の毒ともいえる。
だがそんなことはおかまないなしに竜司はダストの元へ突っ込むと身を屈ませたアッパーを放つ。
ダストは予想していなかった下からの強力な打ち上げに抵抗する間もなく体を宙に浮かせた。竜司は間髪入れずに体を一回転させた回し蹴りを叩き込む。
「悪いが……俺は身内に手を出した女には容赦しねぇ――――死ね」
無防備にふらついているダストの首目掛けて喉を潰そうと鋭い手刀を放つが、間一髪の所で避けられてしまった。
ダストは竜司の攻撃を避けると反撃はせず、後方へ飛んで距離をとった。口から垂れた血を拭うとにやりと妖しく笑う。
竜司は放心状態のイヴァを抱えると彼女の身を守りながらダストの次の一手に警戒する。
「アヒャハハハ! そんな怖い怖い攻撃を放てるんですねェ? びっくりしちゃいましたよォ!」
「……っ」
「人間は時に超常的な力を発揮するものですが、あなたは変わってますよねぇ? だってあなたの力は私にはわかりませんから。マネしようがありませんよォ……非常に残念です。あーあ、自らの力以上の同種の力で打ち砕く時の絶望の顔が見物だって言うのに」
心の奥まで冷える様な冷たい視線を向けられ、竜司は無意識に後ずさる。それは気後れしたという事ではない。体が全力で主張しているのだ、アレとやりあってはいけないと。
(雰囲気が変わりやがった、遊びは終わりってことかよ……ッ)
ふっと一瞬ダストの姿が消えたかと思うとダストは竜司の側面にいた。イヴァの大鎌を複製し大きく振りぶった状態で。
竜司は冷や汗が一滴、頬を流れるだけの時間の間に考えを巡らせる。絶体絶命、二人纏めて斬られる……なら取る行動は一つ。
いまだ意識がはっきりと戻らないイヴァを抱き締める様に自分の体で覆うと竜司は身を挺して彼女を守った。
(ぶった切られる覚悟! だけど、君までは刃を届かせない……っ!)
走る激痛と肩口から肉を抉り裂かれる感覚、だがそれは途中で止まる。
「全く、一人で突っ走るでねえだよ……んな深刻な顔よりも冴木さんは、いつもみてぇに笑っている方が似合うべ」
「はは……そうだよな、らしくない」
海斗が彼らとダストの間に割って入り、下から大鎌の刃をクリスタルぶれいどで受け止めていたのである。その為、大鎌は少し竜司の肩口を切り裂いているだけに留まっている。
クリスタルぶれいどに力を込めると海斗は大鎌を根元から圧し折った。大鎌の刃が衝撃でくるくると回転しながら宙を舞って地面に刺さるその光景にダストは目を丸くして驚く。
「後は任せるべ、冴木さんはイヴァさんを」
「……っ、すまん、任せるっ!」
「あらら、逃げるんですかァ? 許すとでもぉ~?」
「お前の相手はこっちだべっ!」
再び姿をくらましたダストは死角から竜司を狙うが、その攻撃は無数のガラス状の破片が作り出した壁によって防がれた。
ダストが驚いて振り向くとそこには手をかざした八神が立っていた。
彼は人々が捕らえられていた瓶を破砕し、それらをろっこんで操作し防御に使ったのである。
「なっ! 瓶が解放されている!? あ、あなたは……致命傷のハズじゃないんですかァァッ!」
「ふっ……騙し合いは得意分野でね、見抜けなかったお前の負けだ」
「く、く、くそがああああああああああああ!!」
「おっと、お前の相手はこっちだべっ!」
激昂したダストが八神へ向かおうとするがそれは海斗によって防がれる。二人が斬り結ぶ間、八神はダストの弱点や攻撃の仕組みを見抜こうと目を凝らしていた。
八神の背中では何か言いたげに常闇がぽかぽかと軽く背を叩いている。
「敵を騙すには味方からっていうが……すまない、あまりいい方法じゃなかった」
「……大丈夫、あれしかあの時は……方法がないってわかってる」
八神の手がもう一度常闇の頭に触れ、軽く撫でると常闇の心がふっと軽くなる。
「常闇なら俺を気にせず、みんなを救ってくれるって信じていた、ありがとう」
「……うん」
激昂したダストは攻撃が大振りになっており、先程までの冷静さはない。
それもそのはず。人質兼エネルギー回復源である捕らえた魂達を失い、いよいよ後がなくなったのだから。
腕に力を溜めると鋭く尖らせた爪で横薙ぎに海斗を切り裂こうとするがそれは紙一重で避けられ、逆にダストは海斗の刺突攻撃を肩口へ食らう。海斗はそのまま短く跳躍して膝で彼女の顎先を撃ち抜いた。
ふらつくダストであったが踏み止まり、魔力弾を至近距離でばらまくがそれらは身を翻した海斗には当たらない。
戦いを続ける中で、海斗はダストの動きを覚え攻撃を読んで回避するようになっていったのであった。
「どうしたっちゃ? 動きが単調になってるっぺよ?」
「このこのこのこのこのおおおお、人間が、矮小な人間風情がァァァ!」
ダストは高速移動を発動させると瞬間移動の如く海斗の側面へ移動し、新田の身体能力数倍の力を発動させると轟の右ストレートを模した動きで彼に殴りかかる。
だが海斗はあえてそれを右腹部に当たる様に誘導しダメージ覚悟でクリスタルぶれいどをまっすぐ上へと薙いだ。
「ぎゃぁぁぁぁあああああああああーーーーッ! おまぇぇぇ、おまえぇぇーーーッ!!」
斬り飛ばされたダストの右腕が地面を転がり、おびただしい量の出血をしながらダストは後方へと跳躍して逃げた。
そのまま姿をくらまし、戦場から撤退したようである。
「……っ、また逃がすわけにはいかないっぺ! うっ、あっ……」
追いかけようとしたが海斗の体は鉛のように重くなり、その場にうずくまってしまう。
アドレナリンでばかしばかし戦っていた体の限界が来たようである。
「くっ、このままじゃ、また逃げ、られるっぺ……!」
歯がゆそうな表情をする海斗に八神が近寄る。彼は勝利を確信したような表情をしていた。
海斗は不思議そうにその表情を眺める。
「大丈夫だ、向こうには……あいつがいる」
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SF・ファンタジー
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15人
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15人
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シナリオガイド公開日
2018年03月13日
参加申し込みの期限
2018年03月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年03月20日 11時00分
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