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奪われた魂、立ちはだかるは亡者 ~Fifth・girl~
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そういう尾鎌の視線の先には大斧や剣を持ち、鎧や兜で武装したミイラ達がゆらゆらと揺れていた。
彼らは拠点への道を塞ぐかのように立ちはだかっている。
「ほぉ……人気なんだな、おまえさん」
「あら、目を覚ましたのね。まあ、そういうこと。わかってもらえたなら……彼女と一緒に拠点へ行って回復して戻ってきて頂戴。流石にこの数じゃ、あたしが壊れちゃうかもしれないわ」
「はっはっは、そうだな! おまえさんが壊れる前に必ず戻ってこよう!」
そういうとビゾンはミミを肩に乗せ、突進の構えを取った。
心配するミミに傷は癒えてはいないが少し走るだけなら問題ないとビゾンは笑いながら伝える。どうやらその目から闘志は失われていないようだった。
「道は私が開くわ! 攻撃の後、一気に走り抜けなさいッ! いくわよッ!」
「ああっ! いつでもいいぜ……ッ!」
壁の様に立ち塞がるミイラの群れに走った尾鎌は自らのシャツをびりびりに破いた。決して変態性や露出癖に目覚めたわけではない。
尾鎌の逞しい胸にはちっぱいミサイルが装着されており、それらが発射はまだかと待っているが如くきらりと光った。
「ミサイル、発射アァァァッ!」
ちっぱ――否、雄っぱいミサイルとでも言うべきそれは一気に射出され、小型の砲弾がミイラの群れへと無数に飛来する。
それらは着弾すると小さな爆発を連鎖的に発生させ、赤々とした業火でミイラ達を焼き払う。
性質上、良く燃えるミイラは次々と炎によって黒い炭と化しその活動を停止させていった。
数秒も経たない内にミイラの群れは消失し、拠点への道が開けたのである。
ミミを肩に乗せたビゾンはしっかり掴まっていろとだけ言うと猛牛の如く尾鎌が開いた道を走り抜けていった。
尾鎌は背中でその音を聞きつつ、ミサイルの爆発音で集まってきた武装したミイラ達に向き直る。
「あははは、これは随分とあたしも人気になったものねぇ。しっかりと出血大サービスで答えてあげなくちゃ!」
笑う尾鎌目掛けて二体のミイラが躍り出る。右からは剣と盾で武装したミイラが。左からは重そうな大斧を振り被ったミイラだった。
二体を瞬時に見極めた尾鎌はどちらを先に攻撃するべきかの判断を下す。
わざと大斧のミイラの間合いに入ると尾鎌はミイラに大斧を薙ぎ払わせた。巨大な鉄塊が横薙ぎに彼の胴体を両断しようと迫った。
しかし紙一重でそれを尾鎌は躱すと腕の動きで向きを調整し、迫ってきていた剣盾を持つミイラを彼の代わりに大斧の餌食とした。哀れ剣盾を持つミイラは巨大な大斧に両断され、塵へと還る。
疲れ知らずの大斧のミイラはインターバルなどお構いなしに返す刃で再び尾鎌を狙った。
「あらあらしつこい男は――嫌われるわよッ!」
下からすくい上げるように振られた大斧を片手でいなすと、尾鎌は大斧のミイラの懐に入り込みその頭部を掌底で粉々に吹き飛ばす。
頭部を失ったミイラはぐらぐらと揺れると数秒も経たずにその場に倒れて消えた。
尾鎌は勢いよく雄叫びをあげると姿勢を正す。
「さあ! 次はだれがあたしのお相手をしてくれるのかしらッ!?」
雄叫びをあげて暴れまわる尾鎌を見ながら、
ルネ・ルージュ・ルルー
は楽しそうに笑った。自分の生きてきた場所にあのような者がいただろうか、いやいなかったと。
寝子島に来てからというもの、今まで見たことのない者達や不可思議な事件にも遭遇してきた。退屈とは無縁の生活だ。
そして今は守るべき人もいる。
「あたしもやる事やっとかないとな。陽動部隊の務め……しっかり果たしてやろうか!」
ルネはミイラで埋め尽くされた大地を走った。その速度は速く、動きが緩慢なミイラ達では触れる事すら不可能であった。
右足に力を入れ、ルネは高く跳躍する。ミイラ達が見上げる中、彼女はにやりと笑い……口を開く。その手にはあさるとナッコウが握られていた。
「あさるとナッコウッ!」
そう叫んだあと、ルネはミイラの集団の中にあさるとナッコウを投げ入れた。
火を噴き回転しながらあさるとナッコウはミイラの集団の中へと吸い込まれていく。
数秒後、光ったと思うとミイラの集団は内部から爆発した。爆炎がミイラを包み込み、強力な爆風がそれらを吹き飛ばす。
燃え盛ったミイラの破片は四方八方に飛び、まだ健在なミイラ達に飛び火した。
思考が鈍重なのかミイラ達は燃える同胞の破片を気にせずに踏み抜き、足先から引火して燃え盛ると倒れていく。
「考える力ってのがないのか、あいつら……」
若干あきれていたルネは殺気を感じてその場で身を屈ませた。頭のすぐ上を通った剣風が彼女の髪を揺らした。
前に体重を乗せ、素早く前転しつつ身を翻したルネは二撃目を準備している剣を持ったミイラを見る。
そのミイラの攻撃は他とは違い、明確な殺意が乗っている。意識が鈍重とは言えない動きであった。
「……へぇ、やれるのもいるんだな」
ミイラの剣の動きを読み、急速に間合いを詰めるとルネは拳に装着されたメリケンサックでミイラの頭部破壊を狙う。
だが、ルネの攻撃が到達する前にミイラの膝蹴りが彼女の腹部を貫いた。一瞬意識が飛ぶほどの強い衝撃を受けたルネは堪らず身を折るが、無意識下で後方へ飛び止めに放たれた剣戟を辛うじて避けた。
「ごほっ、ごほっ……まさか、あいつ……戦闘経験がある!? 他とは違う、か……それならやり方を変えさせてもらう!」
一息で間合いを詰め、剣を振り抜いたミイラの攻撃を後方へ跳躍し素早く躱すとルネは懐から煙幕弾を投げた。続けざまに粘着ゴム弾を投げる。
ミイラは粘着の効果で動きを阻害され、がたがたと揺れている。
「お前もなかなかだったが……終わりだッ」
ミイラの背後に回ったルネはその頭部を拳で割り砕く。ミイラは膝から崩れ落ち、さらさらと砂へと変わって消えた。
ルネは周りを見渡し自らににじり寄ってくる剣を持ったミイラの姿を確認して笑う。
「ふふふ、まだいるのか。まあ、こっちも品切れは遠い……さぁ、遊ぼうか!」
粘着ゴム弾と煙幕弾をそれぞれ手に掴むとルネはミイラの集団の中へと突っ込んでいった。
◆
平原最奥。そこにダストは笑いながら立っていた。
片手には意識を失い、動かなくなった樹が握られている。足元には気絶しているのか身動き一つしない亮が倒れていた。
「もう終わりですかァ? 少々、拍子抜けですよねェ……ま、おやつにはなりますかァ」
樹の首筋へ歯を立てようとしたダストは動きを止める。
それは背後から感じる気配によるものであった。
「あらら……何のおつもりですかァ? ……骨削さん」
「いえいえ。ダスト嬢、ちょっとお話をと思ってねぃ」
彼女の背後に音もなく現れたのは
骨削 瓢
。本来は暗躍が主である彼ではあるが……今回はどういうわけか表立ってダストの前に現れている。
それも明確な敵対行動を示して。
「お食事の邪魔をするんですかぁ?」
「ええ、勿論。そいつらを食われても、あっしには直接の関係はない。でも知った顔が喰われるってのは……随分と寝覚めが悪いんでさぁ」
「そうですかぁ。ふふ、貴方も面白い人ですねぇ?」
「いやアンタほどじゃない。それにしてもその口調と姿……前に吸い過ぎてツクヨ嬢に『在り方』が寄ったんじゃあないですかい」
骨削ぎがそういうダストの姿は以前の貧乳とは違い、美乳と言える形の良い胸と腰まで届く長髪……そしてその色は毛先だけが金色になっていた。
目に至っては片眼が赤くなり、もう片方の目は元の色である紫のままであった。
「よく気づきましたねぇ。それならこれもお気づきではァっ!」
動かずにダストは樹を地面へ捨てると手の平から紫色の棘の付いた鎖を伸ばし、骨削を急襲する。
が、骨削は手に顕現させた氷の剣で鎖を凍らせ、砕いた。
「はっはっは、やはり……攻撃面でも似通ってきている。アンタら、一体何の関係があるんですかねぃ?」
「関係? ふふ、あはは、それ聞いちゃいますかァ! 聞いちゃいますよね! そうですよねェっ! あははははは!」
突如笑い出したダストは骨削に突進すると素早い動きで彼を殴り飛ばす。咄嗟に防御したが回避は間に合わず骨削は数メートル程吹っ飛ぶと勢いよく地面を転がった。
続けざまに放たれた鎖による打ち下ろしを左へ転がって回避すると跳躍しながら骨削は竜巻を発生させて間合いを取る。
その動きは亮の身体強化とツクヨの動きを合わせた凶悪な物であった。
「はぁ、はぁ……ほんと、バケモノですかい……」
「うふふふふ、知りたいのでしょオ!? それならァ……これぐらいの危険は承知してくださいよォッ!」
「ちぃっ!」
片手の紋章が光り、突如その場に氷の風が吹き荒れる。その衝撃にダストと骨削は吹き飛ばされた。
木に叩きつけられた骨削はその衝撃で意識を失っていくが……その直前、薄青色の髪をした悪魔の少女が自分に笑いかける姿を見たのであった。
悪魔の少女は骨削を守る様に氷で包み込むと、その手に鋭い氷の剣を顕現させる。
「これはこれは……あなたの様な人が人間に手を貸すと?」
「こいつをここで殺されるわけにはいかないのっ! だって、こいつ……見てると面白いし、それに……私の事も怖がらなかった!」
「ふふ、ですが復活しかけの悪魔である貴女があの人から出れば……彼は貴女の力を失う。良いんですかぁ?」
「それでも……死ぬより、ましでしょっ!」
悪魔の少女はダストの放つ鎖をはねのけ、数度切り結ぶが徐々に押されていき疲弊していく。
対してダストは疲弊どころか動く速度が増していき、その表情は恍惚としたものへと変わっていった。
「はぁ、はぁ……」
「もう終わりですかぁ? 拍子抜けですねぇ……悪魔……どんな味がするんでしょうねぇ!?」
「くっ……」
ダストが悪魔の少女に手を伸ばすその瞬間、極太の雷光が降り注いだ。それはダストを包み込み、一瞬で炭化させる。
「戦ってるってことは、アンタは味方? そこの伸びてる奴ら連れて下がって……」
「……ま、任せる」
炭化したと思われたダストであったが表皮がボロボロと崩れるように落ちると、全く同じ姿で復活した。欠損部位もない。
「ふふふ、流石にびっくりしましたよォ……イザナさん」
「そりゃどうも。最大出力でもほぼ無傷、あり得ないでしょ」
「あはっははは、褒めてくれると嬉しいですよォ」
「その喋り口調、姿……どっかのむかつく戦闘狂を思い出すわ」
イザナがダストと戦闘を開始したのを背後で感じながら悪魔の少女は骨削、亮、樹を連れて森の中へと入る。
ある程度進んだ所で彼女は三人に手をかざし、氷の盾で包み込むと自らの胸に手を当てた。
「我が名は……クロセル。我が名に命じてここにこれを送る……と。本当はもう少し一緒にいたかったけど、仕方ないの……ごめんね、瓢。貴方がこの戦いをやめない限り、きっと会えるから。その時は、味方とは……限らないけれど」
彼の手に小さな氷のブレスレットがはまったのを確認するとクロセルは氷の大きな翼を広げ、飛び去って行った。
「ク、ロセル…………っ」
朦朧とする意識の中で骨削は飛び去っていく氷の悪魔の姿を見て、完全に意識を失った。
彼のその手には紋章はもう跡形もなく消え去っていた。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
お色気
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年03月13日
参加申し込みの期限
2018年03月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年03月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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