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奪われた魂、立ちはだかるは亡者 ~Fifth・girl~
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彼女が興味があるのは、情欲だけであった。
情欲は人間の根源的な欲望であり、絶対になくならない欲望の一つ。
古来より、彼女はそれを食い物とし、生きてきた。
ある時は干からびるまで堪能し、ある時は情欲によって狂わせる。そんなやり取りが楽しみの一つとなる程に。
だが、彼女は彼らによってある感情を得る。
(痛み……戦い……命のやり取り……これは……楽しいですネェ)
初めて生命活動を維持するのが難しい程のダメージを受けた彼女は真の戦いというものを認識した。
それはもれいびの力によるもの。
分けられし、欠片でもある彼らの力は彼女に新たな感情を植え付けた。
(戦い……怖い……だから……強く……!)
恐怖。彼女が感じなかった唯一の感情。それは瞬く間に彼女の体を再構成し、作り替えていった。
「あさるとナッコウーーッッ!」
黒い布で身を隠した
新田 亮
があさるとナッコウを限界出力でダストへとお見舞いする。
真直ぐに突き出された拳は布越しにダストの腹部にめり込んだ。
「お兄ちゃんっ!」
直後、亮の体は妹の
新田 樹
によってあさるとナッコウだけを残し、ダストから離れた位置へと転移させられた。
間髪入れずに樹は可燃性の高い酒瓶を数本、纏めてダストへと投げつける。酒瓶は黒い布で上半身を覆われたダストに命中、彼女を濡らす。
赤熱したあさるとナッコウの外殻にひびが入り、白い光が放出されたかと思うとあさるとナッコウは爆発した。
爆炎と煙が辺りを包み、亮は衝撃波から妹を庇う様に体全体で彼女を覆う。
「やったかな……流石に、あんな熱量を受けてたたじゃ済まないと……」
「樹、お前のあさるとナッコウを貰うぞ」
「え、いいけど……まさか……っ」
「ああ、そのまさかだ……!」
亮は樹を突き飛ばすと防御姿勢を取った。腕を交差させて作った肉の盾を上段から振り下ろされた手刀が襲う。
まるでハンマーにでも殴られたかのような強い衝撃が亮の体を揺さぶった。
煙が晴れたその場には一切のダメージを受けていないダストが立っていたのである。にやりと妖しい笑顔を浮かべながら。
あっさりと間合いまで入られた亮は即座に膝蹴り、右と左の拳によるパンチのコンビネーションを放つがそれらは全て彼女に片手でいなされてしまう。
「ぐっ……!」
「暴れてもぉ、無駄ですよぉ? もう……捕まえましたから」
「うっ、あっ……く、そぉ……」
ダストに片腕をしっかりと捕まれた亮は膝を折り、その場に崩れる。
彼の背後にするりと回ったダストは亮の体に撫でる様に手を這わせ、彼の生気を奪っていく。
すでに根性で倒れていないだけで急激に失われた生気により、意識は朦朧としていた。
「あはは、頑張りますねぇ……妹さんの前で……全部、全部……ぶちまけてしまいますかぁ? その生命力を……」
服の中に侵入したダストの手は肌から直接彼の生命力といえる生気を奪っていく。
胸部、腰、へそ……次第に下がっていく彼女の手は留まる所を知らない。
「ふふ、いいですよぉ? 一番元気な所が元気がなくなる程に吸い取ってあげますねぇ?」
「ぐぅ、ああ、あ……あ、ぐ、あぁ……っ」
体を拘束され、抵抗すら許さない甘い快楽に亮の意識は溶けていく。
腕をあげようとしても、彼女からもたらされる快楽が彼に抵抗の意思を持つことを許さない。
すぐさま手を捕まれ、ゆっくりと下げられてしまう。
「いいんですよぉ? このまま……気持ちのいい海へ、沈んでいっても……ふふ、妹さんは許さないようですけれどね」
「う、あ、い、つ……き……?」
突如、上空から降り注いだ瓦礫をダストはひと薙ぎで粉砕する。粉々になった石片が彼女の頭上に舞った。
ダストは亮から手を放し、その姿を消して瞬間移動する。
「ま、まだ! あんたなんかに負けないんだから! 潰れちゃえ!」
「あははは、そんな攻撃が当たると思ったんですか? もう少し、戦いを学んだ方がいいんじゃないですかねぇ?
亮の耳に樹の声とダストの声が届き、時折破裂音や瓦礫を粉砕する音等が届く。
「そのうち、他の方も来ますし……遊びは終わりにさせてもらいますよォ!」
「きゃあああああああああ!」
視界の端で悲鳴が上がり、倒れ込むような音が亮の耳へと届く。
その場に倒れ、体を起こす力も出ない亮は首だけを何とか動かし音のする方を向いた。
するとそこには、ダストに押し倒され手足をばたつかせる樹の姿があった。
「やめて、やだっ! この、放せっ!」
「いいですね、そうまでして抵抗されると此方も吸い取りがいがあるってものですよぉ……?」
頭の上で両手を片手で掴まれて拘束され、樹の両足の間に入り込んだダストの体は彼女に立ち上がることも強い抵抗すらも許さない。
腰、お腹とダストの手は彼女の柔らかい肉質を楽しむかのように触れていく。
「あぁぁ、や、だ……っ」
「おや、いいものを持ってますねぇ? 使ってあげましょうか、いい趣味ですし」
樹のポケットから奪った手錠でダストは樹を拘束する。
妖しく微笑んだダストは彼女の首筋へと噛み付いた。じゅるると啜る様な水音を立て、ダストは樹の生命力を奪っていく。
「いぎっ! いやぁぁぁぁあ! だめだめだめだめ、うがっ、あぁぁぁあ!」
びくびくと痙攣しながら暴れる樹を強く押さえ付け、ダストは彼女の生きる意志、生気も共に奪っていく。
最初は脚をばたつかせ、抵抗していた樹だが次第に抵抗は薄くなり彼女の瞳は遠いあらぬ方向を見始めた。
目の光は失われ、だらしなく開いた口からは涎が垂れている。
「ぷはっ、いいですね、いいですよぉ! そういう表情はそそりますねぇ? 一気にミイラにするのはもったいないですから……もっともっと楽しんで――」
樹に跨り、興奮する様に自身の体を抱き締めていたダストが突如、数メートルほど吹っ飛んだ。
「はぁ、はぁ……妹に、触れる、な……っ!」
「あ、あぁ……お、にいちゃ、ん……」
震える体に鞭打って攻撃を放った樹は肩で息をしながらも辛うじて立っていた。
瓦礫が崩れ、その中からダストが姿を現す。
「全く、人間には驚かされますよ……土壇場での根性、爆発的なエネルギー……不思議な生き物です。ですが――」
ダストの姿が突然消えると、亮の背後から彼女の声がする。
「――圧倒的な力量さ、というのは理解して欲しいですねぇ?」
亮の左脇腹に焼けるような痛みが走る。手でそこを押さえると血の感触があった。
そのまま亮はその場に倒れ、意識を失う。
「あはははは! 肉体の限界こそが人間の限界ッ! そこを越えなければ……私には届きませんねぇ?」
◆
ミイラが溢れる広い平原。そこは無数のミイラがひしめき合い、呻き声をあげている。
見渡す限り敵、敵、敵。
そんな状況下でも暴れまわる者がいた。
それは
ビゾン・ヘッドロン
。彼は恵まれた体躯を生かし、猛牛の如くミイラの海の中で暴れまわる。
ビゾンは力の限り、腕に装着したあさるとナッコウをミイラの群れに叩きつけた。
渾身の力が込められた拳は次々とミイラを砕き、物言わぬ骸へと還していく。
彼が咆哮をあげ、向かってくるミイラの一体の胸部へ拳を叩きつけるとその衝撃でミイラの胸骨が弾け飛び、彼の拳の勢いを殺せなかった骨と皮だけの頼りない体は錐もみ回転しながら吹っ飛んで空中でバラバラに砕け散った。
次々とミイラを屠りその返り血に濡れるビゾンであったが気にしている様子はない。
「さあ、次はどいつだぁ!? どれだけ向かってこようが……おれっちの拳で砕いてやるぜェ!」
雄々しく雄叫びを上げるビゾンは背中に触れる感触に気が付いた。
背後にいたのは金髪の女性……ツクヨであった。
彼女は既に返り血で真っ赤に染まっており、妖しく笑うその笑みは見るものに恐怖を抱かせる。
だがビゾンはそんなツクヨを見ても恐怖心を抱くことはなかった。寧ろ、頼もしいとさえ思えている。
それが闘争本能から来るものなのか、そうでないものかはわからないが。
「あひゃはっ、ずいぶんと頑張っていますねぇ? これは救援なんて必要ないんじゃないですかぁ?」
「かもなっ……ひとつ言っておく、俺は飼い慣らされたホルスタインな爆乳より、みっちり筋肉に守られた野牛の肝っ玉かぁちゃんな微乳が好みだ」
「…………。それ、今言う事ですかぁ?」
「まあ、そうだがな。もし、俺がやられることがあれば……そんなことを言って死ねるような良い奴だったと覚えておいてくれればいい!」
「あひゃはっ! いいですよぉ、そういう覚悟は好きですねぇ。覚えておいてあげますよ、変わった猛牛さん」
「……
ビゾン・ヘッドロン
だ。ビゾンでいい」
それだけ聞くと飛び出しながらツクヨは笑い、目の前のミイラを赤い鎖でまとめて寸断していく。辺りに血が撒き散らされ、ミイラのパーツが舞った。
「あはははは! もっと、もっと、もっと、殺しちゃいましょうねぇ! ビゾンさぁぁぁん!」
「狂気的な女……だが、面白い! 俺も負けてはいられないな! いくぞ、乾いた死骸共ォォッ! ウォォオオオオオーーッ!」
両手の拳同志を打ち付けると、気合十分、ビゾンはミイラの群れに猛牛の突進の如く突っ込んだ。
振り下ろされるミイラの爪や牙を硬い拳で割り砕き、群れという集団を破壊的な力を持つ個という存在が喰い荒らしていく。
昂揚し力が滾る彼の肉体にはミイラ達の稚拙な攻撃は効果が薄い。だが無傷というわけではない。小さな傷が蓄積していくのは変わらない事実である。
次第に蓄積したダメージがビゾンの行動を遅くし、攻撃の切れ目にミイラに噛り付かれることが増えた。
「はぁ……はぁ……やるじゃねぇか」
体から血を流し、肩で息をするビゾンは既に満身創痍。蓄積したダメージは右腕を侵し辛うじて動くのは左腕のみ。
足は走り続けた為かもう一歩すら動くことはできない。
「動けなくてもな、できる事はある……ウォォォォォオオオオオオオオオ!」
精一杯の力をこめ、ビゾンは咆哮を上げる。それはミイラ達の注意を引くには十分すぎるものであった。
群がる様に走りよったミイラ達が次々とビゾンへと噛り付く。ビゾンは防御体制のまま耐えているようだ。
ミイラの山でビゾンが見えなくなったころ、彼はにやりと笑う。
「さぁ、でかい花火をあげようぜぇぇッ! あさるとナッコウ! 最大出力展開ーーッッッ!」
赤い光が炸裂し一瞬輝いたかと思うと、ビゾンが作り上げたミイラの山が内側から大爆発を起こす。
爆炎が巻き上がり、周囲のミイラを焼いていく。煙が収まるとそこには黒焦げになったミイラと多少毛をちりちりにしたビゾンがいた。
彼は俯き、微動だにしない。
「全く、無茶するんだからっ。彼を連れて下がるわよ!」
「ハイ! お任せあれーっ。道を塞ぐ悪い子ちゃん達は火葬にしちゃうわよ!」
ビゾンの爆発を見て駆け付けた
尾鎌 蛇那伊
と
ミミ・アハユル
は彼を連れて下がる為、道を塞ぐように立ちはだかるミイラ達の群れに立ち向かう。
恵まれた体格を生かし、尾鎌はビゾンを担ぎ上げると一直線に走る。
ミミはそれを見て進路を把握し尾鎌よりも早く地を駆けると両手から炎を噴出させる。
それはまるで二刀の炎の剣の如く顕現し、彼女はダンスを踊るかのようにそれを振り回し次々とミイラ達を焼き上げていく。
「ミミの炎で悲しいあなた達の魂を解き放ってあげる……!」
ミミが体を半回転させ、腕を振り上げると炎の軌跡もそれに追従する。彼女のダンスに合わせる装飾品の如く、両手から噴き上がる赤い炎が彼女を彩った。
近づくミイラは激しい炎に包まれ行動する間もなく細かな塵となって霧散する。
数体のミイラが一斉にミミに飛び掛かったが、両手を広げて回転した彼女の炎は回転斬りのようにミイラ達を炎の一刀のもとに斬り伏せた。
「ごめんね……こうすることでしか、解放してあげられないの」
悲しそうな顔を浮かべるミミだがその攻撃に迷いはない。寧ろ、一撃一撃にしっかりとした想いが乗っているように見える。
それは彼女の強い鎮魂の祈りによるものなのかもしれない。殺す、倒すとして斬り伏せるのではなく彼らを救う、解放するという想い。
彼女はそれを心に持っているからこそ、戦士とはまた違った強さを持ち……強いのかもしれない。
背後を走る尾鎌と担がれ意識を失っているビゾンの為にミミは走り、そして舞う。
ミイラ達で溢れかえり、退路すら失っていたのが嘘かの様に彼女らの走る道ができていく。
(まだ、もっと早く……もっと、もっと……っ!)
救う気持ち。それが強くなればなるほど、彼女の動きはキレを増し、洗練されていく。
命のやり取りをする戦いの経験が浅いとは思えないその動きからは彼女がどのような歴史を辿ってきたのかを伺い知ることはできないが、信頼に足るものであると尾鎌は走りながら感じていた。
ミミ目掛けて飛び掛かるミイラ達は闇に射した光へ……まるで救いを求めているかのように群がっていく。
至近距離に寄ったミイラからターゲットにし、ミミは素早い炎の斬撃で彼らへ浄化という救いを与えていった。
覆い被さられそうになったとしても、焦ることなくミミはミイラの腹部へ手の平を押し当てる。
次の瞬間、ミイラを貫く様に炎が噴き出した。浄化するかのような紅蓮の炎に焼かれたミイラは炭となって崩れ落ちた。
崩れ落ちる瞬間、彼女はハワイの言葉で『貴方に祝福を』と呟く。そして彼女は笑う。
なぜなら、ミミには苦しみから解放されたミイラが一瞬、満ち足りたような表情をしたかのように見えたのである。
「さて、ここからはあたしと交代よ……どうやらご氏名が入っちゃったみたいなのよねぇ」
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
お色気
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年03月13日
参加申し込みの期限
2018年03月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年03月20日 11時00分
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