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「う……重いぃ。それにこんなに長いなんて思わなかったわ」
「だねぇ。4メートルぐらいあるかな?」
神無月 ひふみ
と
晴海 飛鳥
は、はたきのように先の方にだけ葉がついた、長い竹を担いでいた。これが寝子島神社で調達してきた忌竹だった。一口に『いみたけ』と呼ぶものの、漢字表記もさまざま、使い方にも若干の相違がある。それに忌竹はお札や破魔矢と違って、一般人がくれといってもらえるような物とは若干違っていた。けれど……
(あーちゃんったら、さすがというか……まあ、すごいわよね)
と、ひふみは感心する。どうしても『感謝を込めて』祓い清めたい場所がある、自分でやらねば気がすまないのだと主張して、宮司を納得させてしまったのだ。時期が違うし、急にはこしらえられないと渋る宮司に、飛鳥はさらに食い下がる。
「それじゃ、ぼくが竹を選ぶから、それをもらえませんか?」
と言い出した時には、いつ叱られるかとひやひやした。ところがこれが人徳か、それとも口八丁手八丁と言うものなのか、宮司は社務所の職員を呼び出して飛鳥の選んだ古い竹を数本切り出し、そのうち三本を持たせてくれたのだ。一通りの回想を終えると、竹を担いで階段を昇りながらひふみは尋ねた。
「どうして少し置いてきたの?」
「ぼくらと同じ考えにたどり着いた人が持てるようにだよ」
「ふうん。全部持っていってあっちで渡せばいいじゃない?」
その問いには、飛鳥は幾分真剣な顔で答えた。
「渡す余裕があるとは限らないよ」
(そうだわ。あの妖怪。下級生を捕まえてたあの女の子の姿の)
不吉な黒髪の塊を思い出してぞっとする。昇りきった先には、あの怪物が待ち受けている。花梨と自分たち、三人だけでなんとかできる相手だろうか? 書き込みを見て、誰か来てくれるだろうか?
(それに、私はあーちゃんと花梨を守れるのかな? こんな、時間なのに……!)
まだ正午前だ。ひふみが存分にろっこんの力を振るうことができる夜間まではかなりある。それほど戦いが長引いたとしたら……最悪の結果が待っているだろう。ひふみの額に汗がにじみはじめたのは、忌竹が重いせいではなかった。怖い。友達を守れなかったら、足手まといになってしまったら、どうしよう。
飛鳥の手が、ぽんと熱くなったひふみの頭に乗せられた。ひふみは驚いて飛鳥を見る。
「ひーちゃん! また気張りすぎてないかい?」
「そ、そんなことない。あーちゃんこそ……」
口ごもるひふみに、飛鳥は笑う。
「三人で力を合わせれば大丈夫だよ。戦う手段だってあるし、こうして便利アイテムも手に入れた」
「おいこらァ。遅いぞ」
鳥居の手前では、
犬神 花梨
がいらだたしげに足を鳴らして、それでも飛鳥とひふみをきちんと待っていた。いつもより丈が長く、フードも真深いパーカーを身につけている。
「はぁ、ひぃ……花梨、待たせてごめんね」
「お待たせ、花梨君。ちょっと寝子島神社で、あいつを弱体化できそうなものをもらってきたんだ」
「なんだァこりゃ? 七夕ならもう終わってるぜ」
「これは忌竹っていうんだよ。場を清めたり、古びたものをお疲れさま、っていう念で祓ったりするんだ」
迷信かよ、と花梨はつまらなそうに言った。
「二人がその竹なら、俺様はこれだ」
パーカの袖口やポケットから取り出して見せるのは花梨が扱いを得意とする数々の暗器。そのひとつであるセスタスを取り出すと、外れないよう手にきっちりと装着していく。
「花梨。私も前に出るから」
ひふみは拳を握り締め、花梨に並ぶ。
「僕は遠距離で支援する。ひーちゃんと花梨君を後ろから必ず守るよ」
飛鳥は忌竹を預かり、一歩下がってうなずいた。
「おいおい、保護者は俺様だぜ? 泣く子も食い殺す『狂犬』がついてんだ。友達のサポートぐらい屁でもねぇよ」
頼もしく勇ましい、二人の年下の友に囲まれ、花梨はすがすがしく笑う。裏社会の狂犬がめったに見せることのない、心を許したものにだけ見せる笑みだった。
「そんじゃ……行ってみるか!?」
花梨、ひふみ、飛鳥の三人娘は、黒髪の妖異と戦う先陣を切る。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
バトル
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月19日
参加申し込みの期限
2013年08月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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