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寝子島高校
オニハ ウチ
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◆
軽快なリズムで数多の楽器の音色が響いていた寝子高内。
校舎が茜色に染まる頃、次第にその音量がフェードアウトしていけば、間もなくして軽音部の練習場所から
楡宮 遠海
が『お疲れ様でした』と発して廊下へ出て来る。
新歓祭をきっかけに少し親睦を深めた仲間たちを始め、クラスにもすっかり馴染んでいれば、遠海のささやかな欠点も日増しになりを潜めている最近である。
そう。彼女は筋金入りの方向音痴、いわゆる『地図が読めない女』。
入学したての頃は、この校舎内ですら教室から靴箱までの距離で迷っていた程の。
そんな迷子日常から今や大分脱却(校舎内に限る)していた、……はずだった。
「……?」
普段であればこれだけ歩けばとっくに下足場へ到着している。
遠海は首を傾げた。『油断して変なところで曲がっちゃったかな』と、一旦戻るつもりで踵を返す。
ところが、どんなに歩いても歩いても一向に辿り着かず。
1時間もかけて、今やっと靴を履き出していた。
「さすがに少し疲れたわね……真っ直ぐ帰ろう」
ようやく帰路につく。が、ここでも受難発生である。
本島から高校まで電車通学している遠海、シーサイドタウン駅への道は迷わず進んでいたのだが。
今日に限って、やたらと変な宗教勧誘に引っかかったり、少々強引なセールチラシ配りに幾度も足を止められたり。
当たり障りの無い笑顔でどうにか全てから退散出来たものの、気付けば見知らぬ街角の景色であった。
「……ここ、どこなのよ?」
見も知らぬ人たちから遠慮も無く迫られたのもあってか、疲弊した繊細な心は大分弱って、不安の影を差し込ませる。
小動物のように身を縮こませ、見覚えある建物や目印は無いかと辺りをきょろきょろしながら無意識に進んでいたその瞬間、いつの間にか片端が車道へはみ出ていた遠海めがけ軽トラックが突っ込んできた。
「ひゃっ……」
あわや轢かれる直前で、どうにか避ける事が叶ったものの。
軽トラックのドライバーから、容赦のない罵声を浴びせられてしまった。
―― ……確かに、前方不注意だったのは私、だけれど……。
心のダメージが更に深くなってしまった。
そのにじんだ視界に、ふと向こうの道でうずくまった人影が入り込む。
「ああ……恋の病はこれ程に鼓動昂らせるものでしたか……!」
お風邪召してるにも関わらず、勘違いの下動き回っていれば当然熱も上がるというもので。
とうとう力が入らず、道端でガクンッと膝を折った
アケーチ・タッマーキ
その人である。
遠海、普段であれば具合の悪そうな人を目にしたらば、『大丈夫ですか?』と躊躇わず声をかけているところだが(例え、スーツズボンの上から鬼のパンツを装着している違和感まっしぐらな相手でも)、今日のあまりの踏んだり蹴ったりどころで無い自身の状態に、一瞬戸惑いの念が生まれてしまう。
―― 余計なお世話だ、とかまた罵倒されたり……したら……。
先程の運転手からの、いわれなき怒号がまだ心をじくじくと痛ませる。
しかし、もう一度視線をあげて深呼吸すれば、遠海は震える拳を握り込んで一歩を踏み出していた。
「あの……大丈夫、ですか?」
「え? ああ、なんとお優しいお嬢さん! 驚かせてしまっていましたら申し訳ございません。
……少々、恋煩い、と申しましょうか、打ち震えるあまり力が入らず」
「え、あ、そう……なんですか」
「はい、鼓動はどんどこ早くなり、悦びから体中震えが止まらず、頬は熱くなるばかり、あまりの快感に意図せず瞳が濡れてきて……!」
「……………あの。それは、
風 邪
、ではないでしょうか」
「!?」
とうとう真実を告げてもらった瞬間が訪れた。
遠海から、身体に悪い菌が入って熱云々の説明をしてもらったアケーチ、衝撃と共にようやく風邪を理解する。
「なるほど。では安静にしていなければならない、と」
「はい。家には帰れそうですか?」
「ええ、問題なく道は把握しておりますし、親切なお嬢さんのおかげで元気も頂けたので、ふふふ……しっかり立てそうです」
「………その、駅……どっちか、分かりますか……?」
恥ずかしそうに俯いた遠海へ、一瞬きょとんとして見せるもすぐに耽美な笑顔に変えて。
温かいお声をかけて下さったお礼です、ふふ! と立ち上がれば、ふらつく身体を支えてくれる遠海と共に、僅かな距離をご一緒するアケーチであった。
―― 思い切って声をかけて良かった……もしかしてヴィジュアル系のバンドの人、だったりしたのかしら……。
駅まで案内してもらえて、弱り切った気持ちが少しだけ浮上した遠海は、去って行った不思議な服装の紳士を思い返したり。
後は電車に乗ってしまえばもう大丈夫な気がする、と吐息を一つついてから、歩き回ってすっかり乾いてしまった喉を潤そうと、駅に併設していたコンビニへと立ち寄った。
よもや、最後の最後でとんだ事件に巻き込まれる事になるなど予想出来ようはずもなく ――
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年03月01日
参加申し込みの期限
2018年03月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年03月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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