オニハ　ウチ｜リアクション

オニハ　ウチ

◇◆◇◆

「さて、つい気になって鬼払いに専念してしまいましたが、これが少しでも『鬼の念仏』辺りになっていればさいわ──」

　するんと口をついた自身の言葉に柳内みことは、はたと指先あててつぐむ。
　わたくしは　いま　なんと　……？　――
　平和を守りたいなんて大それた事を思ったわけでは確かに無かったけれど。
　鬼の念仏、ということは私は……
　そこまで思考してから、ふるりと笑顔で首を振るった。

「……なるほど…やはり、この事変、私の中にも『鬼』がおりましたのね」

　長机を振り返ると、残った紙皿は残り１つ。
　ならば最後の桃の一欠は、私が頂いておきましょう
　ゆっくりと手に取れば、みずみずしい白桃色を口に含んだ。

「……ええ、甘露。とても美味しいですわ」

　さぁ、これで元通りな自分に戻ったのだろう。
　きっとそのはず。みことは微笑み浮かべたまま、何事も無かったかのようにいそいそと片付けを始める。
　その耳に、微か、心癒すヴァイオリンの調べが聴こえてきた気がした　――

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あとがき

担当マスター：蒼色クレヨン
ファンレターはマスターページから！

　この度はなんだかマニアックになってしまったシナリオに、
　大変個性的且つ物凄くキャラ様らしくご参加下さり、全力で感謝を申し上げます！
　執筆させて頂きました蒼色クレヨンです（正座）

　ことわざに則ったキャラ様の行動とか、どうなるかしらとドキワクしておりましたら
　なんとまぁ皆様お上手！！
　わざわざお調べ頂いた方もいらっしゃいましたら、本当にありがとうございました！
　肝心の当方が、ちゃんとお上手なアクションに沿いつつ目的やご希望の方向に描写出来ているのか……
　楽しむあまり（←）大変怪しい感じになっております、がっっ、少しでもご満足頂ける箇所があれば幸いです。

　改めまして、執筆させて頂きとても光栄でした！
　ご参加頂いた皆様、本当にありがとうございました！
　マニアックなガイド内容が若干クセになりそうな（要自重）、暴走文房具こと蒼色クレヨンでした☆

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