this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
ジャガイモ畑でつかまえて(精神)
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
つぎへ >>
●帰り道
翌朝、
八神 修
は約束どおり耕作に会いに行き、そふとを強制的に連れ帰らず、暫くでいいので見守って欲しいと頼んだ。
「そふと君は、農業を嫌っているわけではありませんよ。良ければ、俺と一緒に来てください」
「しかし、畑が……」
仏頂面の耕作を、妻が睨み上げる。
「アンタ、行っといで。そふととジャガイモ、どっちが大事なの!」
渋面を作る耕作を改めて誘い、修は敢えて遠くから猫鳴館が見える位置につけた。
森の茂みの間から、少年達が何か作業をしているのが見える。
「使ってください、双眼鏡です。よく見えますよ」
猫鳴館の庭の一画、士、優、瓢、空音、岬、荒太郎、天野、それに そふとが加わって、小さいながらも鶏舎が作られようとしていた。
勿論、他のメンバーも時々、気にして窓や玄関から覗き込む。
床は土を残し、屋根と支柱、そしてその外周を亀甲金網フェンスで、ぐるりと囲む。
産卵箱に給餌箱、給水施設、止まり木。やる事は多い。
「竹が一杯あって、良かったー」
優が荒太郎と協力して、長さを揃える。
「鶏を飼う上で、どんな事に気をつけたらいいかねぃ?」
瓢の問いに、そふとが答える。
「やっぱり、清潔にしてやることだと思います。フンや古い餌を、こまめに掃除してやる事もそうですけど。
最近は鳥インフルエンザも流行したので、野鳥と触れ合わないように気をつけたり、定期的に消毒しなくちゃいけないんですよね……」
「鳥インフルか……」
元生物部の天野が、重々しく頷いた。
「はい。消毒は薬局とかで逆性石鹸液というのが売ってるから、それを500から1000倍に薄めて、霧吹きで掛けてやるといいですよ」
「ふえー、結構、手間がかかるんだね」
皆にお茶を用意しながら、空音。
「このあたりは、野生動物も多いから、侵入も気をつけてやんなきゃですよ」
「生き物が相手じゃ、手間や愛情は惜しめないというワケね」
岬が納得し、士もなるほどと呟く。
「数が増えるほど、世話も大変になるから。
焦らず様子見しながら、これからどうするか決めたらいいですよ」
「いかがです? 生き生きしてるでしょう。
そふと君は、ちょっと反発しているだけで、鶏もジャガイモも嫌いじゃないんですよ」
食い入るように双眼鏡を覗き込んでいる耕作に、修は白い封筒を手渡す。
「どうぞ、耕作さん宛てです。そふと君が、自分の気持ちを手紙にしてくれました」
「そふとが、ワシに……?」
封筒を受け取った日に焼けた農夫の手は、僅かに震えて。
肯定でも否定でもない、その手紙を読み終えた時、眉間には深い皺が刻まれていた。
「焦る気持ちは分かります、けれど今は……そふと君を、見守ってやってはもらえませんか?
きっと彼には、まだ迷う時間が必要なんだと思います」
選択の結果を刈り取るのは、他の誰でもなく、彼なのだから。
「時間か……」
ぐったりと座り込む耕作に、修はただ静かに頷いた。
「そふと、あれ」
天野が、そふとの頭を指でつついた。
気づけば、耕作が修に付き添われて立っている。
「爺ちゃん……」
立ち尽くす そふとの肩を、岬はぽんと叩いて微笑んだ。
「そふとちゃん、ありがとね。助かっちゃったし、私、とーっても楽しかったわ!
うふふ、もしまたお祖父様と喧嘩しちゃったら、いつでもいらっしゃい。一緒に暮らしましょ?
……でも今回は、お家へ帰らないとね?」
窓から身を乗り出した、
後木 真央
も掌を口に添えて、朗らかに叫ぶ。
「ソフトちゃーん、おうちで上手く話せると良いのだー!
でもでも、食糧持って遊びに来るのは、いくらでも歓迎なのだ! またねー、なのだー!」
「おーい、そふと! お前も高校入ったら、猫鳴館来い。それまでに、潰れてるかもしれねえけどな!」
わははと豪快に笑い飛ばしながら、
握 利平
。
「利平兄貴……」
「あれやあ、そふと君、かえっちゃうのねー。またいつでも遊びにおいでー、おうち近いんだものー」
穏やかな笑顔を見せながら、
真辺 伸幸
も言う。
「次の家出は、深夜バスでちょっと半日ほど揺られるところから始めるんだ!」
伊賀 解理
は謎のアドバイス。
「そふと君の気持ち、お爺さんに届くといいね」
頑張れ、と
藤堂 月乃
は小さくエールを送る。
「そふと君、遠慮する必要はないぜ? キミの家族なんだからな」
奈良橋 博美
は、軽くウィンクして親指を立てた。
森 蓮
は玄関から出ると、耕作に折り目正しく頭を下げたが、何も言わなかった。
信じているから。
そして農夫と、その孫が向き合った。
「そふと」
慈愛の篭った呼びかけに、そふとの表情はまだ硬い。
それでも、視線は祖父から外さない。
「そふと」
「……俺、謝んないからな……」
ぶっきらぼうなその言葉を、耕作は受け止める。
「勝手にせい。ただ、これだけは忘れるな」
大きく息を吸い込む。
「ワシの家も畑も、皆お前のものじゃ」
「だからお前の、好きにしろ」
たっぷり時間を置いて、少年はただ頷いた。
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
ジャガイモ畑でつかまえて(精神)
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月28日
参加申し込みの期限
2013年07月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!